こんにちは。中学受験100%ウカルログ管理人ことハンドレッドの友です。
タイトルについてお断りしておきますが、理社だけではなく国算も良いというお子さんをお持ちのあなた。
今回はそんなあなたにはまったく関係のない話ですからね。どうぞ、その調子で6年生までよろしくお願い致します。
今回は、国算はフツーなのに、理社はスコブル上等、そんな4、5年生に「まずいですよ」「ヤバいですよ」と警笛を鳴らそうという狙い。
なお、「ヤバい」についてもお断りしておきますと、「スコブル上等」という意味合いではないですからね。
おっしゃる通りのハンドレッド。その辺りについても後述させて頂きます。わが子にも理科が得意な時代があったことも……。
社会偏差値40台? 4年、5年なら問題ありません
たとえば、毎月激しいクラス昇降があるような塾の場合。それも、四科の総合点でクラスが決まるような塾の場合。
理社は大切な得点源、特に社会は即効性のある稼ぎ頭といえますね。しかし、そこで甘い蜜を吸ってはいけないよ的なお話を私は何度も読んできました。
”クラスを上げるためだけに、「社会科は暗記さえすれば点がとれるから」と暗記ばかりをやらせるのは一番避けてほしい方法です。(中略)4年生の段階から「暗記で稼ぐ」というのを子供の習慣にすると、他の科目も暗記や大量演習で乗り切ろうとするようになります”「中学受験は親が9割 学年・科目別」より。
おっしゃる通りの西村先生。
幸い、わが子の通う塾は算国優位なクラス替えだったため、社会で稼ぐ必要性に迫られることもなく。
今、考えるとひどいものですが、50取れなかった回もあったでしょうね。それでも大丈夫、社会は大丈夫でした。
やり方さえ間違わなければ、4年40台でも6年60台は可能です。
逆に言えば、4年60台でも6年40台がありうるという、容赦のない教科でもあります。
「社会の後回しは危険!」と社会専門塾の野村先生は言いましたが、中学受験のプロではない、いち母に過ぎないわたくしに言わせれば、社会こそ後回しにすべきです。
なあに、本当に危険になったら野村先生のスタディアップ社会に頼ればいいだけの話ですからね。
実際にですね、4年、5年と社会や理科が得意な子がいたわけです。国算は中の上だけど成績優秀者常連という子どもがですね。
しかし、国算がそこそこなのに上位クラスにいると、算数で周りのレベルについていくのは厳しいわけです。
クラス落ちしないために、ますます理社をガンバル。ますます算国の勉強時間はヘル。悪循環です。
でもって、6年の声を聞くあたりから算数はさらに難度が上がりますね。理社に手を抜いていた中位クラスの生徒たちも、ややあってぐいっと伸び始めます。
となると、元祖・理社人間の偏差値は急降下。となると、4、5年時での志望校も彼方。早いうちから理社で偏差値を底上げしてしまうと、そんな誤算も生じてしまうことでしょう。
確かに前にも書いたような話ですね。調べますと確かに書いてますね。過去記事は書いた本人もどんどん忘れ去るものです。読者しかり。参考記事ばかりでどうにも見苦しい画面ですが、今回ばかりは立て続けますよ。
理社は反復しなくば、「瞬間成績上位者」で終わります
よく知っとる、と問われれば、おっしゃる通りのハンドレッド。
わが子が理科をマジメに勉強し始めたのが5年の12月。それでも延々偏差値40台が続き、やっと50を超えたのは6年の10月頃だったような。
ウソやんけ!と問われれば、正確にはそうかもしれないハンドレッド。
たとえば、男子校の理科はかなりの難度になる場合もあると聞きます。「男子は5年秋頃からは理科に力を入れた方がよい」とも読んだことがあります。
わが子の理科苦手度ときや、一般論に置き替えるのもどうかと思える苦手さでしたが、確かに即効性のある教科ではないでしょうね。
タイトルを正しく言い換えるなら「4年、5年で社会がいいのはヤバく、4年、5年前半で理科がいいのもややヤバい」って感じでしょうか。
4年の理科は社会もですが、点数を取りやすいのですね。
その気になって勉強時間を取りさえすれば成績上位者は夢ではないのですよ。実は、4年の理科はわが子ですら成績優秀者一覧に入ったことがあるのです。
ことわざはスルーしますよ。たしか「電流」でしたっけね。
「電流」は女子は苦手になりやすい単元です。そのくせ、入試で必須です。ならば、4年でさっさと得意にしておこうと狙いあっての学習でした。
で、基礎はその時点でパーフェクト。
振り返るに、その時点のみパーフェクト。
というのもですね、学習の基本は反復です。
「反復しても、しても、取れなかったりする」のが中学受験でありますが、まったく反復しなければどんな得意も忘れてしまいます。
そうなると、わが子のように「瞬間成績上位者一覧」で終わる人生が待っています。
4年でやった「電流」は5年生でも出てきます。しかし、それはざっと一年後。そんな先まで待っていてはダメなのです。
翌月に「水溶液の性質」を習った際に、翌々月に「てこのつり合い」が出てきた時にも、塾の宿題のかたわら、少しづつでも復習しないとダメなのです。
「電流」だけではありませんよ。「水溶液」で上位者一覧に入ったなら次の範囲の「てこのつり合い」の合間に「電流」と「水溶液」を復習、その次の範囲の「植物」の合間に、「てこのつり合い」と「電流」と「水溶液」の復習をしなくば力は落ちます。
そうやって、勉強すればするほどに、どんどんどんどん雪だるま式に復習事項が増えていくこの矛盾。
理科は単元数も多いため、親が意識的に復習カリキュラムを作っておかないと、すぐに忘却の彼方へ。費用対効果に対し、メンテナンスがかかり過ぎです。
一方で、子の勉強時間は4年生で1時間半~2時間、5年で2時間~3時間程度でした。理科にそこまで時間を割くのは現実的ではありません。
よって、うちではノーメンテナンスでしたね。
娘が6年になる頃、吉祥理科に「電流」は頻出ではないという事実を知り、さらに電流は後回しに。
そればかりはおっしゃる通りのハンドレッド。過去問分析の重要さを表す例でしょう。
志望校が決まっているのなら4年生からでも早すぎることはありません。過去に戻れたとして自分はやったか?と問われればまた別の話になる気はしますがね。
ともあれど。4年時に得意だったはずの電流は6年時の模試で、基礎すらボロボロ落としまくり、17点中2点とか3点とか。
理社で「瞬間成績上位者」を目指すのは6年の後期、もっといえば入試本番のその日で十分、という結論に至りました。
もちろん、「瞬間」であっても範囲が広い、内容が深いゆえ、6年の声を聞くやダッシュ!というのが理想でしょうが。
おっしゃる通りのハンドレッド。
算数に関しては今回のテスト範囲だけではなく、前回のテスト範囲だった「図形」であるとか、前々回のテスト範囲だった「場合の数」も意識的に復習すると。
この反復をきっちりやれば、4年生、「瞬間成績上位者一覧」に載らずとも、6年生で瞬間ではない「成績上位者」に食い込むことも可能です。
何故なら、これをやる同級生は圧倒的に少ないから。
実際、大変ですし、親も面倒です。
テスト範囲ではないものを子が積極的に勉強するはずもありません。ここでも復習事項は雪だるま式に増えていきますが、その最終的な費用対効果が志望校合格とあいなりまし。
というわけで、今の今、理社で「瞬間成績上位者」を目指す時間はもったいないですよ。
4、5年時に毎日4,5時間勉強する猛者ならいざ知らず、1日2時間、多くても3時間程度の勉強時間なら理社にメンテナンスをかけるのは効率が悪すぎます。
しかも、反復を掛けられないならその見返りはたとえようもなく低いのですから。娘の電流の二の舞にはくれぐれもならないよう、お祈り申し上げます。
下記↓に書いてるな。やるやらないは別として、玉井式