今回は、5年時落ち目の国語をV字回復させ、その半年後、志望校の過去問で早いうちに合格者平均を超えることとなった国語勉強法をご紹介します。
半分はおっしゃる通りのハンドレッド。
一方で国語だってたかが勉強です。たかが語学のペーパーテストです。
「国語力を上げる」なんてつかみどころのないものではなく「テストの点数を上げる」、ただそれだけの話です。
それだけのために何カ月も何年も掛かってたまるものですか。
今月頑張って勉強したのなら、今月結果が出なくばヤル気は失せます。親だって、子どもだって、そうでしょう。
なお、受験直前期で「記号選択肢の正答率がスコブル悪い」などの場合にも応用できる勉強法ですよ。
母は短期で国語の成績を上げる方法を画策した
みなさん、国語は1日どれくらい勉強していますか?
宿題で出るから漢字と語句はやるけれど、読解は授業のみ。そんな子が多いのではありませんか? かくいうわが子も5年後半まで似たようなものでした。
けれど、成績を短期間で上げるには読解問題を毎日解く必要があります。
実はそうでもないのです。
口頭で解きますからコツさえつかめば1回10分、15分程度で終わります。
親の協力は必須ですがね。
1日1問!穴埋め問題「ばっかり」解く国語の勉強法
娘は説明文が苦手でした。記述よりも記号問題のミスが多く、特に『接続詞の穴埋め』は簡単なものでも落とすことがありました。
説明文をたくさん解いた方がいいことはわかっていましたが、受験科目は国語だけではありません。国語に割ける勉強時間は漢字などと併せてもせいぜい30分程度。
ならば、30分で終わらせるため、思案するほかなし。
結果、説明文の『接続詞の穴埋め』問題だけを選び、ほかの設問は一切解かないという学習を始めました。
解くといっても1日1問だけ。
それを数週間続けた後、今度は『記号選択肢問題』ばっかりを毎日、解き続けました。
それを2か月ほど続けた後、今度は問題集から『抜き出し問題』を選んでそればっかりを解きました。
1題解くのは国語の勉強法として時間が掛かり過ぎる!
国語の勉強というと大問1題まるまる解くのがスタンダードな学習方法でしょう。
「記号選択問題」も「抜き出し問題」も「記述問題」も読解のキモは同じ。それは正論ですが、子どもにとっての効率は果たしてどうなのか?
『ばっかり勉強法』で、ある「型」ばかりを続けることで、国語苦手者の脳にも強制的にフックをかけるとでもいいますか。
パターン問題といえば誤解を招くかもしれませんが、国語の問題にだってパターンは必ずあるわけですからね。
おっしゃる通りのハンドレッド。
「算数の苦手」なら「図形が苦手」、「図形でも相似が苦手」とか「相似でも特に平行四辺形が苦手」とかね。他の科目は苦手を突き詰めることで克服へとつなげます。
一方、国語の苦手はせいぜい「記述が苦手」程度の分析。あまりにもざっくりし過ぎです。
同じ記述でも主人公の「気持ちを問う」問題が苦手とか、物語の「主題を問う」問題が苦手とか、突き詰めるとさまざまなのですが、普通はそこまで分析しません。少なくとも私はやりませんでしたね。
で、2週間後、国語の模試で偏差値7アップしたって!
しかし、『ばっかり勉強法』ならこれも可能です。
最初は問題形式で分けるだけでいいのですよ。やっているうちに、細かく、細かく苦手が見えてくるわけです。
細かい苦手が見えだしたら、さらにその方向へ特化するもよし。
情報商材の広告じみますが「やり始めて2週間後の塾テストで偏差値が7アップ!」しました。
当時は『接続詞の穴埋め問題』しかやっていなかったのですが、そこは一周回って読解のキモは変わらないということでしょうか。
短時間でも説明文に毎日触れ続けたこと、1問しか解かないため、じっくりと、しっかりと答え合わせが出来たことが勝算になったのだと思います。
おっしゃる通りのハンドレッド。
模試にしろ、過去問にしろ、うちもかなりテキトーに済ましてきました。
国語の直しは本来、子どもに任せておいてはいけないのです。じっくり「直し」をするためには、親が本文と設問と解説を読んだ方がいい。けれど、考えただけでも面倒くさい。
そこを1問くらいなら「わかった、仕方ない、付き合おう」とも思えますからね。
なお、『ばっかり勉強法』の際、1問解くために本文をどこまで読むかですが、全文を読むにこしたことはありません。
おっしゃる通り、うちではやりませんでした。
その設問の該当部分までしか読みませんでした。解く問題が問1や問2ならば、10行程度で済んだりね。
これが最高の方法とは言いませんが、本文の長さに苦痛しか感じないようなら短く読んで長く続けて欲しいと思います。子どもも短文なら頭に入りやすいでしょうから。
くわしい国語問題集が「ばっかり」勉強法の一番のカギ
改めて『ばっかり勉強法』の説明をします。
必要なものは解説の詳しい問題集と親の協力。この場合の詳しいとは、問題と厚さと解答の厚さが同等くらいが望ましいです。解説が詳しいなら塾のテキストだっていいですよ。
別途おススメをまとめましたが、とりあえず1冊。
説明文か物語文、苦手なものから始める
お子さんの苦手なテーマから始めてください。
説明文が苦手なら説明文を、物語文が苦手なら物語文ばっかりを。最低1、2週間は同じテーマを連続してやった方が効果は高い気がします。
ともあれ、『ばっかり勉強法』の難点は本文1題につき1問にしか解かないこともあるので、若干コストが高くなる点でしょうか。問題集は複数冊あった方が使いやすいです。
なお、記述でも応用ができますが、「記号パーフェクト!」の向き以外は記号選択肢からスタートしましょう。
記号選択問題をやると決めたら、次の日もその次の日もそれだけを解き続けてください。
2週間ほど続ければ解き方のセンスが徐々に養われ、極めて苦手だとしても1ヶ月続ける頃には感覚がつかめてくるはずです。
感覚をつかむためにこの勉強法においては同じテーマ、同じ種類の問題ばっかりを続けるのです。
塾の宿題で読解1題丸々解かなきゃならないこともあるでしょうが、それ以外は例えば「説明文、記号選択肢のみ、毎日1問」というように決まりにこだわって続けてください。記述に進むのはその後でも間に合います。
国語の点数を上げるには一日何問も解いちゃダメですよ
初日はやりたくなるでしょうね。
選択肢ばっかり10問とかね。
子はうんざりでしょうね。親にしても集中力が枯渇し、最後の方は答え合わせがテキトーになりそうです。
『ばっかり勉強法』は「解説理解」が効果のほどを変えますので、多くても3、4問に留めた方が良さそうです。
もう二つほど、大事なことを。
それは「親子で解く」「口頭で解く」ことです。
誤解を恐れずにいいますが、中学受験の勉強において「子どもを信用してはいけません」
出来る限りサボりたいし、テキトーに流すのが小学生、それが自然の姿なのです。
ですから、親も一緒にやります。まず、本文を一緒に読みます。音読でも黙読でもいいのですが、飛ばし読みさせないよう、最初は変わるがわる読む方がいいでしょう。
で、本文を読んだら設問です。その際の解答は口頭で。
例えば、「次の4つの中から正しい選択肢を選べ」という設問ならその「答え」と「選んだ理由」を言わせるのです。他の3つの選択肢についても「違うと思ったその理由」を言わせます。
間違えたら繰り返す!答えを覚えていてもOKです
この時にもし間違えていたら解説を読みます。子どもは理解していても、していなくても「わかった」と言うでしょう。このため、間違えた問題は1週間くらい後に再び口頭で解かせます。
暗記上等。覚えていたっていいのですよ。大事なのはそれを選んだ理由の方です。理由を探せるようになれば選択問題の正答率は上がってきます。
国語は同じ問題を解く意味はないと言いますが、こうした逆引き勉強法なら大いに意味はあると思います。
なお、これから6年生になる皆さんは志望校の傾向と照らし合わせつつ、『ばっかり勉強法』を実行すると、非常によいことが起こると思います。
非常によいことがね。
わが子の志望校は長文の記号選択肢が多い学校でしたので、ある時期からそれに近い選択肢ばっかりを解きました。
結果。過去問シーズンでは国語で苦労はしませんでした。
大きなお世話です。
国語苦手脱出へ!6年生でも成績は上がる
ですね。このやり方は本番直前の6年生にも応用できます。
国語読解に時間を割く受験生は少ないですよね。「国語は即効性が期待できない」「今からじゃ、もうムリ」ということでね。けれど、口頭&1日1問ならさほど時間は掛からない!
志望校の過去問で、この『ばっかり勉強法』をアレンジしてみてください。本文を毎日読むだけでも違いますよ。
1、 説明文なら説明文、物語文なら物語文だけを連続してやる
2、 「記号選択問題」なら「記号選択問題」ばっかりを毎日解き続ける
3、 一日1問、多くても3、4問にすること
4、 解くのは口頭。「選んだ理由」「違うと思った理由」を言わせる。
5、 親も一緒に解く。
6、間違えた問題はもう一度。答えを覚えていてもOK。「選んだ理由」を言えるかどうか。
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