こんにちは。中学受験100%ウカルログ管理人ことハンドレッドの友ですよ。最近、友人の娘さんが利き手を骨折しましてね。
おっしゃる通りのハンドレッド。
幸い受験学年ではなかったので落としどころとしては「まだ良しとするしかない」とのことでしたがね。
ただ、問題がもう一つ。利き手骨折のショックで当初は泣いていた骨折女子も、「利き手骨折=勉強できない=勉強しなくてよい」と思考が進化していき、最近は「YouTubeばかり見ている」始末だそうです。

それは違うでしょうが。YouTube視聴をチャンスと捉えないでください。骨折は「禍」でしょうが、YouTubeばかり見てる状態は「福」ではありません。少なくとも親御さんにとってはね。
ともあれ、右手(利き手)をケガした場合、いったい全体どうしたらよいのか?
少しでも勉強を続ける方法はないものか?左手で書くための補助グッズはないのか?考えてみたいと思います。
ちなみに、個人差はあるでしょうが、左手でも3週間ほどで筆圧は安定した模様。
どうにかして左手で書けるようにする!!
かつて、子どもはTVドラマ版の『下剋上受験』を観ていました。
ドラマ版は「原作者は果たして、どう思ったのか??」と気になるくらいに脚色されておりましたが、その中で娘が右手をケガするエピソードがありましたね。
その前にも、おぼろげな記憶ながら、お父さんが「手をケガしたら困るから跳び箱はするな!!」「体育やるな!」みたいなことを言っている場面があったような、なかったようなね。

中学受験親のデフォルメっぷりに少々イラっともしましたが、小6の直前期となると、親の心境は言わずともそれに近く。
インフルエンザより、過敏性腸症候群より、最悪の事態は利き手の骨折です。直前期ともなると、子がドッジボールや跳び箱をやる度にハラハラしたことでしょう。

一方で、ネット検索しますと「骨折受験生」の悩み相談は結構な数でヒットしますね。他のママ友に尋ねますと、中学生でしたがテスト前に利き手をケガしてパニックになった経験があると。
そのお子さんはどうしたか?
「参加することに意義がある」とばかり、左手で受けたそうです。
にょろにょろの文字で半分くらいしか答案は埋められず点数はボロボロだったそうですが、その「がんばり」を認められてか、通知表は思うより悪くなかったそうですよ。


ともあれど。
受験生やテスト前の子どもが利き手をケガした場合、しばらくは利き手で書けそうもない場合。選択は一つしかありません。
利き手以外でペンを持てるようになること。
その子の場合は3週間ほどで筆圧は安定したようですがね。ネット情報によりますと、子どもの場合、1か月もあればスムーズに書けるようになるとか。
と思ったら、こんな記事を発見いたしました。
一橋大学広告研究会の学生がトライした「一時間で左手で文字を書けるようになるのか」
骨折受験生にとり、その親にとり、なんと希望の持てる記事でしょうか!!
直線練習から始まり、図形、ひらがな、漢字までたった1時間でこれだけ書ければ見事なものでしょう。
受験本番が明日であろうと怖くはありません。
おっしゃる通りのハンドレッド。
そこで私も一橋生に倣い、左手で書いてみました。練習前の書字からして雲泥の差でしたね。


ついでに、わが子にも左手で書かせてみました。


手の筋肉とか、若さも関係しそうです。それでも、1時間も練習すれば自分だって一橋生の初めての左字くらいにはなれるかもしれません。時間の関係でここでは省略いたしますがね。
お子さんが骨折受験生になった場合は親御さんも一緒に練習するとよいですよ。結構、楽しいものです。ヘタくそな文字というのは心和みます。利き手骨折の絶望感も和らぎそうですね。
非・利き手で字を書くことをサポートするグッズ
次に、利き手以外で書くための補助グッズを探しました。
バリアフリーデザインやユニバーサルデザインに目を向けますと、重宝しそうな商品がいくつか出てきましたよ。
鉛筆やスプーンに巻き付けて握りやすくするものです。利き手ではない場合、ある程度、太さがあった方が持ちやすいですし、安定もしやすいでしょう。こちらは知人の骨折女子も使用。「なんとか読める程度の字」にはなったそうです。
そこで、このグリップをお借りして、わたくしも再び左手で書字しました。


他にもフォルム的にインパクト大なグッズを発見いたしました。
試験会場に持ち込むとなると、かなり目立つデザインではありますが。使用者によると、手の大きさで使い勝手は異なるようですね。
慣れない左手で字を書いて疲れた時にはサポーターを。利き手をまったく使えないわけではないけど「少し痛む」程度の怪我にも重宝しましょう。
もう一つ。さらに本格的な補助グッズです。
「マヒや怪我により利き手で字を書く事が難しい方に。非利き手での書字をサポート」とありますね。
写真ではイマイチ形状がわかりにくいのですが、手の甲に巻き付くフレームと、掌の内側におさまる土台を利用し、手の書字姿勢を安定させるのだとか。
1万円弱とお試しで買うには少々勇気のいる価格帯ですが、本番真近でにっちもさっちもいかない場合、問い合わせてみる価値はありましょう。
販売元はフランスベッド。もし、ご使用になることがあれば実際にどうだったのか、サイズ感はどうなのか、教えて頂けますと幸いです。
やめてください、ハンドレッド。そういうことをすると骨折を呼び込みそうです。
筆記対策ではないですが、骨折者におすすめをもう一つ。お風呂のギブス濡れを防止するとママ友に大好評でした。
「頭の中だけで問題を解く」トレーニングで成績も急上昇!?
ところで。
利き手以外を使うことは脳を活性化しやすい、といわれますね。真偽については諸説ありますが、利き手以外しか使えない状況下なら、信じた方が道は拓けそうです。
中学受験ものの算数本で個人的に大好きであった熊野孝哉氏の著作本の中には「たまには左手で計算練習するのも効果的」だと書いてありました。
読んだときは「何じゃ、それは」と思ったのですが、氏曰く「なるべく書かずに済ませようとするため自然と暗算力が鍛えられる」とのこと。なるほど、おっしゃる通りの熊野先生。
とかく受験勉強は「書き」に偏りがちですね。
「書くこと」の有効性はもちろんありますが、五感をフル活用することは勉強のコツでもあります。
「音読すること」「覚えたことを声に出すこと」「頭の中だけで問題を解いてみること」


意識しないとなかなか出来ませんがね。
一方、利き手骨折者はこれらの勉強を中心にせざるを得ない状況に置かれます。
おっしゃる通りのハンドレッド。
基本「頭の中だけで問題を解く」用の問題集も出ているくらいです。実際は紙に書いて解いている子がほとんどだとは思いますが。
栗田哲也先生のスピードアップ算数〈基礎〉
中学生用ですが、タイトルもズバリ「目で解く幾何」という問題集もありました。



ともあれ。
受験生なのに利き手をケガでもしようものなら、親子ともども「まったり絶望」気分は当然です。YouTube視聴に転換するポジティブ思考のお子さん以外はですがね。
しかしながら、親子でしばし絶望したのちは「これまで使ってなかった五感強化月間」くらいに視点を変えられると良いことが起こりそうです。


傷が癒える頃には「両利き」の上、「暗算力も上がり、紙に書かずとも問題を解けるスキル」とが身についているかもしれませんよ。









