こんにちは。中学受験100%ウカルログ管理人ことハンドレッドの友ですよ。社会は4、5年時、あまり時間を掛けない方が良いと思う派ですが、とはいえど、まったく何もしないわけにもいきません。
かもしれませんね。サピックスなら簡単になりそうですし、早稲アカや日能研でももしかすると。授業中にどれだけ学ぶ姿勢を見せているかで変わりそうです。
娘の場合、まるきりノー勉というわけではなく、小テストや毎月のテストの前にはやっていました。それでも偏差値45とか46を取ってきたことは何度かありました。
その程度の才能でも6年になり、がっつりやれば偏差値60もなんとかなる。

ちなみに、苦手だったのは歴史。いかにも女子という感じですね。
地理あたりはね、幼児や低学年で日本地図パズルやらロックンロール都道府県やら知育玩具で馴染んだ子も多いと思うのですよ。娘にしても、こうした遊び学習で最低限の基礎は育まれたわけです。
おっしゃる通りのハンドレッド。
幸い、歴史はマンガの宝庫。以下、社会の勉強に時間はかけたくないけれど、6年で底上げを期待したい人向けの「歴史マンガetc」特集をお送りします。
普段は塾のテキストなり、今ご使用中の参考書で勉強し、あとはもっとカジュアルに、寝転がって読んで良しのマンガや本やCDを紹介しましょう。
長い歴史マンガを読めない子はどうするか?
社会の楽勉といえば歴史マンガです。歴史は個々の用語を覚えるより、まずは「全体の流れをつかむ」が先ですから当然のように勧める先生も多いわけです。
こちらは、ビリギャルも使ったシリーズですね。
一方で、先生たちは忘れています。長い歴史マンガを読めない子もいるということを。
特に女子には一定数。そもそも歴史マンガって基本、少年マンガです。そこには女子目線が欠けているわけですよ。
その前提が違うのです。マンガだからありがたがるのは前世代的発想といいますか、要はわれわれの世代なら、というのか。
本屋に行けばカラフルな教材があふれ、マンガ学習はあふれまくっているわけです。
一方の歴史マンガときや、難しい名前の登場人物にあふれ、その人物がしんだと思えば、また堅苦しい名前の人物が出で、次々入れ変わって20巻くらい終わらない。カラフルだろうとマンガだろうと、何もありがたくないわけです。
もちろん、ハマる子はそれで一気に最終巻までいきます。でも、いかない子は本当にあっさり、とん挫します。現にわが子がそうでしたね。
で、なんとなく、うちの子はダメそうだなーと思ったら、児童書っぽいものから入りましょう。
「まんが日本の歴史人物事典」――小6まで使える低学年向けマンガ
表紙の感じといい、「卑弥呼」から「手塚治虫」まで!とある内容説明といい、低学年向けのように思えます。
が、低学年はもちろん、小6生の気分転換にも。田沼意次、松平定信、水野忠邦など江戸の三大改革もしっかり。陸奥宗光、小村寿太郎と来て、意外に受験期まで活用できた懐の深い本でした。
有名人物のマンガのほか、すごろくで歴史の流れを俯瞰できたり、歴史人物の座談会があったり、中途のコラムも考えられた作りです。
うちでは一部カラーコピーしてトイレに貼っていましたっけ。本格的な歴史マンガって劇画タッチが多いのですが、これくらいのイラストの方が入り込みやすい子もいるはずです。もちろん、最初のとっかかりにも良いですよ。

一方、もう少々、「歴史マンガっぽいもの」をお求めなら、よい意味で「脚色(現代の小学生がタイムスリップするとか)」されているものを選びましょう。幼児~低学年向けですが「マジックツリーハウス」なんかもこのパターンでしたしね。娘はこのシリーズで松尾芭蕉を知ったような。
以下のマンガもその手のティストです。
「レキタン!」――子どもも感情移入しやすいタイムスリップもの
定番の「歴史×タイムスリップ」シリーズ。学習漫画は「学習より」か、「漫画より」かで子どもの食いつきも変わりますが、こちらはその辺りのさじ加減が絶妙。史実しっかり、普通にマンガとしても面白いようです。
絵の感じは少年マンガっぽさは否めませんが、読み切り短編なので女子でも読みやすいはず。時代順ではなく、さまざまな歴史エピソードが1巻に3~4話ずつ入っています。8巻まで出ていますが、子どもが好みそうなエピソードを拾い読みするのでも〇。
さらに、小5くらいの「女子にも絵柄のウケ」がよく、「学習要素もより高く」、「1冊にまとまっている」のは以下です。
「『カゲロウデイズ』で中学歴史が面白いほどわかる本」――小5でも使える中学生向けマンガ
中学生向けですが、中学歴史は中学受験とかなり被っていますね。市場規模の違いゆえか、中学生向けの市販テキストの方がバリエーションは豊富ですし、子ども目線のものも多い。これを活用しない手はないということで。
肝心の使い勝手は、要点暗記の教材並み。これをテスト前に覚えるだけでかなり違うと思いますよ。
その時代の重要事件や人物が1項目数ページのマンガに本当に「よく!」まとまっています。「歴史苦手なキャラ」と「歴史得意なキャラ」とが会話しながら途中ツッコんだり、ワイワイ進行していくのですが、説明のくだりが非常にわかりやすいのですね。
「奈良時代がグダグダになった理由」や「秀吉や信長が天下を取れた理由」なども、小学生に伝わりやすい言葉で解説。関わったスタッフの力量に頭が下がります。各章にある要点チェックテストも意外に使えますよ。
ちなみに、「カゲロウデイズ」とはボーカロイドの楽曲から始まったマルチメディアプロジェクトで、マンガや小説、アニメなどが展開されているよう。
こう聞くと、「なんだかなー」と思うお父さんお母さんもいるかもしれませんが、カゲロウデイズのマンガ学習本は他のシリーズもよく出来ています。
「ボカロで覚える 中学歴史」――入門の入門向け!まず、耳から基礎事項
歴史を習う前に購入しました。とっかかりになればいいかなとね。はっきりいってホントにとっかかりのみです。ボカロの歌詞の中に歴史用語が入っているものの、数は少ないし、網羅性もない。
けれど、初学者や予習にはこの程度で良いと思います。意味なんかわからなくても、繰り返し聴いたものって頭になんとなく残りやすいのでね。
知っている用語が多い方が授業も頭に入ってくるってもの。歴史は大体の場合、小5から始まると思いますが、それ以前になんとなくかけ流しておくのがよろし。
一方、「カゲロウデイズ~」並みに使えるのが女子高生が作った歴史漫画。
「My歴史まんが」ーー生徒発案の「歴史マンガ+穴埋め問題集」
品川女子学院の高校生が「中学時代、こんな参考書が欲しかった!」と企画したマンガ参考書です。いえ、問題集かも。マンガの吹き出しの中に重要語句を書き込めるようになっています(マンガそのままを使用した別紙解答あり。赤シートつき)。
うちでは、歴史を習った小5で書き込み、受験期に読み直す、そうして、中学入ってまた読み直す、とロングタームで使用しました。
生徒による「効果的な勉強法」や「おすすめ歴史まんが・DVD」などのコラムもあり、小学女子にはウケもよいのではないでしょうか。内容が濃い割に本自体は薄いので移動中にも重宝。もちろん、品女希望でなくても役に立ちます。

で、続いていよいよ、本格的な?歴史マンガへ。
「日本の歴史(角川まんが)」――行きの電車で出た!合格を勝ち取った神マンガ
実は「歴史マンガを読まない」子どもの親にも朗報です。
子の成長スピードは、趣味趣向の変化は、親が驚くほどですね。1年前にダメだったものが、1年後、なんだかあっさり好きになるってことは珍しくもないのです。
で、4年でダメだったものが、5年であっさり好きになって続巻を希望したのが角川のこのシリーズ。
Amazonの説明にある「東大流」の意味するところは正直よくわかりませんが、カラー資料も多く、「比べてみよう」といったコラムもある。そうして、一番の引きはなんといってもコンパクトなこと。歴史マンガはハードカバーも多いのでね。こちらは軽いため、塾の電車の行き帰りによく読んでいました。
ああ!そういえば、そうでした!

入試当日に持ち込んで、電車の中で読んでいたのがこのシリーズ。そのおかげで1月校に合格できたのです。
いえ、大げさではないのです。
この手の歴史マンガってニッチな情報も多いわけですよ。塾でも習わないような、入試でもほぼ出ないようなね。
しかし、ほぼ出ないような問題が、その学校でたまたま出たわけです。娘が直前に読んでいたマンガのね。得点の出る学校だったのですが、合格点はわずか1点上回っていたのみ。このニッチ問題ができなければ、合格はかなわなかったでしょう。
奇跡の合格者を出した縁起のよいシリーズともいえます。重要事項はもちろん、詳しさも十分。入試にも持っていけるコンパクトさに感謝しかありません。
マンガでなくとも歴史は楽勉(クイズ形式やCDなど)
さて、マンガよりも文章の方がいい、という子も中にはいます。意外かもしれませんが、これはホントに。
カリスマ先生の合格授業 日本の歴史
中学入試 カリスマ先生の合格授業 日本の歴史〈上〉旧石器~安土桃山時代
歴史の授業を聴いているような、語りかける文体が入り込みやすく、大人でも「そういうことだったのか!」という発見の多い本です。
娘は小5の時に予習としてさらっと読み(もちろん、少しづつ。たまに飛ばし読み)、小6で入試問題を解く際にまた時々引っ張りだし「これ、わかりやすいね」と今さらながらの感想を言いました。中古でしか買えませんが、予習用にも、復習用にも。


さて、机で問題を解くのではなく、空き時間にクイズ形式で出せる問題集?も重宝します。親子でも友達同士でもね。
頭がよくなる 謎解き 社会ドリル
「知識問題」&「思考問題」を一問一答形式で。表紙からも想像できる通り、小学生のクイズ問題っぽく勉強している感は薄いながら、濃い内容が身につく本。子どもは小6の頃、学校の休み時間に友達と解いていました。入試にも対応する深さでかなり使えます。歴史だけでなく、地理と公民の問題も入っています。
わけがわかる中学社会
こちらも上記と方向性とは似ていますかね。その名の通り、中学入学後に購入したものですが、中学受験でも問題なく活用できるでしょう。
暗記教材ではなく「なぜ、そうなるのか?」をこれまたクイズ形式で解説。カラーのイラストも豊富で見やすい。
「なぜ、鎖国が行われたのか?」みたいな基本的なところから「年末年始に旅行などの金額が高くなるのはなぜか?」みたいなものまで。特に記述対策に重宝しそうですよ。こちらも歴史だけでなく、地理と公民も含まれます。
「中学受験BIBLE」の歴史CD
荘司雅彦さんによる娘さんの受験体験記です。どういうわけだか付録に歴史CDがついています。こちらの評判が良いんですよ。
最初、うちは中古で購入したところCDがついてなかった。
そうなのです。
歴史CDはもともと娘さんのために著者自ら吹き込んだもの(その経緯は本文中に載っています)。
本職が弁護士だからなのか(?)荘司さんの声はハキハキして聞きやすいです。ざっくりとした歴史の流れをつかむのにも最適。子どもは寝る前に何度か聞いていました。「書く」「読む」に比べ、耳から入る学習はあまり取れないこともあり、わが家では重宝しましたね。
CD2枚で古代から現代まで 聞くだけで一気にわかる日本史
寝ながらOK、お風呂でOK、移動中もOK、ながらもOK、おそらく一番ラクな「聴く」勉をもっとしたい人に。個別指導SS-1の馬屋原吉博氏によるCDブックです。
書名よりも、個別指導名よりも、馬屋原さんという名字のインパクトが頭に残りますが、社会で売れっ子の先生です。先の「謎解き 社会ドリル」の著者でもあります。
2枚組で120分。講義慣れしているだけに、しゃべりにリズムもあって聴いていて飽きません。歴史を習う前でも、習った後の再度の記憶の定着にも重宝しますよ。
SS1テラスは歴史動画だけでなく情報収集にもおすすめ!
もう一つ、動画授業ではSS1テラスがおススメ。


中学受験の個別塾SS1が展開するオンライン講座といいますか。「学習コンテンツ&保護者向けコンテンツ」の集大成な。



無料会員と有料会員があるのですが、無料視聴も多いし、有料のものも結構な頻度で無料公開していたりする。学習コンテンツもさすがSS1的な作りで優秀なのですが、付け加えると保護者のメンタルに効く講座もアツい。学年別お悩み相談室があったりね、模試の偏差値に関するトークライブがあったりね。
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