中学受験で塾に通い始めたからとか、はたまた中学生になったからとか、諸々の理由で子どものスマホ購入を考えている方もいらっしゃるでしょう。
おっしゃる通りのハンドレッド。
それこそ100万回くらい頷きたい気分ですね。
うちは中学生になりましたが、スマホを持っていない子なんて体感として1%くらいの気がします。少なくとも知人の中学生では非所持者はゼロ人です。
スマホの低年齢化が進みすぎ、「子どもにスマホなんて100万年早いぜ」派とはいえ、もはや持たせない生活なんてほぼありえないとも思ウ。特に中学生の場合は。
ですので、今回は実体験に基づく小中学生のスマホ所有とそのリスク、解約を踏まえた上でのイチ押しキャリアを紹介したいと思います。
「中学受験の大いなる邪魔に!」という向きにも参考になるかと。
ふとLINEを見たらメール1000通!?
以下は娘が小学生の時、スマホを持っているクラスメイトと交わした会話です。
スマホ女子「昨日、LINE見たらメッセージが1000通くらい届いててさー」
娘「1000通って…」
スマホ女子「グループLINEにいくつか入ってんの。土日、家族で旅行しててスマホ家に忘れて、帰ってきたらそんなことになってた」
娘「…」
スマホ女子「面倒だから、ぜんぶ既読スルーしたけどねー」
これを聞いた時は大変びっくりいたしました。このスマホ女子には失礼ながら「依存症集団LINEですか?」「親は知ってるのかしらん」みたいなことを上から目線で思ったことでしょう。
何かその女子周辺に限ったイレギュラーな状態くらいに思っていたわけですよ。
当たらずとも遠からずのハンドレッド。
中学に入るや、娘はクラスのグループLINEに入りました。
もちろん、クラスLINEだけに終わりませんよ。部活に入ったら部のグループLINE、それ以前に小学校の時のグループLINE、塾の友達のグループLINE、土日に遊んだらその子たちとのグループLINE。
活発に動きたがるタイプの子ほど、ムダに加入数が増えていきます。
さて、クラスLINEの場合なら40人近いメンバーがいたりするわけですね。
誰かが「おはよう!」なんてメッセージ送ったら全員とは言いませんが、15人くらいから意味なき「おはよう」連打が続いたりしますね。あるいは、スタンプじゃんじゃん送ってみたりね。
入学したばかりの結成時ともなると「何か言わなきゃハブになっちゃう」的な心理が働きます。ですから、特にこの傾向は強まります。
「あー、疲れた(>_<)」とか「ヒマー(*’▽’)」とか「何か面白い話ない?」みたいな意味なきメッセージを送ったり、送られたりね。
すると、簡単にですよ。
簡単に一日のLINE表示が500とか600とかになってしまうわけです。
言われてみますと、その通り。
ふと子どものスマホを覗き、LINE数が500とかになっていますと「いったいオマエは何やってんじゃ!」気分に陥りますが、それはある意味、「LINEばっかり見ているわけではない証拠」にもなりましょう。
一方で、表示数がゼロとか数個程度なら親は何も思いませんが、それは「ずっーと、ずっーとLINEを見ている状態」なのかもしれません。どころか、500通LINEを担う、主力送信者なのかもしれません。
半年ほど経つとさすがに落ち着きます。中一の冬前後は「1日100通前後」(※但、本人申告)だったとのこと。
その一方、子どもの興味もLINEからインスタグラムに移行したりね、他のメッセンジャーアプリを使いだしたりね。それらを踏まえると、親としては「それでも多すぎるよね……」という結論になる気はします。
受験大丈夫か?SNSアプリにハマり続けた6年後の学力はいかに?
ともあれど、これは「スマホを持つ普通の中学生」の日常と思われます。
川島先生がいうには「一番の問題はLINEを始めとするメッセンジャーアプリ」ということ。勉強中でも着信音が聞こえますと中身を見たくもなりましょう。見てしまったら既読スルーを回避すべく返事をすることになるでしょう。
そもそもが、毎日LINE数百通生活を送るような中学生は人類史上初なわけです。毎日LINE数百通を受け取るような中学生の6年後、その学力が一体どうなっているのか?
それはもう、ゆとり教育どころの騒ぎではないわけで。
そうでしょうとも。ぐうの音も出ないほどの正論です。世間一般でいえば「だから、今の親は…」という類の話になるのでしょう。
小中学生の主語は「みんな」価値観を作るのは「みんな」
しかし、さんざスマホのネガティブキャンペーンを張っておいてなんですが、私の中で持たせないという選択肢はとうに消失しているのです。
まず、親側の論理で言えば、中学は電車通学になるわけで、ましてや女の子。連絡手段は確保しておきたいのですね。位置情報のアプリはお守りといって差し支えございません。
ならば、学校が近くなら必要ない?公立なら必要ないのか?と返されましょうが、そうとも言い切れません。理由は「みんな、持ってるから」
そうでしょうとも。「みんな、違って、みんないい」時代なのに、多様性が叫ばれる社会なのに、それに絶賛逆行中というのはね。
ただ、中学生の現場感覚で言えば「みんな」に勝る理由はありません。10代の主語は「私」ではなく「(ウチら)みんな」です。価値観の主たるは「みんな」をもとに形成されます。
そうしたこともあり、入学後のクラス、スマホを通じてのやり取りが予想される中、子だけが「みんなの輪」に入れないというのは避けたかったわけです。
同時に、子どもたちのスマホ欲しさも理解はできるわけでしてね。
もし、私が今の中学生ならどうしても欲しかったと思いますよ。
自分の時代は部屋電がそれにあたります。実際には自室に電話を持ってる中高生などいないに等しい時代でしたが、友とつながるツールがとにかく欲しくてたまらなかったわけです。
家にいても友達とおしゃべりがしたい。けれど、親のいる居間で電話をするのがイヤだ。なので、わざわざ近くの公衆電話から掛けたりね。
いえいえ、まさか。
中高生に緊急の用事などあるわけもございません。明日だっていいのです。今、考えると無意味にもほどがあります。けれど、当時の自分にとっては今の今、話せないならそれこそ無意味。「今日でなければダメ」だったのですよ。
これはおそらく普遍的なものです。中高生とは「今でなければダメな人たち」です。
子どもたちが今の今、無意味なLINEをするさまも理解はできるわけなのです。
スマホのバトルは中学受験のバトル以上!?
「ほれ、見たことか」と言われましょうが、大失敗でしたよ。
うちでは、ルールの徹底ができず、一度解約し、2か月後に再契約しました。スマホによる喧々諤々は中学受験のムカムカ以上のものがありましたね。
実を言えば、中学受験は先の「みんな問題」に救われました。子が勉強嫌いであっても「(塾では)みんな、やっているから」となれば、渋々ながら流されてくれることも多々。
しかし、スマホを持つようになった後は、この「みんな問題」に逆襲されました。
何度もやめろといっているのに「だって、みんなやってるもん。LINE、こんなに来てるのが動かぬ証拠」とばかりにやり返されてしまうわけです。
ハンドレッドには見られてませんがね。
ともあれ、ルール破りを挙げますと、「お風呂で見るな!」と言っているのに「コソコソお風呂で見ていたり」ね。「勉強中に見るな!」といってるのに気が付けば机の下とか。「今日はもう見ない」と約束した20分後にまた見てたり。
うちでは何度没収したかわかりませんよ。
さらには、没収したのに勝手に持ち出されたりね。その繰り返しですからハラワタが煮えくります。「今度、ルール破ったら解約するからね!」みたいなことも何度言ったことでしょう。
しかし、何度も言うのは、またまた大失敗です。解約する覚悟なくして言ってはいけません。「どうせ、しないくせに」とか思われてしまいますからね。
見過ぎなのでスマホ解約しました
「ルール破ったら解約!」ルールを作る親は多いでしょうが、それを実行する親は少ないように思います。解約するにも少々勇気が必要ですしね。2年縛りがあったりね。
たった解約するだけなのに発生する経済的損失やら手続きのメンド臭さやら、考えただけでも腰が引けましょう。
かくいう私もそうでした。
おっしゃる通りのハンドレッド。
うちでは、子にスマホを与える際、親子ともどもauからmineoに乗り換えました。2人でひと月3000円弱。料金はかなり安いです。
ともあれ、格安スマホの多くは2年縛りこそないものの、1年以内の解約にはペナルティが課されます。ですから、mineoもてっきりそうだとばかり。初期費用に惹かれてその辺の確認を怠っていたわけですね。
しかしながら、同社はそうしたダメユーザーの足元をかくような会社ではありませんでした。
なんと!
mineoは番号の乗り換えさえしなければ解約料がタダなのです。契約後すぐに解約しようともね。
その手続きもネット上から5分かからず出来てしまう。
ハンドレッドは見ていませんがね。
ともあれ、私の行動は早かったと思います。レッドカードは何度も出されていたわけです。ある夜、またもルールを破った子に「もう解約するからね」と。子は「またか」と思ったようでしたが、ついに押しましたよ。解約のボタンをね。
購入前に必ず、必ず、スマホのルール設定を
そりゃ怒りましたよ。当初は「解約」ではなく「没収」されただけだと思っていたようですがね。
友達同士で連絡が取れない不便はありましょうが、すでに友人関係も出来ていた頃合い。毎日学校で会うわけですから「遊びに誘われない」みたいなことはなかったようです。そうそう、スマホちら見がなくなった分、勉強面では改善が見られましたね。
一方、親としては「持たせないことのデメリット」を痛感しておりました。
そもそもが通学時の連絡用に、持たせた携帯です。居場所がわからないことには不安も募ります。確か秋口のことで、だんだんと夕闇も早くなる頃合いでね。
で、結論から言いますと、この間に再度話し合い、親子で折り合いをつけ再所有に至りました。同じmineoキャリアですね。
それが格安スマホの場合、そうでもないのですよ。
あらかじめ「エントリーパッケージ」というものを購入しておけば、3000円ほどの事務手数料が数百円で済みます。量販店などでも売っているようですが、ネットの方が安いですね。もちろん、初めての申し込みの際にも使えますし、他の格安スマホでも同様のものが多く出ていますね。
なお、端末そのものは以前に使ったものがありましたから、それをそのまま使いました。
かつてママ友に「ムカッ!ときた勢いでスマホ壊しちゃった」という猛者もおりましたが、壊してしまうと端末代にお金が掛かります。壊したくなるほどの怒りなら解約ボタンを押しましょう。
さて、これから子どものために購入する方へ、改めて私の反省点を。
まずはルールを決めることです。
2月、3月ごろですと合格の嬉しさで気が緩み、ルール設定がおろそかになる親御さんもいそうですが、それではまるでダメなのです。その証拠にうちがそうでしたのでね。
上記は一時期話題になったスマホのルールですね。いいことを言っていますが、数はもっと減らしてもいいと思います。
子にルールを守らせるためには、親もルールを意識しておく必要があるからです。
例えば、「夜9時以降は親にスマホを返す」みたいなルール。スマホに熱中する子どもはこれを忘れます。わざとかもしれませんがね。
その場合、親の方が「もう9時よ!スマホはおやすみの時間!」みたいなことをいちいち言わなくてはなりません。
「どんなボケ親子か!」と思われそうですが、意外と忘れます。親にだって自分の人生がありますからね。特に中学受験終了後は親の方も管理することに疲れています。
制限アプリを使いなさい、という声もありましょうが、苦労して設定したアプリもうまく始動しなかったり、合っているはずのパスワードなのに「パスワードが違います」と出たり。
私に限った話かもしれませんが、どうにも使いこなせず初期はイライラも募りましたからね。
また、アプリで制限時間を設けたとしますね。
子ときたら「部活の先輩から連絡が来るから!今だけちょっと見させて」みたいなことを言ってきたりするわけですよ。ここで「制限時間過ぎてるからダメ!」と断固として言える親は正しいです。
しかし、ほとんどの親、もとい私のような親はイライラしながら一旦制限を解除するわけですよ。
おっしゃる通りで、忘れます。親が忘れると、それをいいことに子どもは延々スマホを触っていたりするわけです。「用済んだから返す」という優良児はごく少数でしょう。
「正しさ」を求めすぎると人間関係は悪化しますよ
結局、親の方が管理しようと気負い過ぎると、四六時中怒ってばかりいることになるスマホ問題。持たせる以上はある程度の「あきらめ」も肝心でしょう。
「6年後の学力はいかほどか?」などと憂国の士めいたことを書いた割に「そこに落ち着くのか…」とがっかりさせるようですまないのですがね。
事前ルールの設定は必ずやった方が良いですが、思春期の子ども相手に「正しさ」を求めすぎますと関係は悪化します。
誤解を恐れずにいえば「ルールを破るかもしれない」前提で対処した方が双方平和であるよな、と感じます。
おっしゃる通りのハンドレッド。
うちの場合、何がイヤだったかというと、トイレやお風呂にスマホを持ち込まれること。また、机の下に隠しながら勉強することでした。
親としては連絡用にスマホを持たせたい。けれど、SNSを見るのもメリハリをつけて欲しい。
このことから、二度目の所有の際はスマホは外出用の連絡ツールに位置付けました。使える時間は1日30分~45分。
連絡は電話か、無料でもらったmineoメールか、Gmailか。
検索は出来ますが使えるアプリは最小限にしYouTubeもLINEもスマホでは禁止。だったら、ガラケーでもいいって? はっきり言えばそのような案配です。
その代わり、自宅では私のお古のPCを与え、こちらにLINEを入れました。一日1時間以内ならYouTubeもオッケー。
PCならお風呂やトイレに持ち込もうという発想は薄れますし、立ち上げまでに時間が掛かることも却って都合がよいでしょう。
勉強中にスマホのLINEをちらちら、なんてことも消滅いたしました。
もちろん、これで万々歳というわけではなく、今もって格闘と修正の日々です。制限時間があるためにYouTubeを3倍速、5倍速くらいで見てたりですね。
隣でやられますと、かなりイライラしますよ、これは。
子どもスマホの最良の条件は「解約しやすいこと」
長くなりましたが、子どもスマホの最良の条件は「入りやすくて、解約しやすい」ことだとも思います。
うまくいかなくなったら一旦リセットし、親も子どもも冷静になる、と。
実際に解約しなくても、いつでも解約できる前提のもとスマホを購入するのと、「どうせ解約しないでしょ」と思われつつスマホを購入するのとでは緊張感がまったく違います。
かくいう私は解約のことは考えずにmineoを選んだわけですが、結果的にラッキーだったと思います。
そういう質問が出るかと思いましたよ。
ざっくり言えば、普通に使用する分にはそこまで気にならない程度でしょう。ネックになるとすればSIMカードの差し替えです。やってみれば簡単ですが、そうした初期設定は店舗でもやってくれますからね。
どうやら今はキャンペーン中らしいので、1人月額1000円行かないかもしれません。
これ以上、長くなりたくないわけでし、「使い勝手」やら「手続き」などの話は別途まとめることにしますよ。今後、再解約&再々設定しなければならなくなった時、私の覚書にもなりますからね。