塾なし中学受験のZ会が塾併用型コースを出してはや数年。
「塾だけではなかなか成績上がらんぞ!」といった母のニーズに答えた形か。Z会と塾の併用型は増えていますが「小3、小4までZ会通信→小5から進学塾」といったパターンと今は二つに分かれる感じね。
6年になったら週4になるから個別やめて、算数だけZ会の塾併用プランにしてみようかな…
— ふーた (@_nekofes) January 20, 2020
今回のブログは、Z会の塾併用向けの「要点集中プラン」の特色祭り。従来プランと比べ何が違うのか、どういう子が向くのか、どういう使い方が良いのか、まとめてみましたよ。
資料請求で40Pページの「おためし教材」が届きます。
8月31日まで限定冊子の「7つの極意」は開成・灘・女子学院など最難関校のめちゃ詳しい入試分析あり。「ここでしか手に入らない」レベルなのでぜひお手元に。
>>Z会の通信教育 中学受験コース
Z会に塾併用プラン登場!「要点集中プラン」の特色は
というわけで、Z会の中学受験コースには二つあります。
・塾なし中学受験を目指す「トータル指導プラン」
・塾併用型の「要点集中プラン」
今回は後者が主役。「要点集中プラン」は当初はその名も「塾併用要点学習プラン」だった。名前は変わったものの中身は一緒と思われます。
要点集中プランとは「難関校対策のベースとなる要点学習にしぼり込んだ、インプット専用」コースです。
インプット中心で問題量が少ない。
サポートセンターに電話してみたところ「通塾中のお子様など宿題が多い状況でも、重要な箇所を短時間で学べる」とな。
これは親塾のインプット用としても使えますね。Z会の映像授業を見せて、演習量の足らない分は市販問題集で補うとか。
「要点集中プラン」と「トータル指導プラン」の比較!サポートセンターに聞いてみた
でね、この2つ、かぶるところもある。プランの違いを以下に挙げていきましょう。
学習量が違う!
Z会中学受験コースは次の4つを回していくサイクル。
①「授業映像」
②「タブレットに配信される練習問題」
③「エブリスタディアドバンスト」(紙テキスト・毎月届く)
④「毎日練習ブック 算国」(紙テキスト・計算と漢字 1冊まとめて届く)
どちらのコースもこれらのテキストは届くし、タブレットも必須です。
塾併用「要点集中プラン」の学習の流れ
① 映像授業を見る
② 漢字と計算をやる
③ 授業ノートまとめ
④ 確認問題
通塾組の場合、①映像授業は飛ばしても平気かもしらん。逆に「習ったのに全然わかってないじゃん!」みたいな時に非常に重宝する。Z会の映像授業はわかりやすさに定評がありますからね。
一方、塾なしのトータルプランだとこんな感じの流れ↓
塾なし「トータル指導プラン」の学習の流れ
① 映像授業を見る
② 漢字と計算をやる
③ 授業ノートまとめ
④ 確認問題
⑤ 練習問題(応用・発展も)
⑥ 月例テスト提出
⑦ Z会が添削して返却
子にとってはそうかもしれませんがね。どのみち「わーい!少ない」と思ったその子は、塾でみっちり勉強させられる運命にあったりします。
「要点学習プラン」は演習量が少ないんです。授業聞いて確認問題解いて終わり、という感じ。一方、「トータル指導プラン」はその後が長い。さらに練習問題を解く。「要点学習」の方は練習問題がないので、もちろん、その解説動画もなし。
1日あたりの勉強時間が違う
Z会中学受験コースを解くのにかかる時間も違ってきます。
小5算数の場合
要点集中プラン(塾併用) 1日あたり 35分
トータルプラン(塾なし) 1日あたり105分
上記は問題を解く時間の平均。映像授業は含まれません。なので、トータル指導プランの場合、結構な学習量になりそうですね。
難度が違う?
で、「トータル指導プラン」を調べていると、こんなフレーズが目に入ってきた。
「トータル指導プラン」は以下のレベルから選択できます。
・最難関レベル
・難関レベル
そうなのです。
塾併用「要点集中プラン」はレベル分けはありません。じゃあ、簡単だってこと?と思ってしまいますがそういうわけではないらしい。
「確認問題」までは両者共通。トータル指導プランにしかない「練習問題」「月例テスト」からレベルが分かれると(※3、4年生の理社は難関レベルのみです)
口コミによると学年が若い(?)うちはさほど難易度は変わらないらしい。これが5年6年になるとシャレにならない感じになるらしい。
理科社会はZ会の中学受験コース。
こちらも追い付いて、小5のカリキュラムに入った。小5の教科書に入って急に量が増えて、毎月、理科100ページ、社会100ページある。動画を見る時間がなく理科は私がさっと教えている。最難関狙いでないのに、コースを間違えたかもしれない。#ふくろう親子の中学受験— 放射線科医ふくろう☢投資とポイ活.com (@tk2cafe) March 21, 2022
最難関狙いで「さらなるブラッシュアップ!」ってことならば、同じZ会通信の6年専科や「最難関中学受験プレミアム講座」の方がおすすめって場合もある。こちらは別途ブログあげます。
「要点集中プラン」に関しては「予習対策」「苦手対策」などの要素の方が強いかもしらん。あとは親塾の場合の、要点説明としても使い勝手は良さそうね。
サポート体制が違う!
話を戻します。
2つのプランは学習内容、学習量のほかサポート体制も異なっている。
要点集中プラン(塾併用)
・月例テストなし
・添削なし
・スケジュール管理機能なし
でも、質問などの回答は受け付けてくれるようですよ。
Z会の強みの一つである添削がないのは残念ですが。
一方の、トータル指導プラン。
トータル指導プラン(塾なし)
・月例テストあり
・添削あり
・スケジュール管理機能あり
・相談回答の機能あり
こうしてみると、塾併用は、まさに要点に絞った作りなんですね。
学習量、サポートの多さで考えると「トータル指導の方がいいじゃん!」lってなりますが、料金がね、ぜんぜん違うんですよ。
なお、「トータル指導プラン」については以下のブログが詳しいです。
料金が違う
塾併用の「要点集中プラン」は月額料金が安い。
1教科一括払いだと1615円〜。これはね、中学受験周りの通信教材でも最安値かもしれません。
ちなみにトータル指導プランだと1教科一括払いで月額3740円〜です。
小3の料金は以下(2023年度の受講料です。正確な数字は公式資料でお確かめを)
3年生 | トータル指導プラン(1教科) | トータル指導プラン(4教科) | 要点集中プラン (1教科) | 要点集中プラン(4教科) |
12カ月一括払い | 37400(3740) | 149600(14960) | 16150(1615) | 64600(6460) |
6カ月一括払い | 25080(4180) | 100320(16720) | 10830(1805) | 43320(7220) |
毎月払い | 4400 | 17600 | 1900 | 7600 |
6年生で4科目かつトータル指導プランだと月2万以上かかりますね。3年からフルコースだとトータルで80万くらい行くかもしれません。ただ、塾に比べりゃそれでも3分の1以下ですが。
4年生 | トータル指導プラン(1教科) | トータル指導プラン(4教科) | 要点集中プラン (1教科) | 要点集中プラン(4教科) |
---|---|---|---|---|
12カ月一括払い | 48960(4080) | 195840(16320) | 19380 | 77520(4640) |
6カ月一括払い | 27360(4560) | 109440(18240) | 10830 | 43320(7220) |
毎月払い | 4800 | 19200 | 1900 | 7600 |
5年生 | トータル指導プラン(1教科) | トータル指導プラン(4教科) | 要点集中プラン (1教科) | 要点集中プラン(4教科) |
---|---|---|---|---|
12カ月一括払い | 59160(4930) | 236640(19720) | 24480 | 97920(8160) |
6カ月一括払い | 33060(5510) | 132240(22040) | 13680 | 54720(9120) |
毎月払い | 5800 | 23200 | 2400 | 9600 |
6年生 | トータル指導プラン(1教科) | トータル指導プラン(4教科) | 要点集中プラン (1教科) | 要点集中プラン(4教科) |
---|---|---|---|---|
12カ月一括払い | 61200(5100) | 244800(20400) | 24480(2040) | 97920(8160) |
6カ月一括払い | 34200(5700) | 136800(2280) | 13680(2280) | 54720(9120) |
毎月払い | 6000 | 24000 | 2400 | 9600 |
なお、お試し教材には「トータル指導プラン」「要点集中プラン」両方の問題が載っている。
>>Z会 小学生向け講座
Z会・塾併用プランで成績を上げる使い方【口コミつき】
実際問題として、塾通いつつの「トータル指導プラン」はかなり重いです。特に小5後半にもなってくるとやることどんどん増えてくるので。
Z会→塾組シフトは今も昔も多い
Z会と塾との併用は同時進行するほかに「小四までトータル指導プランだけ」→「小五から入塾」といったパターンは多いです。
この場合、フルで中学受験に行くよりも費用は安く上がりますし「早いうちから受験勉強ガンガンやらせたくない」母のニーズにも寄り添う感じ。
何しろ、途中でZ会やめた組の評判も悪くはないのだな。
2023年組長女の受験までの経緯
小学5年まで→Z会通信(地方にいたので)
小学5年春から秋まで→浜学園オンライン
小学5年秋から→浜学園入塾Sクラス(標準クラス)
小学6年6月から→Vクラスへ、6年春から算数のみ家庭教師
偏差値55以上に持っていくの大変でした。— まなハグ 中学受験お役立ち情報 (@mana_hagujyuken) July 5, 2023
こんにちは😊
うちも塾に入ったくらい(小五の終わり)にZ会中学受験を辞めました。
今は模試等でわからない問題があった時に字引的にテキストと映像授業を使ってます。
先生方、本当に優秀ですよね。
わかりやすい🥰— 雪太郎ママ(2023🧠開センター・田舎の中学受験) (@year2010male) June 2, 2022
なお、「来月から塾行くから要点集中プランに移行したい」なんてこともできます。
要点集中プランに向くのはどんな子?
まずね、前提から言いますと、塾通っていても小学生ってだいたいわかってないのですよ。
実は、普通の子どもは塾で何を習っているのか、よくわかってはいないのです。
「そんなバカな!」と衝撃を受けるかもしれませんが、一度授業後に「今日、何を習った?」と尋ねてみましょう。「えと、図形のなんかへんなの」とか「三角形のいろいろ」とか要領を得ないはずなのです。
— 中学受験100%ウカルログ公式 (@100ukarulog) July 16, 2023
中学受験ではこうした不条理系のことがまま起きるので母は大変なのです。塾行ってるからといって完全放置なんてまずムリ。
成績を安定させたいなら多かれ少なかれ、親の管理は必要になると思うのね。
それをやった立場から言うと、Z会の「要点集中プラン」ってかゆいところに手が届く感じ。塾に行ってるけど、成績上がらなくて、しかし、親も教えられなくてって時に重宝する。
Z会の塾併用プランに変更してはじめての月だけど良い感じ。中学受験のカリキュラムに沿って、わかりやすいインプット授業を受け、定着するまで予シリや市販問題集でしっかり演習。こっちの方が我が家に合ってそう。まぁある意味、母塾だから、塾併用プランでちょうど良いのかも。
— 紫陽花 (@1vOrkRc4awxXCpr) December 15, 2020
この先は塾併用で使う場合、どうやったら効果的かという話。塾併用「要点集中プラン」の位置づけは下記のような感じですね。
・要点を集中学習したい時
・塾の解説じゃ足りない。親塾のサポートに使いたい時
・苦手な科目がある時
・塾の予習に使いたい時
最難関志望には物足りないか?
前述したように演習量が少ないですからね。「最低限これだけはマスターすべし」って確認問題しかないから、めちゃ難度の高いものはない。
ただ、Z会自体のレベルが高いので「らくらく」ってことではないのでお間違いのなきよう。
要点学習を完璧にして最難関に合格した子もいる。
5年生の冬休みからと塾に通い始めるのが遅かったので、はじめは授業がとても難しくZ会中学受験コースの塾併用学習プランを活用しました。おかげで、塾の授業も次第に理解できるようになり、志望校に合格しました。 ラ・サール中学校の合格者
※口コミは「合格体験記」より抜粋。Z会資料請求で届きます。
>>Z会の通信教育 中学受験コース
※資料請求は簡単1分!
口コミの子は5年冬からスタートという時点でおそるべき地頭を感じさせますが、それはともあれ。「落としてはならない」問題を固めまくってその後ダッシュしたって感じでしょうか。
苦手克服にコピーして繰り返す
前項とかぶりますが、Z会は苦手の地固めとしても使いやすい。
市販問題集にないメリットですね。
コロナ禍のオンライン台頭で、際立ったのがZ会の映像授業のクオリティの高さ。老舗だけにその辺の塾では適わないわけですよ。圧倒的にわかりやすい。
なお、塾併願のZ会使用かつ合格者には「問題をコピーして使ったよ」という方も多かった。
Z会はテキストのサイズ感も絶妙で(というか絶対計算して作っている)、算数なんかの余白の取り方も言うことなしです。写真はトータル指導プランのお試し部分ですが。
塾の予習にはホントおすすめ
もう一つ、塾併用「要点集中」プランのおススメの使い方はズバリ塾の予習です。
通っている塾は予習シリーズを使っているのですが、予習する時に『Z会中学受験コース 社会』の授業を聞いておくと分かりやすい。Z会の社会の先生が娘は好きらしい😊#Z会中学受験コース pic.twitter.com/AP80qKcE1e
— 林林(リンリン) (@pichankiiroo) February 19, 2023
算数なんかは塾は予習を嫌がるでしょうが(といいつ、最難関志望者には先取りしている子が多いという事実もありつつ)理社の場合は歓迎される。
そもそも「塾なし トータル指導プラン」と同じ映像授業なわけです。つまり?
どこでつまづくか、どこで見飽きるか等々、研究し尽くされてる。その辺は大きな安心材料といえそうね。
なお、授業のわかりやすさはスタサプが双璧をなす感じ。二週間無料体験できるから見比べてみるもよし。
1教科1か月から受講可能
ちなみに、Z会は1か月1教科から受講可能です。「トータル指導プラン」で始めたけど量が多すぎるから「要点集中プラン」に変更みたいなこともできる。
塾の科目数も最低限のままでいきたいし、解説がなくて自学に困っている分はZ会に頼って、塾はあくまで演習機会の維持。Z会の塾併用プランって、痒いところに手が届く教材&お代金だわ…
— 作楽🌾2026準備中 (@migakazuba2023) April 29, 2021
この方のように↑塾の方の教科を絞りつつ、Z会主軸に学ぶってこともできる。システムに合わせるんじゃなく、家庭に合わせた中学受験ができるのは大きなメリット。
なにしろ「1教科から選べる」「1か月でやめてもいい」というフレキシブルさがいいわけね。
教材は合う合わないもありますから。例えば、Z会国語は難しいので国語苦手っこは「ブンブンどりむ」
算数でも図形がとにかく苦手って場合は「図形の極」
Z会にせよ、ブンブンにせよ、図形の極にせよ、お試し教材がっちりめなので(特に「図形の極」はテキスト一冊分!)気になった方は資料請求するとよろし。
Z会の通信教育 中学受験コース
8月31日まで限定冊子の「7つの極意」は開成・灘・女子学院など最難関校のめちゃ詳しい入試分析あり。「ここでしか手に入らない」レベルなのでぜひお手元に。
>>Z会の通信教育 中学受験コース