こんにちは。中学受験100%ウカルログ管理人ことハンドレッドの友ですよ。
中学受験5年生の勉強時間はどうなるのか? 本ブログではやるべきこととその位置づけを少々。
おっしゃる通りのハンドレッド。
私見をいえば、4年時に思い描いた志望校に行けるか否かは5年生が分かれ道です。
6年で伸びる子もいるでしょうが、5年の1月時点で7、8割は決まる気がします。
その後は席次争いもし烈になりますから、5年のうちにある程度の「ヤッタネ感!」はつかんでおきたいものですね。
個人的に「中学受験ってやり過ぎでしょ!」と強く思ったのは5年生の時でした。
学習理解に関しては、すべて新出単元だった4年の方が苦労しましたが、5年生はあまりに量が増えすぎた。
急速に急激に勉強量が増えた印象でしたね。
「これはマズい!」「これはヤバい!」と焦燥しつつ、どう勉強時間を増やし、どうやりくりしていくのか。体験と反省から考えてみたいと思います。
5年生のスケジュールはどうよ。勉強時間はどうなるよ。塾の時間は倍近く
繰り返しますが、4年から5年にまたがるスロープはかなりの急こう配でした。
「6年はもっと大変じゃろ!」そんな声も聞こえましょうが、5年から6年のスロープは意外になだらかなのです。
いや、さすがに「なだらか」なはずはないのですが、ある程度の予定調和というか「まぁ、こうなるだろう……」的なあきらめというか。その時点で、親子ともどもハードさに慣れ切っていますから驚きも少ないのです。
一方、平均的な塾では5年生になった途端、塾の時間数も宿題の量も倍に近くなります。
4年 VS 5年
(塾の日数)
4年 週2回 →5年 週3回
(授業時間)
4年 1回2時間~2時間半 → 5年 1回3時間強
(科目別)
4年算数 週に1単元をやる → 5年算数 週に2単元を並行してやる
4年理社 それぞれ週に30分ずつ → 5年理社 それぞれ週に1時間半ずつ
(※わが子の通っていた塾の例)
塾によって差は生じるでしょうが、おおよそはこんな感じ。
すみません。
よく覚えていません。そこまで授業時間が長くなった記憶はありません。ただ、漢字にプラスして語句暗記や読解の宿題が増えました。漢字以外は、強制ではありませんでしたがね。
お弁当が必要になるのも多くはこの頃です。季節講習も5年生からは長時間になります。6年生は一日8時間授業なんてザラですが、その片鱗は5年からちょっとずつ。
塾としては「ちょっとずつ」「ちょっとずつ」慣らしていこうという魂胆なのですね。
授業時間が増える分、習う量も多くなる、そうすると家での復習にも時間が掛かる。けれど、塾の日数が多くなる分、家庭学習に使える日数はヘル。
どうにも、いまいましい感じです。
「がんがん勉強増やすクセに、復習に使える家庭学習時間をどんどん減らすとは、なんとまぁ!!」
これが5年に始まり、6年後半まで続く、受験塾への最大の不満でした。
4年生の段で書いた通り、娘は飲み込みが悪いのです。飲み込みは悪いのに復習できる日数がヘル。習っても、習っても、ボロボロ落としてしまいそうです。
(※6年後半、過去問シーズンに入りますと塾の課題は減ります。その頃になると、やりくりはある意味でラクになります)
というわけで、難関校を目指す5年生に言えることは一つ。
4年生のペースではもうムリです。
おそらく私は6年生にも同じことを言うでしょうがね。
おっしゃる通りのハンドレッド。
うちでは4年生の時の勉強は平日1時間半程度だったと思います。中学受験を振り返ってみれば、なんと短く感じられることでしょう。
これが5年の始めになると平日2時間になり、夏近くなると2時間半になり、秋には3時間、冬が始まる頃には3時間半と、どんどんどんどん長くなっていきました。
なお、学年別の勉強時間は下記に詳しく書いています↓
小5の勉強時間、どう増やす?
言われてみればそうですね。
中学生になった娘は日に2時間も勉強しませんが、これを2時間半、3時間と増やしていく計画には反旗を翻しそうです。
5年の勉強時間「増」は塾の力でなんとかなる?
当時はどうして、できたのか?
まずは塾の存在が大きいです。課題も増えるため、これまでの勉強時間では回らなくなります。
保護者とは塾や学校に文句を言いたくなるものなのです。
ともあれど。塾の先生にいい顔をしたがる子どもの場合、「もっとやらなきゃ、まずいかも」という方向に持っていきやすいです。
季節講習の始まりなど区切りのいい時期もねらい目ですね。私はスタンプカードなどを使い、開き直ってモノで釣る作戦に出ました。
ええ、ええ、ご批判は甘んじて受けましょう。ただ、懸念される「景品なければ勉強しなくなる人間」になることはありませんでした。
テストが悪かった時こそ、勉強時間を増やせる最大のチャンス!
ただ、「勉強時間増やすための秘策ってこれ?」と思ったあなた、違いますよ。
正攻法が他にあります。
それは、テストの後。
悪い点数を取ってきたら、チャンスです。
勉強時間を増やす絶好の機会ですから、決して決して怒らないように。
ムリは承知のハンドレッド。
勉強時間を増やしたいなら、なんとしてでも堪えてください。
子どもだって悪い点数はイヤなのです。悪い点を取ってしまったら「これはマズい」とか「お母さんに怒られる」とか、理由はどうあれ、シュンとした気分になるわけです。
「たまに宿題の答え、見てやってたのが……いけなかったか」とか小5なりに分析を始めたりもするわけです。
このシュンとした気分、カテゴライズしますと後悔とか悔悟とか反省の感情に近く、事態改善につながりやすいのですよ。
だからこそ、子どもがシュンとしたらば、チャンスなのです。
怒られると思った相手に「次、頑張ろうね」と優しく言われれば、申し訳ないような、感無量のような、自分も何かしなくてはと、思うのが人間というもの。
その子の性格によっては「もっと勉強がんばるね」と言いだしたりもするでしょう。
言わない場合ですか?
「明日からもう少し勉強時間増やそうか。ママと一緒に頑張ろうよ」みたいなことをあくまで優しく言うのです。
子どもは「イヤだ!」と思うかもしれません。が、怒られなかった手前、強い抵抗はしにくい。「……。……うん」、子どもの言質を取れたのならしめたもの。
言動で鬼にならずに心で鬼になる、それは中学受験親の鉄則ですよ。
私自身、言動鬼の経験を重ねましたが、そうなってしまうとろくなことはありません。
逆に、テストが悪くシュンとした子どもを叱った途端、せっかくの反省気分は消失します。
「自分だって頑張ったのに。たまに答えは見たけどあくまでたまにだし!ほとんど自分でやったし!」とか自己正当化に向かうでしょうね。さっきシュンとした反省気分まで悔やみそうです。
勉強ができない類のことで叱られると、子どもは被害者気分に陥ります。被害者になれば反省の念など生じなくて当然。
よって、改善も見込めません。大切な「勉強時間を増やせるかもしれない最大の機会」を怒りでフイにしないよう。
何度も失敗した私だからいうのですよ。わかりましたか?
5年から伸ばす!でも、完璧を期すると6年はいばらの道に
そうとも言えません。
一般には5年から突っ走り過ぎるなと言いますね。平日に5時間やるとか、休みの日に10時間やるとかね。
個人的には5年で6年並みに勉強してしまうと、もう「あとがない」感じがしますね。
5年生の場合、習う量が増えても長時間の家庭学習である程度のカバーは可能です。しかし、6年生の場合はまずムリです。
日々の授業の復習をていねいに振り返ることはもはや出来なくなります。5年時は量でカバーできたものが、6年になると量でのカバーが不可能になるのです。
こうなった時、ダメージを被りやすいのはそれまで復習を完ぺきにこなしていた子どもたちです。
すでに家での勉強時間が目一杯だとしたら、予想されるのは成績の急降下と親子パニック大合戦。そこから態勢を立て直すにも手間取りそうです。
一方、勉強時間が少ないと、少ないながらに工夫が生まれます。
大事なことを取捨選択せざるを得ませんから効率が生まれます。
「何をやり、何を捨てるか」。その勘も一年続けりゃ冴えてきます。この力は6年生になるとものすごく重要になるのですよ。
5年はとにかく算数ファーストです
混乱する読者もいそうですね。
では、何時間がちょうどよいのか?
答えは難しいのですが、偏差値60前半までの学校を目指す場合。
個人的な感覚としては、5年生は前期平日2時間~2時間半程度、後期で3時間~3時間半程度でよいのではないかと思います。
あとは5年で理社に時間を取り過ぎることのないように。一般論で締めくくれば、5年でお子さんが長時間付き合う相手は算数です。
5年のうちに算数を得意にしておけば、6年生はずいぶん楽になる。
というのは、周りが勝手に落ちていくから。基礎がうやむやなままだと入試レベルに立ち向かえず、どんどんと落ちていく。
特に図形は感覚をつかむのに時間がかかるので小五のうちの克服をおすすめします。
ステマみたいな唐突さですが、これは本当にいい。
転がる図形のホニャララが……とか超多面体の展開図のナンタラが……みたいなのもアニメーションで一発解決。テキストとオンライン、進級制で図形の補助線が見える力を育んでいくのですね。
あっ、「図形の極」は通信教材です。資料請求してみると80ページの超ボリュームの無料教材が届く。でもって勧誘電話もかかってきませんでした。
5年で家庭教師は必要か?
さて、5年後半くらいになると個別指導や家庭教師に手を伸ばす親がちょっとずつ増え始める時期でもある。実際、費用対効果としてどんなもんかい、と思う人もいるでしょう。
うむ。持論として、やはり任せきりはダメだと思う。家庭教師を週に一回頼んだとして、その90分は確実に勉強するかもしらん。
でも、その他の時間は「子ども任せ」ってことになるとようわからん。家庭教師きて一日10分、週に90分しか確実な勉強時間は増えてないとか。
一方でSS-1という中学受験個別塾がありますが、常に親の見学OKなのですね。熱心な親は先生の説明を子どもと一緒に聞き、それを家庭学習にフィードバックする。
そのくらいの熱量があれば、絶対に成績は上がると思う。
あとは脅すワケではないですが、5年生の親御さんたち。先のSS-1
夏休み前でも「満席」「満席」続き。頼みの綱と頼ったのに、これ見た親の心情とはいかほどか。
「いい先生はすぐ埋まってしまいますよ」は塾のセールストークでありつつも半分は本当。5年のうちに情報収集だけは終わらせておいた方が精神的に健康でしょう。
ぶっちゃけ金銭的には中受専門の個別塾より大手の個別や家庭教師の方がお得ってこともある(それでも高いけど)。
大手というのは【個別教室のトライ】とか学研の家庭教師
【個別教室のトライ】
中学受験もばりばり対応していますから、学ぶ内容こそあの「学研」とは段違いですが、肌感はあの「学研」らしい親近感。
※学研の家庭教師
最難関向けでは足らない?長時間勉強をやらせたい場合
さて、家庭教師の話が出たところで補足として最難関向けの話。
本当のところ、偏差値60に通う子の親に最難関の話を振られても、と言いたいところですが、5年生ですからね。あわよくば最難関狙いの読者もいることでしょう。失礼な言い方で失礼しますね。
周囲にはガンガン勉強で成功した人もいます。知る限り、その成功は親の資質に掛かっている気がします。
「親が怒らず」「子どもが明るい」状態なら、他者をしのぐ勉強時間は確かに成績を上げるようです。
下記に登場する母たちはその点、アッパレという気がしましょう。6年版には「量でカバーできなくなる→成績下降→再浮上」の過程もあり、こちらも参考になりそうです。
喩えとしていいのかどうか、迷うところではありますが、新聞記事に載るような長時間労働の問題はほぼパワハラとセットです。長時間労働そのものよりも「休みたがっている人を休ませない」ことや「労働中の罵倒や嫌がらせ」がより大きな問題になるわけです。
長時間勉強にも同じことが言えますね。親が一緒に楽しく勉強できるタイプならば、子はさほどの苦痛を感じないでしょう。
知り合いのガンガンやって結果を出している子どもたちは「可哀想」というような悲壮感はなく普通に明るい子どもたちでしたしね。『下剋上受験』でも「父が子を怒らない」ために様々な努力をした描写が伺えましたし。
おっしゃる通りのハンドレッド。
前段の話ではないですが、言動鬼タイプの親は避けた方が無難です。自覚していた私も無理はやめました。
ともあれど、目指す学校の偏差値が高くなればなるほどに、親の精神鍛錬も高度なものを求められるということです。
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