こんにちは。中学受験100%ウカルログ管理人ことハンドレッドの友です。
「2月1日、絶対合格!」とおのれを鼓舞し、その反面、「1日ダメだったら?」「2日もダメだったら?」「その次もダメだったら?」「全落ちだったら?」と、いてもたってもいられないのが6年母、または6年父なのですよ。
その際に公立という選択肢に向き合わざるを得ないこともあるでしょう。
見たくはない、考えたくはないでしょうが、一度向き合ってしまえば、正体見たりて何とやらで気持ちは少しはラクになるはず。
今回のテーマはいわばリスクヘッジ。
「最悪の事態を想定できない人間は社長にはなれない」と松下幸之助も言ったことですし。
おっしゃる通りのハンドレッド。誤解のないように言いますと、公立そのものが最悪の事態なのではありません。公立に進むことになったそのプロセス=志望校に落選という事態の想定が最悪だというだけのこと。
そこのところ、お間違いなきよう。
なお、2段落目以降は「無念!受験に失敗してしまった!公立行くしかないか?」という方の参考にもなると思いますよ。
何が何でも私立ではないけど、公立はなんとなくイヤ
まずはお子さんが中学受験塾に通っている最中だとして。親のスタンスは主に次の3つに分かれるかと思います。
①何が何でも私立
②志望校、あるいは一定ランクの私立に行けないのなら公立でもよし
③1と2の間でふらふら
問題は3つめの「ふらふら人間」です。
「ある程度の私立には入って欲しい。ある程度に入れなかった場合?せっかく中学受験したのだから私立の方がいいかなぁ」とか
「志望校に受かるつもりでいる。だから、他の選択肢はあまり考えていない(考えたくない)」とか「何が何でも私立ではないけど、公立はなんとなくイヤ」とか。
かくいうわたくしも、「ふらふら人間」でした。
希望的観測のもと「ふらふら」し、決定を先延ばしにしていくと、直前期の「全落ちだったら?」恐怖はパワーアップされやすい模様。まず、スタンスをはっきりさせてから「第一志望絶対合格」を妄信するのが直前期を過ごしやすくするコツでしょう。
で、今回のテーマの公立中学についてです。
前述したように、中学受験を志す親子の中には「公立」が恐怖のシンボルのようになっている方もいることでしょう。「公立」に行かざるを得なくなる、その過程が恐怖なのですが、入学後の実際はどうなのか?
あくまで、いち主婦の人間関係に過ぎませんのでデータとして万全ではございません。それでも、知っている限りを綴りましょう。
受験失敗→公立進学は学業優秀な子が多い
「恐怖」な感じは当然ながら幻想でした。
もちろん、地域やその学校にもよるでしょうが、知人の子どもたちは楽しそうですよ。「アンチ公立」の逆風を跳ね返すべく、日夜努力する公教育が伺えましょう。
知人学校には、中一から難関都立高校の合格目指して発破をかける学校もありますし、中間や期末テスト前に生徒に勉強予定表を作らせる学校もあります。
行事としては夏休み、海での遠泳授業があったりですとかね。校外学習では生徒に行きたい場所を考えさせて、計画立ててグループ行動とかですね。この辺りのイベント性は私立とそん色ない気もします。
なお、知人には
①中学受験を目指していたけれど、あまりに勉強しないので受験前にやめて公立に進んだ
②志望校がダメだったので公立に進んだ
③全落ちだったので公立に進んだ
という人々がいます。
一つ目は後に譲るとして、2つ目と3つ目の人々、要するに中学受験をしたけれど残念であった人々が公立に進んだケースは結論から言えば、成功例だらけです。
成績優秀層が多いってことですね。
ここ数年の話ゆえ、大学に進学した子はいませんが、高校受験ではみな結構なレベルの学校に入学しております。中学受験で全落ち、偏差値40付近の学校も残念だった子は偏差値60超の高校に合格しました。
現在中学生の子も勉強面では軒並み優位にあるようです。
理科社会はほぼ被っていますね。中学受験の理科の先生いわく「しっかりやれば、中学理科で習いなおすことはそれほどない」。あくまで、しっかりやればですが。
社会に関しては中学受験の際、中学の参考書も使いました。世界地理は中学からですが、歴史、公民、日本地理はほとんど変わらない模様。
数学にしても幾何関連は中学受験算数の図形と見事に被っています。国語はあれだけの長文読解問題を解き続けた小学生、怖いもの無しのはず。
中学受験で一度習った子たちなら、英語以外、それなりのアドバンテージが期待できるでしょう。
私立より公立の子の方が勉強するという愕然
おっしゃる通り、と言いたいところですが、それはそれ。
実をいえば、勉強習慣そのものはあっけなく消滅します。中学受験真っ最中の親の期待を裏切るようで申し訳ないのですが、中学受験を経た私立中学生(都立中高一貫生含む)というもの、驚くほど勉強をしなくなります。
しっかり管理するような学校に進んだ子たちはわかりませんが、「自由な校風」を売りにする場合は実にその危険と隣り合わせ。
親の方も中学受験時代のようなストイックさを維持するのはむつかしく、「なぁなぁ」になりやすいのです。
おっしゃる通り、今のは私情に走りました。
しかしですね、私立の親たちと集まろうものなら「公立の子の方が絶対勉強やっているよね」という話には必ずなります。
大学受験を考えた際、中高一貫校は圧倒的に有利でしょうが、こと中学生の勉強量では公立の子の方が多いでしょう。中学受験で確立された勉強習慣もそのまま維持するケースが普通です。
というのも。
「3年後に高校受験が待っていること」と「中学受験残念というルサンチマンパワー」。この掛け合わせは勉強において最強のツールのようなのです。
中学受験の失敗は、当然のことながら「非常につらい」し「非常に悔しい」わけです。
中学受験を途中であきらめたわけではなく、最後まで頑張ったのに超えられなかった。その気持ちは推して知るべしですが、そうした人たちって絶対次はなんとかしようとするわけです。
親も子も、中学受験時のストイックさを入学後も保ち続けるケースが多いですね。
個人的には「第一志望残念→他の私立入学」組よりも「第一志望残念→公立入学」組の子の方が、中学の勉強を頑張る確率は高い気がします。
もちろん、例外もありますよ。
ただ、私立ではなく公立を選ぶことで「中学受験を一旦リセットする」、「退路を断つ」感じが再スタートを切りやすくするのかもしれません。
中学受験、途中でやめるとアドバンテージは少ない?
塾などをやめた時期にもよりましょうが、4年生、5年生あたりだと最初から公立進学コースの子たちとあまり変わらなくなるようですね。
小学生の場合、1年のブランクは大昔です。つまり、期待するほどのアドバンテージはありません。
学業ベースで考えるとそうかもしれません。が、「コストパフォーマンス的にどうじゃろう???」という場合も現実にありますでしょう。
「途中で中学受験をあきらめる」ケースの多くは「やってもやっても成績が上がらない」か、「家でまったく勉強しない」か、そのどちらかだと思うのですが。
個人的な意見でいえば、「やっているのに成績が上がらない」パターンならそのまま続けてもよいと思います。
極端な話、勉強を続けていれば、いつか必ず成績は上がります。問題は、何らかの要領の悪さゆえ、上昇カーブを描くのが中学入学後になるかもしれないということ。
このブログとしては意味ないのですが、いいのです。
今回のわたくしは公立中学進学後に、中学受験が与える影響を言っているのです。
上がらない成績をなんとしても上げたい場合はほかの記事のが有用です。
しかし、そのプロセス込みで承諾できるなら、中学受験そのものが子にとっての糧となりましょう。親の忍耐力が試されるところですがね。
いずれにせよ、効率が悪くても頑張れる子は、いつか必ず陽の目を見ます。
「中学受験をあきらめる」という選択
さて、一方の「家でまったく勉強しない」場合です。
それで模試が取れていれば問題はないです。子の賢さを喜びましょう。
そうではなく。
成績悪いわ、家でまったく勉強しないわ、塾をサボることすらある。
かといって、親もその世話を焼くほどには熱心になれない。だからといって、家庭教師や個別指導に頼るのも違う気がする。こういう場合はやめてもよいと思います。
大丈夫です。このケースの親子は、というか、主に親ですが、やめる時は本当にスパッとやめますから。
人の意見はあくまで参考。そうして、まったく未練なく受験のことをさっさと忘れてしまいます。
子どもは自分に合った習い事やスポーツに励むのです。逆に迷う時期はまだ辞め時ではないのかもしれません。
結局のところ、「中学受験をあきらめる」という選択は当人にしかできません。塾の先生や友人、見知らぬブログの言葉からではなく親自身が決断します。
もうひとつ。
子の進路を親が決められるのは小学生までです。
進路決定者として大いに悩むのも今が最後。我関せずでボッーとする小学生を見ますとイライラもしましょうが、親が悩める希少さを存分に味わってとも思いますよ。
※なお、「さらば中学受験」という向きは中受のテキストや模試はいい値で売れます。さくっと送り、エステやランチでうさをはらしましょう。
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