(ムダな過去問対策1のまとめ)
算数過去問対策につき、ムダだったと思うこと。
その1:過去問の出題を書き起こす
その2:単元別過去問ファイルを作成する
時間が掛かった割にパフォーマンスが少ない、これら製作物に懲りることなく私は6年10月に新たな製作物に着手いたしました。
ムダその3:子の過去問結果を大問ごとに表にする
「ムダ1」と「ムダ2」は子どもが過去問に取り掛かる前に、要は親が出題傾向を把握するために作成したものですが、こちらは過去問スタート後の取り組みです。
平成20年以前の過去問を含めると10月時点で、娘は吉祥算数を誰よりも解いていたはずでした。
けれど、点数は伸び悩みます。
過去問続きでだんだんと直しもいい加減となり、28年度の「何秒ごとかに光る電球の規則性問題」ができるようになったのか、できないままなのか、親も子も把握しがたくなってきた!!そんな時期での着手だったと思います。
もっといえば、親である私の方が「もはや何かしていないと平静ではいられない」そんな時期だったといえばご理解頂けるでしょうか。
ハンドレッド先生の言う通りなのです。
で、作成したのが上の表。
「年度」「合格者平均点」「受験者平均点」「わが子の点数」「大問ごとの得点」「問題の概要」などを記しました。要復習の問題を黄色でマーキングし、できるようになれば別欄に〇をつけました。
たとえば、平成27年度第一回ならば「大問1の一行小問は還元算でミスをした」とか「大問4の相似の問題は25点中7点しか取れていない」などのことがわかります。
わかります、などと偉そうに書きましたが、「取れていないところがわかる」、こちらもただ、それだけのことなのです。
娘は複雑な立体や容積の問題でたびたびミスをしました。
ある時、25年度2回目の容積問題を分析した結果、「立体を平面として捉え、面積を導き出す」考え方が身についていないようだと気づきました。(ちなみに、吉祥はこの発想をたびたび使います。新しいところでは29年度第一回にも出題されています)
そこで、親は類題を探し、子は「立体を平面として考える」問題演習を始めました。
これこそが正しい過去問対策でしょう。母として必要十分です。ハンドレッド先生もそう思うことでしょう。
それがなかなか出来ないわけです。
26年度1回の大問には「ろうそくが短くなる割合と比」の問題があります。子は24点中8点でしたが、親のコメントは「後半全て×」です。
ここから導き出せる具体策?? ありません。
親が過去問を解く?それが出来れば100%合格します
結論をいえば、「ムダ1」「ムダ2」「ムダ3」は、過去問を解かずして分析しようとしたゆえの失敗でした。でも、同時にあなたは思うでしょう。ハンドレッド先生もそう思うでしょう。
過去問を解く? 誰が?
親が?
なんで??
まったくもって、その通りです。
合格率をあげるためとはいえ、塾の先生のどこのだれが、保護者に「過去問を解きなさい」と言うのでしょうか?
「中学受験は親が9割」?
いえいえ、ばかな。誰のための受験なのか、親のための受験なのか?もはや世界が揺らいでしまいそうです。
本や雑誌の中学受験・過去問対策を見ても、その多くは「親が解く必要はない、解説を読みながら傾向を分析しましょう」といったニュアンスでしょうが。
しかし、私は実感しました。本気で過去問対策をしたいのなら、親が解くほかはないのだと。
現に、吉祥社会は実際に解いてみたからこそ「ユリイカ!!」的発見があったのです。かように、本気で過去問対策をするのならば、親自らが解かないとダメだと思います。
過去問ぜんぶ、ではなく、2~4回分でもよろしい。そのなかでも、子が間違えたところだけでよろしい。間違えたなかでも、絶対にとるべき問題だけでよろしい。
その判断は吉祥の場合なら、大問の(1)(2)(3)くらいまで。(4)(5)あたりは算数で勝負するタイプでなければ捨ててしまってかまわないと思います。
と、えらそうに書いた自分もできたり、できなかったり。それができる親の子ならば吉祥どころかさらに上を目指せることでしょう。
ちなみに、この場合の「できる」「できない」は「やるか」「やらないか」の違いで「親の頭のよさ」であるとか「中学受験の経験」だとかはあまり関係がないように思います。極論すれば、解説読んでその場だけ理解し、子の間違いポイントをつかんだのなら、解き方なんかさっさと忘れてかまわないわけです。われわれが受験するわけではないのですから。
そう思うとやれそうな気がしませんか???
どうですか??
それでもやらなかった自分ですが、赤本コピーの切り貼りに時間を費やすヒマがあるならばハラを決めて過去問を解いた方が建設的であったな、とは今振り返るに思いますね。
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