こんにちは。中学受験の友、ハンドレッドの友です。
「入試日までに朝型に変えましょう」、塾でそう言われることも多い受験生。
けれど、冬が深まるにつれ、寒くなるにつれ、朝の弱い子はますます弱くなるのが世の常です。大人でもそうですけどね。
というわけで、今回は寝ぼすけ受験生のための早起きの心得を。
とにかく朝が苦手、親が何度起こしても起きやしない、超絶寝ぼすけ組には前半のゴタクはすっ飛ばして終盤までスクロールを。
まずは「受験日は実際何時に起きればいいのか?」とか「脳が働くのは起床後3時間説はホントか?」とか、受験と早起きにまつわる他人の経験も知りたい方はぜひ順に。
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2月1日の起床時刻は6時半?
おっしゃる通りのハンドレッド。
ただ、実を言えば、わが家の起床時刻は平均よりも遅かったはず。起床時刻は親が5時台、子どもは6時台。1月の埼玉受験は家を出たのが7時前くらいだったか。
同じ学校受験者からは「今日は朝4時に起きた!」みたいな話を聞きましたが。
なお、2月1日、第一志望の入試日の子どもの起床時刻は6時半前後。遅いでしょう。
でも、特に問題ありませんでした。7時10分ごろに家を出て、学校には30分以上前に無事到着。
怖いので、受験一週間前に同じ時間帯で学校に行き、乗り継ぎなどのシュミレーションはしておきましたが。
心配だからといってあまり早く行きすぎない方がいいと思います。1時間前に着くのは早すぎる。待つ時間が長いのは精神的にキツイです。いつもと異なる雰囲気はプレッシャーのもとですよ。
「だけど、もし、電車が止まったら?予期せぬトラブルが起こったら?」というあなた。
わかります、その気持ち。どうしても早めに行きたいのなら最寄り駅付近でお茶でもして、学校には入試開始の30分前くらいを目安に入りましょうね。
「脳が働くのは起床後3時間」は人それぞれ
子どもの受験の時、塾の先生にも言われました。
入試日の3週間からひと月まえくらいには朝型に変えた方がいいです。でもって、「脳が働くのは起床後3時間」です。入試がだいたい8時半くらいから始まるとして、朝5時半くらいには起きた方がいいかなと。
ムリです。いや、うちではムリでした。
そもそも5時30分に起きるとなると、夜9時に寝なければならない。
塾行ってる子にはほとんどムリ。
うちは当時8時間半から9時間は寝ていたのです。1月後半は塾の終わりもずいぶんと早くなりますが、この辺り、皆どうしているのか未だに気になるところではありますが。
で、話を戻しますが「脳が働くのは起床後3時間」説。
調べてみると諸説あります。「いやいや起床後2時間経てばOK」という学者もいれば、「起きてすぐに大丈夫なタイプもいる」とか。
わが子の場合、ギリギリまで寝て塾や学校に行くタイプでしたが、それゆえ「一限目メタクタ」かというとそうでもなかったような。
少なくとも、親である私自身は起床後30分も経てば平常運転になります。むしろ起床後3時間から4時間くらいが一番眠い。つまり、個人差のあるものなので余り気にしなくてもいいのではないかと。
合不合や日能研の模試なんかでもね。8時半スタートが多いですからね。一時間目の国語が、他のものより著しく悪いとか、著しく良いとか、妙な動きをしていれば子のバイオリズムのヒントにもなるでしょう。
大抵は起床時刻よりも、前日の睡眠時間の方に影響される気もしますが。
朝型か夜型は生まれつき決まっている!?
なお、最近の睡眠研究により、朝型、夜型はほぼ遺伝で決まることがわかっているそうです。朝活流行りの昨今となると、子どもにも朝勉を勧めたくなるところですが、かえって非効率になることもある。
要はほどほどを目指しなさい、ということ。
決してムリをせず。「眠くて眠くて仕方がない」なんてことにならないよう。
ただ、ほどほどの時間に起きても「眠くて眠くて仕方がない」お子さんもいることでしょう。いつも登校ギリギリまで寝てて朝パン食べてダッシュ!みたいなことを6年間繰り返してきたお子さんだと、6時台に起きるのでもツラいわけです。当たり前です。
ならば、どうするのか。
良い睡眠の取り方。最初に一般的な話をします。
1、 寝る2時間前にはスマホやテレビを遮断する
2、 寝る2時間前には食事をしない
3、 朝食は必ず取る
4、 日中は運動する
5、 何があろうと起床時刻を一定にする
6、起きてすぐ朝日を浴びる
おっしゃる通りのハンドレッド。
どの睡眠本を読んでも書いてありそうなことばかりです。
で、これを中学受験生に当てはめると、1の「スマホやテレビの遮断」。これは受験数か月前なら当然できている……はずですよね? できていない?今すぐ遮断なさい!!
一方、2の食事問題。塾によっては難しいです。サピックスのように食事時間を設けなかったりね、食事時間があっても短すぎ、量が食べられず、家でまた食べるとかね。
悩ましいところなので、次にいきます。3の朝食。これ大事ですね。朝は食欲がないタイプの人間もいます。食べるとお腹が痛くなるとかね。
実は私がそうなのですが、そういう人間でも食べずに問題解いてると「お腹がすいて」使い物にならなくなります。朝型以上に受験本番に響いてくることなので、少しでも食べる習慣をつけておきましょう。
4の運動はよくても小学校の体育頼り。それが現実です。5の起床時刻の一定はそのまんまです。小学校に行っている子は「起きれる、起きれない」関わらず、普通にやっていることですが、注意が必要なのが受験前に学校を休む場合。
まったくもって、その通り。
で、続いて6の「朝日を浴びる」。これも学校通っていればそこそこは出来ているはず。外遊びばっかりの子どもなら太陽光は十分量。要するに、覚醒を促すセロトニンの分泌量も十分に。
一方、問題は受験シーズンが冬場にあるってことです。冬というのは太陽光が夏より弱め、日照時間も短いとくる。
その上、受験生は殆どの時間、室内にいます。要するに、覚醒を促すセロトニンの分泌量もヘル。朝起きられない。起きられない。
太陽を浴びないと、人間、体内時計が狂っていきます。夜型の傾向のある人間はよりひどく。特に冬場がツラいのは寒いってこともありますが、日光不足って問題もプラスされているのです。
朝が苦手なら「光目覚まし時計」最強説
で、やっとこさ冒頭の結論へ。
寝ぼすけ受験生が短期間で早起き生活を身につけたいなら「光目覚まし時計」が最強です。いや、もっといい方法があるのかもしれませんが、現段階で私の知る限り。
目下、使用中です。
本当のところ、受験当時はこの商品の存在を知らなかったのですね。で、進学してママ友と「子どもが寝坊。遅刻が多い」みたいな話をしていた時に言われたわけです。
「うちでは、受験前から目覚まし光時計を使っている」
「なんですか、それは?」
みたいなね。
日の出再現型の光目覚まし『inti4』
ニセ太陽光ってバッタものみたいな言い方ですがね。
昔から医療機関では使われていたようです。冬季うつ病だったり、昼夜逆転気味の患者さんに向け、日光と同じ照度の光を浴びる治療とかね。
で、実際、一定の効果はあり、昨今はぞくぞく簡易版が商品化されています。高照度のライトを浴びることで体内時計を整える。それで、ムリなく早起き生活が習慣化されると。
さまざまな商品が出ていますが、おススメなのは有名どころの『inti4』でしょう。友人が持っていたのもこのシリーズです。
朝日と同等の20000ルクスの高射度で、目覚まし機能としては朝日が昇るように徐々に徐々に明るくなっていく。
「太陽光のレベルなら目にマズイのでは!?」と思うアナタもいるかもしれませんがそれは大丈夫。紫外線をほとんど出さず、光が拡散する特殊な設計で目にも優しいのです。強力だけど大きさはスマホサイズ。コンパクトでなおかつオシャレ。
ただし、問題が一つ。『inti4』は結構な値段がすること。目覚まし時計のくせに3万近くするよね、みたいな。
※現在は2万前後で買えるようです。
まったくね。
で、これ、賛否両論なのですが「いい」という人は「ものすごくいい!」と言います。「音ではなく光で起きると本当にスッキリする」とね。
時計のアラームって実は自律神経にいい影響を与えないのだそうです。
一方、光目覚まし時計には類似品がたくさんあります。4000円くらいの値段で買えるものもある。デザインも結構可愛くてね。ただ、『inti4』信者から言わせると、それ、違うのだそうです。
そう、自宅にあるデスクライトとほとんど変わらないのだと。これ買うなら、朝起きてライトつければいいじゃんかって話にも。
太陽光は最低でも10000ルクス以上ありますがデスクライトは500ルクス程度。
安い類似品の中には堂々と「300ルクス」なんて記載があるものもありますが、ほとんどはその記載すらなし。
なので、どうせ買うなら傍ら痛いけどデスクライトもどきではなく、『inti4』を買った方がよいと思います。
光目覚まし、安く買うなら10000ルクス表示のものを
そう、ここは正直に告白しておかなくてはなりません。
子どもが中高一貫校に入った今、遅刻にはイライラさせられるけどそこまで差し迫ったものではない。だって、内申もないし。
そうして更年期にさしかかる親自身、朝がツラくなってきたので「試しに買ってみるか」くらいの気持ちだったことを、言い訳しておきます。
さらに正直に告白すれば型番が少々違うような。私が購入したものは多分もうないのです。
こちらと同じように中国製で5000円前後、iPadサイズでボタン一つで明るさ3段階調整。そうして、もっとも重要な点はこちら同様「12000ルクス」の記載があったということ。
で、使用して半年ほど。この光なら起きます。音よりも確実に目覚めます。
目覚ましかけてスヌーズ機能で起こされるとストレスたまりますけど、これはストレスたまりません。この照度を浴びて自然に目が覚めない人っているのだろうかという感じ。明るさはinti4より、そりゃ落ちるでしょうが、そこそこあるとは思います。
↑消灯時はこんな感じ。何やらわけわかりませんが。
↑三段階調節で明るさミニマムの時。
↑明るさマックスの時。
正規品?と違って、同商品には目覚まし機能がありません。どちらにせよ、この手のバッタもの(?)にはボタンが一つしかないのが多い。
点灯、消灯以外の設定は面倒なのでやっておらず、目覚まし時計というよりただの高射度ライトです。普通の目覚ましで一旦起きて自分でスイッチ入れて光を浴びる感じ。
ですね。
あるいは、お母さんがスイッチ押して子どもの顔面に向けるか。その点は価格なりですが、そのプロセスが苦にならなければ、普通の目覚まし時計より、もっとずっと頼りになります。
購入して半年。今のところ、故障はしておりません。ただ、もし壊れたら次は『inti4』買おうかなと、周囲に『inti4』信者が多い(といっても3人ほどです)自分は思ってもいるのですが。
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