「吉祥女子 過去問 似た傾向」
これは受験中、私が何度も検索したキーワードでした。「他校の入試問題で吉祥女子と似た傾向のところはないのか？」しかし、検索の仕方が悪いのか「ユリイカ！！」的な発見にたどり着くことはなく。
けれど、似たようなことを思う6年母は多いようです。
類題をこなしたいという目的と同時、特に算数などで
「過去問が取れない。もはや行き詰まっている。この学校の算数と似ているんだけどもう少し易しい問題はないのか？ あるいは発想の転換をうながせるような問題はないのか？」
とかね。
同じ学校の過去問ばかりだと頭が凝り固まってくる？
同じ学校の入試問題ばかりやっていると、傾向には慣れるものの発想の転換が乏しくなるというか、頭が凝り固まってくるというのか、隙間ぎゅうぎゅうというか、どうにも煮詰まってくる気がします。
傾向には慣れたくせに依然点数は取れない。
ハンドレッド先生ともいえません。
「豊島岡」を目指していたけれど算数ダメダメだった知り合いの子どもは塾の奨めで「浦和明の星」の算数を解き、「豊島岡」算数が解けるようになりました。
この話を聞き、当時の私はしびれました。
親たちはその手の化学反応を期待しているわけです。とはいえど、第一志望と似た傾向の過去問をビシッとは言ってくれる先生は少ない。
あるといえば、あるし、ないといえばない。
中学受験、みな同じことを勉強しているわけですから傾向が100％異なる学校などないに等しいのです。
ヒントになりそうなのは、同偏差値帯や併願になりやすいペアたちは、双方の入試問題を意識すること。
塾の志望校講座などでは最難関以外の学校は同偏差値帯の学校とまとめられたりしますね。「そんなの、受けなくていいんじゃね？」と思いそうですが、その並びにヒントがあったり。
塾からすると「過去問傾向の似た学校同士」。母たちが求めてきた解答がそこにこそあるはずなのです。
吉祥女子と似た傾向の過去問は？
ハンドレッド先生正直、自信はありません。が、露ほどの情報でも欲しいのが中学受験母。思う限りの吉祥系過去問をあげてみます。
まず主たるは算数です。
「淑徳与野」
吉祥と併願されやすい埼玉一月の女子校ですね。併願傾向のある学校はその問題も影響されやすいようです。計算問題の傾向は異なれど他は吉祥と共通の匂い。特に図形問題。淑徳与野は図形で落ちる子も多いと言われています。転がったり、ぐるぐる回ったり、吉祥と同じでアクロバティック大好きです。娘の大嫌いな分野です。
一行小問でも出るし、大問で２つくらい出ることもある。吉祥よりも図形比重の多い感じです。一方、吉祥よりも前提条件や枝問が少ないため、取っかかりやすい。吉祥の大問だと（５）まであるのに対し、淑徳与野は（２）で終わっていたりするのです。
それはつまり、「易しい問題をすっ飛ばしいきなり難問にいく」シリーズだったのかもしれませんが（真偽はどうか、塾の先生にご確認を！）娘は淑徳与野の方を好みました。
6年年末は淑徳与野の図形問題を集めて解きまくり、それが功を奏したのか、吉祥図形もずいぶんマシになっていました。
「富士見中学」
富士見も吉祥との併願が多いです。「出題傾向が似ているから併願しやすい」という人もいます。傾向は似ているけれども吉祥よりも解きやすいらしい。ステップを考えて先に富士見で練習させたという話も聞きます。
らしい、らしい、と書くのも実はうちでは試していないのです。ご参考までに。
「鴎友学園」
吉祥の難しさとはまた別の難しさという気がする一方、個々の問題には親和性を感じました。鴎友は見た目にダイナミックな相似や回転図形、水槽問題が出題されるイメージ。吉祥でなぜか好んで出される信号・踏切問題は鴎友にも出てましたっけ。
このほか、「浦和明の星」の図形問題や「横浜雙葉」の点の移動の問題などにも吉祥との類似を感じ、やらせてみたこともありました。
算数以外の三教科も一応、記しておきます。
当時の自分がかなり迷いつつ探し、やってみて、しかし、化学反応があったのかなかったのか、実は未だにわからないのですが。
【社会】
記号問題が多いことから、「浦和明の星」「豊島岡」「雙葉」「城北」あたりを幾つか抜き出してやらせていました。
【理科】
吉祥は現場思考型の問題ですが、他校に似た問題があっても難しすぎる場合が多いそう。これは理科の先生に聞いたのですが、関西の桃山学院中学の過去問は現場思考型が多く吉祥に近いレベルだそうです。
ただし、うちの場合は極端に理科が苦手だったため、吉祥過去問を繰り返すので精一杯。結局、手はつけられませんでした。
【国語】
海城です。このチョイスは全くの見当違いかもしれないと先に断っておきます。吉祥国語は長たらしい選択肢に特徴があります。その点と説明文の出題が吉祥に近い感じだったので、子にやらせたことがあります。全部ではなく選択肢のみ。
ただ、国語の場合は算数のような“発想の転換”は気にせず、吉祥過去問をひたすら解いていくのが得策のような気はしています。
