こんにちは。中学受験100%ウカルログ管理人ことハンドレッドの友です。今回は神頼みのお話ですよ。
何をおっしゃる、ハンドレッド。受験が押し迫ってきたこの時期、親たちに出来る数少ないことの一つは「祈ること」。「苦しい時の神頼み」はまこと真なり、でございます。
わが子は直前期、たくさんのお守りを持っておりました。両親はもとよりその友人、親戚からのお土産など方々からお守りを頂きましたのでね。
邪道なことを聞くカエルですね。
わかる訳はないでしょう、と言いたいところですが、それでは情報として無意味過ぎます。
個人的なイチ押しは東郷神社でしょうか。「勝って兜の緒を締めよ」の東郷平八郎を祀った神社ですよ。
もちろん、参りました。わたくしも学生時代、湯島に参って合格しましたし、ここに参って合格を勝ち取った知人も何人か知っていますからね。
今回はその二つの神社について私見を綴りましょうか。
湯島天神の絵札で志望校のライバル探し?
湯島天神は合格ムードの漂う楽しい神社です。
屋台では合格大福が売っていたりですね。大福は美味なうえ、合格にかけた五角折り紙もつけてくれたりですね。
境内には有名な学業鉛筆はもちろん、学業お守りも豊富で私が行ったときは証書風のお守りもあったりですね。
一方で、湯島天神には「学業お守り」はあっても「合格お守り」はありません。日々の努力こそが大切と戒められる気がしますね。
素晴らしい神社に違いありませんが、問題は受験生の参詣が多すぎること。
都内のある学校を1000人が受けるとすると、そのほぼ全員が湯島天神には参りそうですね。直接参らなかったとしても誰かにお守りや鉛筆をプレゼントされたりね。
受験生のほぼ全員が合格祈願する神社の御利益っていかほどのものでしょうか?
定員割れでも起こらない限り、論理的な破綻が生じます。
おっしゃる通りの湯島天神。
しかしながら、みなが努力する、この直前期にいまさら努力と言われましても、そう思ったりもするでしょう。
むしろ、「参ったのにご利益ないじゃんか!」と言われないよう、言質を取っているのではないか?とすら。
おっしゃる通りのハンドレッド。みなさまに代わって疑問をぶつけてみましたよ。
さて。湯島天神に行きますと境内は学業絵札で盛り返ってます。
神社参詣のルールには「人の絵札を見るな」というものがあるそうですが、これだけ盛り返っていれば、否が応でも目に入りますね。
絵札は本人の住所、氏名、志望校を記すだけのシンプルなものですが、シンプルなだけに子と同じ志望校をぞろ見つけたりね。
送ってませんよ!
同士ですから「がんばれ」くらいの念は送った気はします。ただ、「この子も合格しますように」までの念は送らなかったかもしれませんがね。
これは余談になりですが、湯島の神さまに限らず、絵札に名前と住所を書くのは少々、躊躇(ちゅうちょ)したりもするわけです。
はるか若いころに、ある神社で縁結びの絵札を書いたことがありましてね。氏名・住所も書いてですね。
そうしたらば、2か月後くらいに「僕がその相手かもしれません」みたいな手紙が届きましてね。
キティちゃんの封書でね。手書きでしたね。友人とゲラゲラ笑ってネタにしてそのまま無視したわけですが、今思うと相当気持ち悪いことでしょう。
感心しないでください!
そんなこんなで、うちでは学業絵札を書くのはやめにしました。「僕が志望校に合格させます」みたいな手紙が届いたら困りますからね。受験直前期の心のゆらぎでついつい連絡を取りたくなったら、もっと困りますからね。
東郷神社で合格祈願!「勝って兜の緒を締めよ」
さて、脱線しましたが、東郷神社です。
参拝者数がそれほど多くないうえ、勝負運が確実につきそうな神社といえば、東京・原宿にあるこの神社です。
境内は小ぶりですが、東郷神社までの道すがら東郷記念館につながる池があったり、庭園があったりとなかなか気持ちの良いスポットですね。竹下通りの真ん中あたりに近道ルートもございますが、明治通り沿いから正門に入るルートの方が重厚感はございましょう。
近くに天下の明治神宮があるためか、人の流れはこちらまで来ません。いつ行っても空いています。1月の直前期でもワサワサ感はほとんど記憶にありませんでしたね。
ということは。ある学校を1000人の受験生が受けるとして、ここを参拝するのは30人くらいのような気がします。30人くらいならその全員が合格するのも論理に破綻がないでしょう。
もちろん、それだけではないですよ。
子どもの机に貼った平八郎肖像画。何某かのイデオロギーをほうふつとさせるため家族には不評でしたが、子は東郷パワーのおかげで直前期を走り切ることができたに違いありません。
個人的なお気に入りだったのが福しおセット(2000円)です。
塩とお守り袋、東郷のZ旗マークをあしらった石鹸が入っています。福しおは勝負の機を見て新しいものに取り替えることができます。本来は厄払い用っぽいですが、なあに、受験用にしても問題ありませんよ。
娘は東郷石鹸で手洗いを欠かさなかったためにインフルエンザにかからなかったのに違いありません。
複合効果ってことにしておきましょうか。
スタンダードなお守りも充実しているのが東郷です。
東郷氏の直筆を焼印した「勝守」、「ここぞという時に魂を込めると好機が訪れる入魂守」、「百発百中守」など勝ち運と合格を呼び込みそうなお守りが並んでいます。
うちでは当初「百発百中守」に惹かれたのですが、購入したのは「入魂守」でした。というのも、子の性格を考慮して1月校を2勝1敗で終わらせる計画だったのですね。
となると、戦略的に「百発百中守」は不要なわけです。1校は確実に落ちますから、その御守はもう「百発百中守」とはいえない。
ところが、落ちるはずのその1校に合格してしまったわけです。
さすが東郷、「勝って兜の緒を締めよ」と言っただけはありましょう。
当初の戦略失敗も、合格にすっかり気をよくした私は1月下旬、再び東郷を参り、「百発百中守」を新たに購入いたしました。
で、どうなったか?
ボロボロだった最後の模試はいずこへ、わが家の中学受験は2月1日をもって「百発百中」で終了したわけです。
たかがお守り、されどお守りってことですね。
お守りとご利益は盛れば盛るほど大きくなるのです。プラシーボ効果には効果があるからこそ効果と名打たれているわけでしょう。
なお、初詣に子を連れて行くかどうか問題について。
うちでは連れていきませんでした。連れて行かないどころか、親ですら初詣に行ったのは1月10日過ぎとか。
それはもう、湯島天神<東郷神社と同じ理論で、「参拝者が少ない方が神にかまってもらえそう」と思う質だった、というだけの話です。
逆に、あなたが「毎年、親子で初詣は欠かさない」「正月一番に参らないと気になって仕方ない」質ならば従来の習慣を守ってください。
あなたの神様はあなたの考える通りに、ご利益をもたらしますよ。