こんにちは。今回は中学受験に役に立つ選りすぐりのグッズを紹介します。
中学受験は子へのムカムカがつきません。ことに「子の勉強を見る」行為はイライラ、ムカムカが規定値ってものです。
それを軽減するためにも、親も子どもも気分の挙がるグッズを使用されたい。
というわけで、鉛筆やファイルなどの文房具からワゴンやプリンター、円が得意になるニッチなグッズ、あると便利な時間管理グッズまでうちが使った優秀アイテムを紹介いたしましょう。
親のイライラを軽減するプリント整理グッズ
まずは親のためのストレス軽減文具。子どもの使う文房具については3スクロールくらいしてください。
わが子はプリント主体の塾に通っていました。
行くたびに新しいテキスト冊子が配られ、学年が上がるにつれ、倍々ゲームで増えていくわけですが、プリント整理は成績ならびに親子関係の安定に深く関わってきます。
基本は終わった単元プリントをいつでも出し入れできる環境です。
「速さと比」を復習したいと思った時、探すのに30秒以上掛かるようではダメなのです。
例えば、流水算の応用をやっていたとしますね。子はよくわかっていない。「確か、テキストに類題があったような……」などと思って過去のテキストを探す時、あれない、これない、一体どこよ?状態に陥ろうものならバトル一直線です。
「解けない子へのイライラ」に「見つからないイライラ」がプラスされるわけですよ。
おっしゃる通りのハンドレッド。その一方、整理されたプリントは「勉強できない子」へのムカムカを解消こそしませんが、2割減くらいにはしてくれるはず。
ストレスの軽減をにらみ、私は4年時からさまざまなファイルを購入しました。昔ながらのプリントに穴を開け、綴じる方式もありますが、働く母にはその過程が面倒すぎます。
10種以上、試した結果、殿堂入りしたグッズは以下。
コクヨ ノビータ(※廃盤?)
こちらは、大雑把に言ってしまえば、10個のクリアファイルをくっつけたような形態です。大きさはA4サイズで180枚収納可能。
背表紙に単元名を書き込み、あとはその日の塾プリントを投げ込むだけ。このタイプには5か所のクリアポケットにチャック式ポケット付きもありますが、私は断然10ポケット派でしたね。
算数はこれ一冊でひと月分、要は1回分のテスト範囲をこのファイルに収め、学年が上がってからもそのまま保存していました。4年の途中から中学受験の学習範囲が終わるまで、これがメーンの整理グッズでした。一部過去問にも使用。
難点はといえば、ぱっと見カラフルで可愛いのですが、次第にぶ厚く膨れ上がり、最後はブスになってしまうこと。まぁ、仕方ないってものです。
出し入れにストレスなし!超絶おすすめのエセルテ
一方、最後まで美しさを保てたのが以下のエセルテ↓でした。好きでプリント整理をしているわけではないのですから、家庭平和にデザインは重要です。
使いやすさでも先の「ノビータ」より上。
こちらはプリントを下のポケットに差し込むタイプですが、クリアファイルのようにガバッとクチが空くものより、出し入れがスムーズです。
使えばわかる、ストレスフリーの金字塔ファイルでした。
ポケットは8か所あってそれなりに入りますが、算数1ヶ月分のファイリングなど大容量には多分、不向きです。
うちでは6年時、「転がる図形シリーズ」「化学の計算シリーズ」など子に解かせたい問題一式を単元別に分け、一冊ずつファイルしておりました。
細かいところを突っ込まないように。これは100%ウカルログの原稿ですよ。エセルテは意外に丈夫なのでね。中を入れ替えて今でも使っているというわけです。
ばさっと挟むだけ!ライツ パートファイル
もう一点、お気に入りを紹介します。
うちでは、科目ごと、単元テキストをまとめたファイルのほか、「今日やる勉強プリント」「明日やる勉強プリント」などを四科横断型の勉強ファイルも使用していました。
最初は各々クリアファイルなどに分けていたのですが、どうにもバラバラになって使いにくいわけですよ。
そこで、購入したのがこちら↑。最初は見た目。まさにデザイン重視の買い物でしたが、これが思った以上に使いやすかったのです。
何しろ、ばさっと挟むだけ。
大容量のプリントも、クリアファイルごとでも、中に挟み込むだけ。
写真を見た感じ、「ばさっと挟んでばさっと落ちそうである」と実は思っていたわけですが、留めのバンドがしっかりフォローしてくれまし。プリント落下の粗そうは一度たりともございませんでした。
難点を言えば、ただの紙製であること。美しいルックスに最初こそワクワクしますが、次第に端はよれ、みすぼらしい感じになっていきます。
それでも4年から6年まで毎日並走してくれた愛しきグッズです。受験終了後は捨てましたが天寿をまっとうしたと思います。
タスク処理に最強のファイルワゴン
カルテワゴンーー病院用だけど超!重宝
プリント主体の塾に限らず、学年が上がるにつれ、テキストは増えていきます。
最初は棚のテキトーな場所に保管していたのですが、よく使うもの、あまり使わないもの、ごっちゃになってどうにも不便を感じたのですね。
今日であったり、今週であったり、今月であったり、その時期に習得したいプリントや問題集、優先単元を集積したコーナーが欲しく5年時にはファイルワゴンを探しました。
迷った末に、私は病院などで使うカルテワゴンを購入しました。車輪がスムーズなので、かなりの重量でも動かしやすいですよ。
子が中学生になった今でも使用していますが、使い捨てのつもりで安いタイプを購入するのもありだと思います。2段ならば5000円程度で出ていますからね。
何しろ、斜め設計は取り出しやすいです。これで子へのムカムカは3割減となりました。
そこはあまり突っ込まないように。
ファイルボックスはたくさん用意すべし!
ちなみに、棚にしろ、ワゴンにしろ、ファイルBOXがあると整理は楽です。うちでは私の気分上昇を目的に「デルフォニックス ビュロー ファイルボックス 縦型」↓を購入しました。
が、100均で十分だとも思われます。何故なら、
中に入れるものがこのように雑多になると、まったくオシャレじゃなくなっていくからです。デルフォニックスのデザイナーもこの並びは本望ではないでしょう。非常に丈夫ですし、受験が終わって久しい今も、あと5、6年は使えそうな塩梅ですがね。
とはいえ、それなりの価格ゆえ受験時に10個も20個も買うとなると心が苦しくなるでしょう。うちでは、最終的にIKEAの紙製5個で1000円くらいのものを買い足して使用しました。今はもうないようですが。
ボックスごとに「算数日曜講座」やら「吉祥女子過去問」やら、細かく仕分けしていきますと相応の数が必要になります。
何度も言いますが、「どこにあるのかわからない」状態は中学受験の敵、親の敵です。これらはボックスにラベリングすることで随分とマシになります。
佐藤亮子さんも確かそう言っていたような。
それぞれ使いやすいやり方があるでしょうから、一概に数は言えないですけどね。
ちなみに、安浪京子氏の「中学受験6年生からの大逆転メソッド」にプリント整理の方法も載っていましたね。この本を見る限り、棚はファイルボックスの山でした。
鉛筆の金字塔ハイユニ
鉛筆といえば、ハイユニです。もしくはユニ。多分、ここまで滑らかに書ける鉛筆はなし。筆圧の弱い子でもくっきりなるのも嬉しい。
それもまたしかり。
子が小4の時、よくあるキャラクター鉛筆とこちらを渡したところ、ユニ一辺倒になりちょっと困りましたね。
一方、子どもは単純です。書き味がなめらかだと単調な漢字練習でも楽しくなるってものです。大人でもそうですがね。
ユニとハイユニの違いですが、ハイがつく方がよいに決まっています。
大人目線ではその書き味は瞭然。しかし、小四生にはよくわからなかったようで両方とも気に入ってました。
10H~10Bまでと硬度のバリエーションは豊富ですが、小学生なら2Bが書きやすいのかな。
なお、小5くらいになると鉛筆離れが著しくなります。芯がとがり続けるなんたら、とかね、塾ではシャープペンシル一辺倒になりましょう。
消しゴムはアイン
消しゴムですが、ここに紹介するほどもなく今どきのものはよく消えますね。
消えない消しゴムほど世に存在価値のないものもありませんが、昨今は当たりはずれも少なくなりました。参考までに娘のお気に入りを挙げますが、有名どころを買えばたいがい消せます。
次に。
面倒な歴史用語など、暗記用に使用したのが筆ペンです。
鉛筆で書くのと筆ペンで書くのとでは圧倒的に筆ペンの方が暗記効果が高い気がします。
暗記用なら硬筆で。まずまず使いやすかったのが以下の「筆まかせ」だったか。カラーバリエーションも豊富。
あとは、勉強には青のボールペン!と本で読みましてね。
青の方が黒より、暗記に向いているそうです。さすがにすべて青ペンだと酔いそうですが、覚えられない用語などは時々青で書かせていました。うちでは、筆ペンと並行して使っていましたね。
「ジェットストリーム」は個人的にはボールペン革命を起こした逸品です。滑らかな赤ペンだと親のマル付けも気分が上がるってものです。
このほか、ゼブラの「サラサ」とかね、ぺんてるの「クレナ エナージェル」とかね、書き易いペンも消しやすい消しゴム同様、紹介するまでもなく選ぶのに困るくらい出ています。青にしろ、マル付け用の赤にしろ、書き味のよいペンは常時10本くらい用意していました。
おっしゃる通りのハンドレッド。
何度も書きますが、中学受験は子へのムカムカと隣り合わせです。特にそのリスクがいっとう高いのがマル付けの段です。ここは中学受験3年間、書き易い赤ペンを決して切らすことのないように。
あると便利な円カッター
続いて、算数の円問題に特化した商品です。
わが子はおうぎ型の面積やら円の回転やらが非常に苦手でした。
たまには先生らしいことをいうハンドレッド。
以下は、円やおうぎ型になじませるために購入したグッズです。
なんじゃこりゃ!なルックスですが、こちらは円の形に切れるカッターです。常時使うようなものではございませんが、円やおうぎ型をこのカッターで無数に作成いたしました。
回転部、弧を描いていない気がするのはご愛敬。切ったパーツをノートに貼り付け、円の転がりやおうぎ形の転がりを理解させた次第です。
円がらみでもう一点。
こちらは作図用ですね。問題文にある図形を描き写すことが苦手克服の近道といいますね。とはいえ、円を描くのは難儀ですし、苦手な子がフリーハンドでそれをやるとグダグダになり、正解からますます離れていきそうです。
「三角形の周囲を転がる円」などの問題は、当初、こうしたグッズを使って実際に描かせていました。
※23年追記。円カッターもいいけど抜本的な解決策として「図形の極」は優秀っす。
その名の通り、図形に特化した通信教材。転がる図形や複雑の多面体が脳内にイメージングできるようになる構成です。
もともと塾教材だったところ、オンライン講座をスタートしたんですね。
タイムタイマーで「時は有限であること」を知る
ここからは時間管理系。
Google御用達。あると便利なタイムタイマー
何故、中学受験時に購入しなかったのだろうと後悔したアイテムでもあります。つまり、少し前に購入したばかり。
時間管理術のプロフェッショナルが「家に5個ある!」みたいな話をしていたのでね。
おっしゃる通りのハンドレッド。
でも、これ元々は子ども用だったのですね。時間の感覚の乏しい子どものために「時間が減っていく」ことを視覚化したタイマーなのです。
赤い部分がね、だんだんと減っていくんです。これは焦ります。
ちょっとポケモンのモンスターボールっぽいですが、5分、10分の短さを痛感しますよ。どうでもいいニュースアプリに没頭してダラダラしてはいられないと大人だって思います。
もちろん、勉強にも。親が使っていたら中学生になった子どもに取られました。期末テストの前にね。気に入ったらしく返してくれません。
断っておきますが、時計ではないのでね。
残り時間がわかるタイマーです。私が購入したものは60分間。ミニサイズですが4000円くらいしたような。正直見た目は安っぽいです。もう少しデザイン性があったり、サイズの大きいものはさらに高かったり。
中国製の安いものもありますが、カチカチ言います。私のようにカチカチ音が苦手な方は正規品一択です!!
計算時間を計るのに手ごろタイマーは必須!
ちなみに、現役時代、うちはよくある普通のタイマーで過去問を解いていました。
アラーム機能はタイムタイマーにもありますが、5分前にも鳴るとか試験用にはこっちのが使いやすいかも。数字も大きいしね。
知らずに購入したのですが、娘曰く塾でも同じものを使っていたとのこと。ストップウォッチ機能もあり、計算時間を図るにも重宝します。安いですし、こちらはこちらであると便利ですよ。
中学受験は時間との闘いということです!
あると便利なICレコーダーとホワイトボード
必須ではないですが、あると重宝するのがICレコーダーとホワイトボードです。
友達の声で暗記する?ICレコーダーの使い方はいろいろ
ICレコーダー学習は遊びの要素があるというか、気分転換にもいいです。子どもと使うのならできるだけシンプルなものを。高価なものは必要ありません。
子どもに社会や理科などのテキストを読ませ録音。録音したものを寝る前に聴くとか。
そういう使い方もありですよね。
荘司雅彦氏の「受験バイブル」にあった気がするのですが、親が口頭で質問し、子に答えさせる過程を録音、それを何度も聴かせるなんて勉強法もありました。
ホワイトボードはマグネットが付くものを選ぼう
で、もう一つ、あると便利なホワイトボード。
親が説明する、あるいは子に説明させる時に重宝しました。
子どもが小さなころ、黒板つきのIKEAのものを買い、それこそ中学受験終了までフル活用したのですが、ひとつ残念な点がありましてね。
IKEAのホワイトボードはマグネットが付着しないのです。
そのためにわざわざ買い替える気はしませんでしたが、これから買うのならマグネットが付くものを強くお勧めします。数だとか図形のトレーニングの際に重宝しますから。
A3複合プリンターはぜったいに一家に一台!
で、最後のお役立ちアイテムは、あると便利、なんて次元ではなく。
少なくともうちでは、これがないと中学受験そのものが成り立たなかった、A3複合プリンターです。
何故、A3プリンターなのか?といいますとね。
入試問題の解答用紙がA3とかB4サイズが多いわけですよ。過去問は基本、原寸大でやるのがベストというわけでし。
家庭用プリンターですとA4サイズのものが主流ですね。ですが、中学受験生がおり、新たに購入予定があるのならばA3対応プリンターを選択した方が都合がよいでしょう。
ところで、A3の大きさって?
正直なところ、私自身A4以外は時々わからなくなるわけですよ。
まず、A4(210×297mm)はオーソドックスなクリアファイルの大きさ、中学受験生でいえば「予習シリーズ」のサイズですね。
↑斜めった写真で申し訳ないのですが、A3(420×297mm)は予習シリーズの見開きの大きさ、要は2冊並べた大きさになります。
↑B5サイズ(182×257mm)はオーソドックスな大学ノートの大きさ、中学受験でいうなら赤本の大きさです。メモリーチェック、コアプラスなど多くの問題集もこのサイズですね。
↑B4(257×364mm)はこの赤本2冊分、要は見開きの大きさです。塾で使う問題集によっては、このサイズのコピーを多用する場合もございましょう。
A3サイズ対応機なら当然のこと、B4も印刷できます。他のブログを見ていますと、サピックス生は特にB4印刷を重宝するようです。
過去問印刷を考えるとA3プリンターの方が便利
で、肝心のプリンターですが。
昨今は本体よりもインクのコスト代のが高くつく傾向にありますが、エプソンやキャノンなどに比べると、地味ながらコストパフォーマンスもよいといわれるブラザー商品。
わが家もブラザーを購入しましたが、この商品もまた廃盤でした。なので、調査を重ね、中学受験御用達となっている型番を挙げておきます。
ランニングコスト、スピードともに文句なし。大きさは若干かさばりますが、たとえば、A4とA3などコピー用紙が2サイズ分、入るものがおすすめです。
うちで購入したものはこの型よりもコンパクトで価格も安かったのですが、用紙入れが一か所しかなく、A3用紙を背面から手差しするタイプのものだったのですね。
しかも、古い型ゆえなのか、一枚一枚手差しでしてね。これは恐ろしく面倒です。
手差しだと、位置がずれて失敗したり。取り出したら紙がぐしゃっとなって端っこが破れたりね。それで、やり直したり。そういう手間ヒマと子の過去問の点数とが反比例する場合の、家庭不和は何度もお話した通り。
※と思ったら19年12月現在、廃盤に。新モデルは以下。
かさばらないエプソン、ときどきA3プリンター
なお。A3プリンターの難点は存在感があること。
普段のコピーは予習シリーズサイズのA4ばかりだとか、A3やB4を使うのが過去問シーズンだけだと思われる人は↓コンパクトなこちらでもよいかもしれません。
「ふだんはA4、ときどきA3」のキャッチコピー通り。インク代を併せると3万を超すのと、A3印刷のためには「二つ折りにしてスキャンしなきゃならなさそう」とかやっぱり面倒そうではありますがね。
というわけで、以上の商品で子に怒る回数が1回でも2回でも減ることになるなら紹介した甲斐もあるというものでし。
そうそう、『あやしい中学受験グッズ』もアップしていますよ!