ワーママの中学受験、前回の「(送迎やお弁当など)物理的な問題」編に続き、今回は「家庭学習」編。
忙しいママがいかにして中学受験を制覇するか。そこに焦点を当てたエピソードや中学受験本を紹介します。
中学受験、共働きは不利か?
さて、進ちょく状態を管理せずに放っておくと子どもの成績というのは、いとも簡単に悲惨なことになります。
そこで、母が勉強をチェックすることになるわけですが、仕事で疲れて帰ってきたところに「おうぎ型の求積」やら「縮尺の計算」やら「流水算と比」やらを見せられたのではたまったものではありませんね。
おっしゃる通りのハンドレッド。
働いていようといまいと、イヤなものはイヤなわけです。
結論をいえば、働いていようがいまいが「見る親は見る」し、「見ない親は見ない」のです。物理的な問題というより、これはもう性格だとか趣味の問題のような気がします。
このブログには「共働き家庭の中受のコツはありますか?」とメールが届いたりするわけです。
けれど、そう聞いてくるような方は誰かに言われるまでもなく、自分でなんとかする力を持っている。
検索画面の後ろの方にあるこの記事をわざわざ調べ、辿ってきたりしたわけでしょう。そんなあなたはそもそも「見る側の親」だということ。
「見る側の親」かつ「働いている」、これは、不利どころか、むしろ有利に働く場合もあります。
ワーママよ、親子喧嘩で時間を取られないで
そもそもワーキングマザーは異様に情報収集力が高かったり、何らかのスキルを持っている人が多いというのが個人的な体感です。
そもそも親の情報収集力と子どもの第一志望合格率ってある程度比例すると思うんですよ。
スキルってことでいえば、知人のワーママは塾でもらったプリントやテストをすべてPDF化していました。
私にはそんな面倒なことはできません。しかし、一旦整理して取り込んでしまえば、検索はぐっとラクになるわけです。
うちでは、これで何度親子関係が悪化したか。もともと見られる時間が少ないのに見なきゃならないのが中学受験マザーです。
探す手間を省くため、ITスキルのない向きは便利ファイリンググッズを使い倒しましょう。ワーママこそはお金で時間を買うくらいの気持ちでもよい。以下は私の愛用特集です。
家庭学習をスムーズに進めるコツは親子関係をムダに悪化させないことですね。
ただ、模試などに対するムカムカにおいてはワーママの方が分がいいです。
合不合などはネットで結果を確認できますが、勤務中いまかいまかとPC前で待機している母も多いと聞く。
しかしながら「げっ!」てな結果を見てしまったその直後に、上司に呼ばれ「あのプロジェクト、どなったよ?」とか聞かれるわけです。
内心それより子どものテストが……、などと考えてしまうわけですが強制的に「ムカムカ」を終了せざるを得ない。
この辺り、専業主婦ですとかなり意識しないとクールダウンは難しい。むしろ「ムカムカ」が純粋培養されそうですからね。野暮な上司に感謝しましょう。
あの人は担当者ではない?
共働きで中学受験をする場合、夫婦で協力した方がよいとは思います。揃って熱心である必要はないですが、目的を共有できている方がよい。
しかし、その方がいいとはいえ、ない場合の方が多いのもまた中学受験。先のパパ体験記を読むと妻は無関心というケースも少なくなかったし。
私自身の話をしますと、平日夜や土日祝などに急に仕事が入ることもありましてね。夫は一応家にいる。
ならば、代わりに「子の家庭学習をチェックして」と言いたいところですが、「両親ともが同じ温度で同じ方向性で中学受験を志している」というケースはめったにない。
うちの場合、物理的にも精神的にも夫は受験にノータッチ。どころか、直前になるまでどこを受けるのか知らないようなありさまでしたのでね。
主題が変わりますので、行間から垣間見えたものはスルーしてください。
ともあれ、今現在、相方に不満を持っている人は、相方に期待しないように。
「あの人は担当者ではない」くらいに思っておいた方が人生は楽になります。
で、ついでに子の家庭学習の続きも書いておきましょう。
私が仕事に行くとなると、出かける間際にどさっと問題、子どもに渡し、「あとは一人でやって!」「マル付けまでして!」「直しもちゃんとして!」「類題もやって!」「絶対答え見ないで!」となることもたまに。
そうでしょうとも。
子どもの一人学習にも期待しないように。こちらも「半分くらいはやらないであろう」くらいに思っていた方が人生は楽になります。
今日からは「だいたい」とか「おおよそ」を座右の銘にしましょうね。
これは中受のコツのような、いや、もっといえば人生のコツのような気もします。
家庭学習に話を戻しますが、塾の先生は「一回の成績でどうということはない。われわれは平均値で見ますので」みたいなことを言ったりしますね。
家庭学習も同じで、数週間とか数か月とか長いタームで見て「平均でならしたら、だいたい、どれくらいの濃さに落ち着くのか」で見ることが大切な気がします。
ですので、今日の管理ができなかったとしても、今日の子どもが半分くらいしかやらなかったとしても、明日や明後日、しっかりやればいいくらいの感覚でよいと思います。
おまけ:無料教材にお得感ある中学受験のサービス・一覧
●玉井式「図形の極」
無料テキスト80ページ分。1冊まるまる届くという素晴らしさ(笑)!図形苦手っこは一度取り寄せておいて損はない教材。
●Z会の通信教育 中学受験コース
無料テキスト40ページ分。付属の別紙も情報量がすごい。過去には個別並みに詳しい最難関の過去問分析が届いたことも。
●「ブンブンどりむ」
無料テキスト全学年分。これで国語好きにならない子はいないでしょうというくらい良教材。うちは模試で3位を取れました。
●WonderBox
低学年向けの総合知育講座。論理思考や創造力など全方向性から。無料キットでは工作やプログラミングの教材も。
●学研の家庭教師
パワポで作った感じの「中学受験Q&A」が意外と役に立つ。
「物語文は口調の変化に印つける」「公民は図を書いて覚える」など学習ポイントになるほど!