こんにちは。6年9月は絶望マザーだったハンドレッドの友こと、全勝マザーです。
小6夏に100時間もの理科特訓を行ったにもかかわらず、9月の合不合判定テストは夏前と全く同じ36点。
その愕然っぷりを書いたのが、夏に100時間勉強した理科が偏差値44でエクトプラズムが出そうになった話でした。
今回はその後日談を少々と「勉強のタイムラグ問題」についてです。
以前とまったく同じリアクションをどうも。
いちばん言いたいことは勉強には「タイムラグ」があるってことです。
「すぐに結果が出る科目、出ない科目」の違いもある。勉強しているのに結果がともなわない子ども、その親御さん、必読の回ですよ!?
偏差値10アップは前月比か、前年同月比か。
さて、冒頭の続き。6年9月の合不合のお話です。
6年7月に偏差値45だった理科の偏差値は、100時間の猛特訓の末、6年9月に1ポイントだけアップし、偏差値46となりました。
親の愕然っぷりを見て塾の先生は言いました。「夏の結果が出るのは10月の合不合です!」
もちろん、その言葉にすがりましたよ。
すがった結果、どうだったのか?
10月の合不合は理科偏差値56。
前月比で10ポイントアップの急上昇です。
6年時どこの公開模試を受けようとも偏差値にして42から46をさ迷っていた娘の理科が、ついに偏差値50を超えたのです!
偏差値60台を目指すところ、程度が低すぎ語尾の「!」も若干虚しく響きますが当時は感無量といったていでね。
「他の三科目でカバーできる範囲までは上がっただろう」と胸をなでおろした次第です。
相変わらず感じの悪いカエルながら、おっしゃる通りのハンドレッド。それこそ指摘してほしかったツッコミポイントです。
9月に勉強を始めたところ、10月に上がったのなら急上昇といえますがね。
娘が理科に本気で取り組み始めたのは5年冬。しかし、偏差値変わらず、むしろ長らく落ちっぱなしだったわけです。
6年の声を聞く頃には「親がかりで化学計算」「社会を削って理科勉強」を始め、その勢いで夏は「100時間の理科特訓」へ。
それらの成果だとして偏差値10上げるのに10か月近く掛かっています。そのうち9か月は上がらない地獄でした。
とはいえど、タイムラグ10か月とはかかり過ぎにもほどがあります。
パソコンの前のあなたも、今日始めた勉強が
その成果が「10か月経たないと出ませんよ」と言われたのなら途端にやる気が失せるでしょう。
場合によっては受験も終わっているかもしれませんよ!?
「激伸び」6年生の正体は「伸び悩む」4、5年生?
ともあれ、勉強のタイムラグ。
心当たりがあるという親御さんも多いのではないでしょうか。
ことに夏休み明け、あれほど勉強したのに「まったく成績上がっていない!」みたいなギャフンな話はそこかしこに。
「夏の成果は出るまでに1~2か月掛かる」と公言する先生もいるほど。「成果が出るまで半年掛かった!」と書いていた人もいたほど。
うちの場合は10か月掛かりましたけどね。
ただ、勉強に限らず、似たシチュエーションは結構あると思うのです。遊びや仕事でもね。
何か興味深い知識を得て「おー!こりゃ面白い」と誰かに説明しようとすると、どうにもうまく伝えられないとかね。
インプットはできても、アウトプットするまでの醸成がなされていない。自分の言葉になっていないわけです。
逆に、その面白さの鮮度が薄れ、割とどうでもよくなった時に人に話すと「おー!そりゃ面白い」となったりね。その時点では自分のものになっているわけです。
確かにね。そういう知人の心当たりもございましょう。きっと、子どもの頃は「飲み込みの良い」小学生だったに違いありません。
「タイムラグ」と「飲み込みの良さ、悪さ」は関係あるのか、ないのか。
書いていて確信しましたが、絶対にあるでしょう。 科学的根拠は知りませんがね。
まったくね。
ただ、そういうお子さんは意外といるのかもしれません。例えば、6年になって「激伸び」するような子の中に。
彼らは「急に伸びた」わけではなく、単に2年間「伸び悩んでいた」だけの可能性もある。
「逆もまた真なり」ということです。
娘の場合、算数は5年生で伸びました。言い換えれば4年の間は「やっても、やってもイマイチな感じ」がずっーとあったわけです。
「タイムラグ」と「激伸び」とは深い関係がありそうですが、テーマが微妙にズレそうなので考察はまたいずれ。
話を戻します。
夏休み明けに「タイムラグ」問題が目立つのは、その「尋常とは思えない勉強量」ゆえではないかと考えます。
何しろ、6年の夏は「インプット量」が多すぎるわけですよ。どんなに飲み込みの早い子でも咀嚼できないほどの勉強量です。
ヒトの頭と一緒くたにすんなよ!の声を覚悟でいいますと、大量のデータを詰め込んだらPCだってフリーズしたり、画面表示に時間が掛かったりしますからね。
そう考えると休み明けの「タイムラグ」は必然なのかもしれません。6年夏の勉強が「反復に近い感じ」くらいまで勉強が進んでいれば、早々に成果も出るのかもしれませんが。
タイムラグはあるけど安定しやすい苦手科目
一般的には語学、中学受験の場合は国語になりますが、成果が出るまでに時間が掛かると言われますね。
対し、理科と社会は「タイムラグが短い」とどこかのサイトで目にしたような……。
というわけで、私の考えは先と少し異なりますね。「得意科目」なのか「苦手科目」なのか。
娘の場合、得意だった文系科目は成果が出るのも早い気がしました。
国語力が落ちてきたかもしれないと思った5年のある時期、1週間ほど毎日30分ほど読解問題を親と一緒に解きました。効果はてきめんで次の塾内テストで成績優秀者一覧に載りました。
一方の社会。すべては理科のため、勉強時間を削られまくった可哀そうな教科ですが、夏休みの勉強でこちらは明けの合不合、偏差値10ほど上がりました。
たまにはね。
さて、「得意科目なんだからいい点取れて当然でしょーが!」とお思いのあなた。得意科目だからといって安心できないのが中学受験です。
ショボい自慢はしましたが、うちの場合、
得意、不得意に限らず、全教科それぞれに「ヤバい」時期は訪れました。
断っておきますが、ここでの「ヤバい」は「スコブル上等」の意味合いではないですからね。
ただ、同じように「ヤバい」「マズい」「参った!」「万事休す!」となっても得意科目は対策を練れば復活も早い。
逆に言えば、「得意科目なんてありません!」というご家庭でも
「1、2か月やったら伸び出した!」みたいな科目があれば、それこそが「実は得意科目」なのではないかとも。
さて、話を戻します。何度それても戻しますよ。
娘の場合、理系分野はタイムラグなどという生易しいものではありませんでした。
理科が10か月間上がらなかったのは前述の通りですが、算数だって11か月続けてモノにならず、一度は撤退した単元もありましたからね。
よくぞ聞いてくれたのハンドレッド。最後は希望の見えるまとめに入りますよ。
実を言えば、タイムラグの後、安定したのは苦手科目の方でした。
もちろん、理科の場合は「低く安定」ってことになりますが、合不合も50半ばまで伸びた後、以降、同じ程度で推移した気がします。
得意だった「国語」と苦手だった「算数」にしても、受験後半戦で頼りになるのはむしろ「算数」の方。
国語はいい時はいいけれど、イマイチな時はかなりイマイチだったわけです。
「やってもやっても伸びない時期」にそれでも「コツコツ続けてきた」土台は「やったり、やらなかったりの得意科目」を凌駕するということでしょうか。
手垢がつきすぎた感ですが、おっしゃる通りのハンドレッド。
瞬間風速力では「得意科目」が圧倒しますが、いい時と悪い時の差も激しかったりするのがその常。期待値が高すぎるとコケた時に痛すぎます。
逆にタイムラグから放たれた「苦手科目」は予想通りの値動きをします。
伸びるまでに時間が掛かった分、伸びた暁には全方向的な基礎力がついていたり。これは受験本番を考えるとたいそう有難いわけですね。
今の今、「やっても、やっても上がらない!」とイライラしている親御さん。大丈夫、その科目はいつか大きく恩返しをしてくれるはず。
タイムラグが長いのは「激伸び」の前兆かもしれませんしね。
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