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同じ問題集を繰り返すより、複数の問題集を解いた方が成績は上がったという話【中学受験】

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こんにちは。中学受験100%ウカルログ管理人ことハンドレッドの友ですよ。

突然ですが、正しい問題集の使い方とは『1冊を何度も何度も繰り返すこと』であるはずです。

「問題集がごっそりあるような家庭の、子どもの成績はよろしくない」

塾の講師や家庭教師が書いた本、教育雑誌の特集で私は幾度このフレーズを目にしたことでしょうか。

ハンドレッド先生
でも、あったよな? 
ハンドレッド先生
たしか、ごっそりあったよな? 

おっしゃる通りのハンドレッド先生。

うちには、問題集がごっそりありました。おそらく小型の本棚が埋まるほどには買いましたね。

意外に思われるでしょうが、中学受験中、ほとんど全ての問題集に活躍の機会はあったのです。のちにメルカリで「ほぼ新品」で販売したのは1冊のみ。

そんなわが家も、小4秋ごろまでは塾のテキスト以外の問題集を持っていませんでした。「問題集がごっそりあるような家の、子どもの成績はよろしくない」わけですからですね。

なのに、なぜ、問題集が溢れかえることになったのか?? 

今回はそれを綴りたいと思います。

目次

「1冊の問題集を20回繰り返せ」と??

1冊の問題集を20回繰り返してください」

小4の時に読んだ中学受験本にそんなことが書いてありました。極端といえば極端ですが、納得できる部分もありましてね。

自分が学生だった頃、苦手な英語を1冊の文法問題集で克服した経験があったためです。繰り返し、繰り返し、繰り返しやって最後にボロボロになってね。

ハンドレッド先生
それって、あのシリーズか?
ハンドレッド先生
カエルなのに「うさぎ跳びやれ」とか、カエルなのに「部活中に水飲むな!」みたいな根性論?

いえ、いえ。「問題集ボロボロ」に根性論的な思想は見え隠れしましょうが、こちら一定の成果は見込めるシリーズです。

複数冊を1回ずつやるよりも時間の短縮になりますし、1冊を繰り返すことで頭ばかりか身体にも深く深くしみ込んでいく。

うまくやれば、問題集を作った作者の頭脳が移行してくるような感じです。

ハンドレッド先生
いいじゃんか。で、子にもやらせたんだな。

やらせましたよ。塾の算数テキスト20回。

といっても4年の夏でした。量も少なく、1回回すのにそれほど時間が掛かるものではありません。

答えを覚えてしまいそうなので、途中からはテキストをバラバラにして場所を入れ替えたりね。切り取ってわざわざカードに貼ったりね。

結果。

その回の塾テストはクラス最下位に!!

心配した先生から連絡があり、この新しい勉強法である“20回繰り返し法”をお話しました。

「やめてください!暗記算数になりますよ!」

おっしゃる通り。今思うに、おっしゃる通りの塾の先生。

ハンドレッド先生
問題集を探すべく、母は本屋に走りましたとさ。

ズボラ小学生に「1冊繰り返し型」は諸刃の剣!?

この時の失敗はそもそもテキストの問題量が少なすぎ、切り取ってカード化したところで「子どもは答えを覚えてしまった」ことにありました。

けれど、繰り返し演習で「答えを覚えてしまう」リスクはどんな問題集でも起こりえます。

これは、塾から聞いた話なのですが、非常によく出来るお子さんがいましたね。

その子の勉強法はシンプルで「テキストを繰り返す」。

答えを覚えてしまわないのかと聞くと、当然「覚えてしまう」のだそうです。

が、その続きにはどのママも愕然としますよ。

「その答えになるかどうか、式を立てて確かめてみる」

「合っていたら、正しいやり方で解いてるんだなって」

「解答見なくていいから、時間も取られない」

ハンドレッド先生
ズボラ小学生は答えを覚えているから「そのまま書き写す」
ハンドレッド先生
差がつくわな、これは。

これは!これは!という気分でしょう。

意識的に勉強できる小学生や、やらねば自分に跳ね返ってくる「中高生」くらいになると「1冊繰り返し」は有効だと思います。

答えではなくプロセスの方に意識が向くようになれば、問題集作者の頭脳が移行してくるような感覚も味わえましょう。

しかし、われわれが相手にするのは圧倒多数がサボりたい小学生。

答えを覚えていたら「ラッキー!!」とばかりにその通りに書き写す。

「その通りになるかどうか?」など勉強時間が長くなるような真似をわざわざするはずもないのです。

というわけで。

塾テキストで”つまづき分野”がわかったら、複数の問題集から類題をランダムに解かせること。

わが家はその戦略で行くことにしました。

ポイントは、答えを覚えてしまわないよう、ランダムに、です。

ああ、もちろん。

仮に問題集を5冊購入したとして、頭からすべてを解かせる必要はないですよ。というか、それをやってはいけません!!

購入した問題集は「親が類題を探すため」に使いましょうね。

一問一答集完成!しかし、問いかけ変わればもう終了

ハンドレッド先生
1冊繰り返しって、暗記の社会ならイケるんじゃないの?

おっしゃる通りと言いたいところですが、わが子を鑑みるとそれも渋い結果となりました。

記憶にあるのは歴史です。

まず、塾テキストをやりますね。一問一答形式で30点中28点くらいになった時、試しに別の問題集で同じ範囲をやらせました。

はっきり言ってボロボロでした。50点満点中12点とかね!

しかし、こういうことはよくあるらしいのです。

初期の頃は「問題順に答えを覚えている」ケースがありがちです。

そこで親がランダムに問題を出し、問題順でなくとも解けるようになる。

ならば安心。

とはならない。

そこを乗り越えた先には「問いかけが少し変わると答えられない」

そんなケースが待っている。

ゆえに、『メモリーチェック社会』&『社会コアプラス』の二刀流で暗記事項を固める人も少なくありませんね。

※購入の際は最新版か確認しましょう。

このようなことは、「式を書いて覚えた答えを確かめる」ような小学生には起こりません。けれど、「なるべく頭を使わずさっさと勉強を終わらせたい」小学生には起こりえます。そんな彼らを持つ大多数の母は、再び問題集を買いに走るわけです。

ハンドレッド先生
問題集一冊で終わる子がいるのにね。
ハンドレッド先生
ラクしようとして、さらに何冊も解く羽目になるってこと

おっしゃる通りのハンドレッド。そこのところ、どう考えているのか、今一度腹を据えて話し合いたいところです。

『理科コアプラス』に憎しみを覚えた日々

さて、失敗例をもう一つ。一冊の問題集に縛られた経験です。

5年後半、塾の週テスト用にと、「コアプラス理科」を配布されました。サピックス発信、理科のいわずと知れた名問題集ですね。

「理科が苦手なら丸暗記するくらいの気持ちでいい。とにかく何度も何度も、この教材を繰り返してください」

算数で「問題集の繰り返し」に懲りてはいたものの、親も子も苦手で仕方のない理科でした。他の策を講じることなく再び何度も繰り返しました。

この教材、赤シート付きなので口頭でのチェックもできますが、うちの場合は全頁をコピーしてね。テストのように、きちんと書かせる方式ですね。

しかし、週テスト範囲を2、3巡したのに「100点満点中40点」とか!

小テストなのに、ですよ。

ハンドレッド先生
問題集がボロボロになっても、テストもまたボロボロ

おっしゃる通りのハンドレッド。

『理科コアプラス』の評価は高いですし、よく出来たテキストだとは思います。しかし、やっても、やっても、わが子は点が取れません。

「週テスト」はもちろん、模試の成績も上がりません。コアプラスにがっつり載っていたはずの暗記事項すら落とします。

わが子のバカを棚にあげ、私はこのテキストがだんだんと嫌いになっていきました。

「嫌い」と思いながらも、「週テスト」縛りもあり、コアプラスから逃れることはできません。やっても、やっても、点が取れないのは、やり方に問題があるせいなのか?

やり方に問題? 全頁コピーを何往復もしているのに? 子が答えを見ないよう、しっかりチェックしているというのに?

ともあれ。「週テスト」で70点以下を連続で取ると、理科のクラスを落とされてしまいます。

ハンドレッド先生
で、落とされたのね

私は『理科コアプラス』に憎しみすら覚えるようになりました。

この教材は覚える量が多すぎるのです!!

そんな時にブックオフで偶然見つけたのが『受験理科の裏ワザ Wチェック問題集』でした。『裏ワザテクニック』は中学受験生の人気シリーズですが、Wチェック問題集は存在自体が地味です。

レビューを見ると「使いにくい」という声すらあります。しかし、結論を言えば、うちにはこれが最強でした!!

情報量的には『理科コアプラス』の足元にも及ばず、ページによっては魚や鳥の絵ばっかり!それゆえ、子にはとっつきやすかったようなのです。

ハンドレッド先生
嫌いな問題集はさっさと捨てて、次を探せってことだな。

どんなに良い問題集でも個人的な「合う、合わない」「好き、嫌い」はあるものです。それを無理して続けるべきではなかったのでしょう。

うちの場合、問題集以前の問題があったことも否めませんが、天下のコアプラスで暗記が取れないなら、他のやり方もさっさと検討すべきだったのです。

小学生のズボラをカバーするためには、親がズボラを克服しなくてはいけません。ズボラしたいから塾に通わせているわけで、なかなか難しいところではありますがね。

ともあれ。忘れてはならないのは、世にある問題集は一冊ではないということ。

みなさまも、1冊の問題集に囚われすぎることのなきように。

と言いつつ、なぜかいまだに捨てられない『理科コアプラス』

※複数の問題集を使った詳しい勉強法はこちら↓

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