こんにちは。中学受験100%ウカルログ管理人ことハンドレッドの友です。
わが子は偏差値60強の吉祥女子を目指していたに関わらず、合不合などの模試で偏差値60をなかなか越えることができませんでした。

どころか、白状しますと偏差値50そこそこであったり、50を越えなかったことすらありました。




おっしゃる通りのハンドレッド。
6年時の模試成績を見ると、よく受かったものだと思いますよ。さらに不思議なのはこの成績のくせして、それでも受かるつもりでいたということ。
まったく渦中の親というのは、とんでもないことを信じるものです。
偏差値60を目指す集団のくせに、平均偏差値は54
さて。
合不合で偏差値60の学校を合格可能性80%にするためには、偏差値60が必要ですし、偏差値70の学校を合格可能性80%にするためには、偏差値70が必要です。
そのために該当中学を志望する受験生は偏差値60や70を目指します。当然です。
けれど、受験を終えた肌感覚として思うのは80%ラインに満たないのに受かっている人は少なくないということ。
何もわが子だけではありませんよ。
偏差値60なら偏差値55あれば十分射程距離ですし、1度や2度、偏差値50を叩き出したところで絶望するのは早い、早い。まったくもって早いのです。わかりましたか?
カエルの分際で、ロジカルシンキングぶった言い回しをしなくても。
その証拠となるような合不合の資料は処分してしまったので、以前にも挙げた日能研の模試資料を見ていきましょうか。


日能研R4偏差値では、2月1日の吉祥女子はちょうど60です。
ある年の日能研の模試では2月1日の吉祥志望者が約170名。彼女たちの平均偏差値は54でした。
あくまで平均値ですし、得点分布もございませんが保護者の多くは子の成績に絶望したことでしょう。
偏差値60を目指す集団のくせに、その平均偏差値が54とはそろいもそろって足りなさすぎです。
模試の実施日は入試の3か月前でした。
そう、図々しいのです!みんな図々しいのですから、どうぞ、どうぞ、あなたももっと図々しくなってください。
ちなみに、この時の模試は「偏差値67の女子学院が平均62」「偏差値67の渋渋が平均59」「偏差値64の広尾学園が平均56」「偏差値58の東洋平和の平均が50」とか図々しい人たちのオンパレードです。
どうぞどうぞ、ですから、どうぞ。
あなたもどうぞ。
実質倍率は平均2倍? 隣の子に勝利すれば陽の目を見ます
このように、理想の偏差値(合格可能性80%域)と現実の大衆偏差値には結構な差があるものです。
少なくとも日能研だけが図々しい集団であるはずがない。


ひるがえって、都内中学受験の実質倍率は2~3倍程度のところが多いのです。吉祥女子の2月1日も例年2倍強くらいの倍率ですね。
となると。
偏差値60目指して平均54の集団であっても、半分くらいは陽の目を見る可能性があるわけです。
当事者ながら行き過ぎ感のある中学受験抑制に、一定効果はあるかもしれません。その学校の偏差値が急落しそうな上、抜け駆け受験生が続出しそうな案ですがね。
ともあれ。
まじめに申し上げますと、偏差値60の学校を目指すならその偏差値を目指して頑張るのが筋です。4年生、5年生の皆さんはユルユルすることなく、そこを目指して頑張りましょう。


一方で、頑張ってるのに達成できない6年生はどうすればいいのか。
今回の模試で合格可能性が20%、前回も20%で次回も次々回も20%人間であるなら志望校を変えた方がよろしい。
けれど、今回の合格可能性が20%、前回は40%、次回は30%程度の出来なさ加減なら突き進みましょう。
大丈夫。
達成できない=不合格ではありません。
達成できなかったくせに、合格を勝ち取るパフォーマンスの良い連中もいるわけです。
若干乱暴な比較になってしまいますけれど、四谷大塚の合不合判定テストの場合、学校の偏差値を5、6下回ると合格可能性は40%程度まで下がる気がします。
しかし、志望者の多くはその周辺にいるのです。あなただけではないのです!
合格可能性20%の1月校に合格した話でも触れましたが、そもそも入試本番の偏差値とはあってないようなもの。
極端な話、11月の偏差値が40であろうと60であろうと合格の門戸は等しく開かれているのです。合格可能性が低くても大したことではありません。
むしろ、第一志望が常時80%の人間は少数派ですよ。
中学受験専門プロ講師の中学受験個別指導塾ドクター











