おそらく。
今のあなたは非情にイヤーな気分でいることでしょう。
非常の変換ミスに気付けないほど、非情な気分なのではないかと想像します。
模試、受けてきましたか。
四谷の合不合なら日曜試験で週半ばでしょうか、ネットに成績が開示されるのは。
日能研ならずいぶん早くて翌日とか。WEBにアップされる時間は意外とあやふやなもので昼過ぎから今か今かと何度もクリックしてきたことでしょう。
点数だけは先に開示されますから、だいたいの偏差値予測もつきます。
が、そこは親心です。点数が悪くても「平均点が恐ろしく低かったのかもしれない」などと言い訳を始めたりします。
誰に対する言い訳なのかわかりませんが、私にはわかりますよ、ええ、わかりますとも。
おっしゃる通りのハンドレッド。
「今度こそは!」と意気込んできたのに、帰宅後30分以内の勉強スタートダッシュがやっと習慣づいてきたのに、算数の個別指導も取ったのに、手つかずだった地理の暗記もやり直しているのに、結果がともなわないのはつらいことです。
頑張っているのに成績は変わらず、第一志望の合格可能性はただただ低い。
成績はさらに下がり、第一志望の合格可能性はますます低い。
成績はチンケ程度には上がったが、チンケ程度なので第一志望の合格可能性はまだまだ低い。
以下は、模試がダメダメで失望中のあなたにのみ、お届けします。間違っても合格可能性80%の人は読まないように!!
※国語トップのはずの娘が5年で偏差値43を取った時の話はこちら
同じ合格可能性20%でも天と地の差がある
先に断っておきますと、わが子は中学受験に5連勝しております。
第一志望だったY偏差値62(受験当時)の学校は2月1日に合格しましたし、1月にはそれより高い学校にも合格しました。受けた学校はY偏差値55から65まで。うち3つが偏差値60以上の学校でした。
相変わらず読みが浅いカエルだこと。公開模試で合格可能性20%を取り、「そうして合格しませんでした」では意味ないでしょうが。
ブログのタイトルを見てください。「中学受験100%ウカルログ」とありますね。合格可能性20%でもウカルに持っていくことが我々のミッションなわけです。
そもそもこの後、非常によろしくない成績を公開するわけですから自慢の一つや二つや五つ。許していただけるはずと信じています。
さて。
5年でズダボロだった公開模試を見て、我が家では「場慣れ」やら「試験場での平常心トレーニング」のため、外部の模試をできる限り受けるようにしてきました。合不合は4月~12月までの6回、ほかに日能研やサピックスを適宜。
5年時のように「なんとびっくり!四科偏差値40台」こそなくなりましたが、乱高下激しくその成績は時に非情でした。
おっしゃる通りのハンドレッド先生。
合格可能性30%ならあきらめる必要はありませんが、20%なら通常再考を促されるレベルでしょう。
わずか10%の間に深い溝がありますよ、四谷大塚の合不合は20%までしか出ないのでね。
偏差値71の桜蔭の場合、合不合で偏差値60だろうと偏差値38だろうと一様にして合格可能性20%になってしまいます。
一体全体そういう問題でしょうかのハンドレッド先生。
ともあれです。同じ20%でも程度の差はあります。志望校まで偏差値10少しの隔たりならどうとでもなるレベルのこともある。
偏差値10ってすごい差のように感じますが、これくらい乱高下のある受験生は珍しくはないですから。
理科と社会は夏以降に偏差値10は伸ばせる
もちろん、私とてオール20%には非情な気分になりましたよ。子も同様で硬い表情で塾に行きました。しかし、帰ってきたらばヘラヘラです。
同じ吉祥志望のクラスメイトもオール20%だったというのです。けれど、偏差値は自分の方が上だった、だから大丈夫であろうと。
その大丈夫に何の根拠もありません。けれど、親である私は根拠をもって大丈夫であろうと考えていました。
まず、6年7月の時点で理社はほぼ手つかずでした。ことに社会は「苦手ではなさそうである」「夏からでも間に合いそうである」と親が判断したため極限まで勉強時間を削っておりました。
我が家と同様、模試が夏前なら理科や社会が未完成という子も少なくないでしょう。今後、偏差値をどれくらい伸ばせそうか、いわゆる期待値も考慮して差し支えないと思います。
うちもそれを不安に感じたクチですね。けれど、結論を言えば夏以降、理科も社会も10近く伸びました。10近く伸びた後に10近く下がるなんてこともありましたけどね。
言えることは、「もう伸びない」とあきらめかけた後に、するっと急伸したりする。「これで大丈夫!」と確信した後に、ずるっと急落したりする。子どもの成績はそう単純ではないのです。
合不合の国語はまったく信じませんでした
さて、社会が伸び、理科がマシになったことで吉祥女子は合格可能性80%に入ったのか?? 正直にいいますと、ただの一度もありませんでした。それは当初から想定済みのことでした。
この点が20%でも大丈夫と思えた根拠に通じるのですが、国語が稼ぎ頭であるはずの娘は、合不合の国語とありえないほど相性が悪かったのです。
塾の模試や日能研の公開模試と比べ、合不合の国語は偏差値にして10~20も低いのです。
一番できるはずの国語が、四科の中で一番悪いことも珍しくありませんでした。これでは80%は絶対に取れないでしょう。
最後の合不合は国語偏差値48!!
けれど、動揺なんかしませんよ。吉祥国語の過去問はしっかりと取れていたからです。
おっしゃる通りのハンドレッド。思いを代弁してくれて今回ばかりは感謝しますよ。
日能研に救われた!受験層の大半は合格可能性40%をウロウロ
さて、ここまで読んでますます不安になった方はいらっしゃいますか?
それすなわち、理社が出遅れているわけでもないとか、国語は相性の問題ではなく何処で受けようと常に悪いのであるとか。
そもそも同じ20%でも6年7月と6年12月ではまったく意味が違うじゃろとか。
では、日能研という塾に救われた話をしましょうか。
こちらの公開模試は2度ほど受けただけでしたが、配布資料の「志望者動向」はたいそう秀逸でした。
11月ごろでしょうか、そろそろ志望校が固まってくる時期のもの。冊子を開くと今回模試を受けた生徒たちの、学校別平均偏差値が掲載されていました。
吉祥女子第一回はR偏差値60、しかし志望者の平均偏差値は54。
R偏差値67の早稲田実業、しかし志望者の平均偏差値は57。
R偏差値59の鴎友、しかし志望者の平均偏差値は54。
R偏差値57の立教女学院、しかし志望者の平均偏差値は51。
日能研ときや、なんとまぁ。
合格可能性80%に届かないその親に、なんと希望を与えてくれるデータなのでしょうか!!
吉祥女子で言えば、R偏差値60を満たしている子の多くは豊島岡あたりの併願層でしょう。第一志望者の多くは、この時期にしてしかし、55を切っている。
若干乱暴な比較になってしまいますけれど、合不合の場合、学校の偏差値を5、6下回ると合格可能性は30~40%まで下がる気がいたします。
しかし、志望者の多くはその周辺にいるのです。
ハンドレッドのおっしゃる通り。
結論を言いましょう。今回の模試で合格可能性が20%、前回も20%で次回も次々回も20%人間であるなら志望校を変えた方がよろしい。
けれど、今回の合格可能性が20%、前回は40%、次回は30%程度の出来なさ加減なら突き進みましょう。
合格可能性が低いまま受かった生徒は思うよりレアではないのですよ。
塾や家庭教師発の冊子は捨てないで!
そう。受験は情報戦とはよく言ったものです。塾でもらった冊子って意外と目を通さずに終わりがちですが活用したもん勝ち。
なお、うちは成績乱高下すぎたので個別や家庭教師センターなんかの小冊子も結構持っていました。
結局行くことはなかったのですが情報収集の過程で知り得たことは多いですよ。素人である自分の5倍くらい情報持ってるし、これまた集団塾とは違う角度だったりする。
たとえば【個別教室のトライ】
中受専門個別のSS-1
もうひとつ、学研の家庭教師
Z会の通信教育 中学受験コースも難関校の詳細な出題分析などボリューミーな冊子を配布することもあるのでチェックされたし。
一応断っておくと直前期ともなると先生探しは至難のわざです。「夏過ぎると6年は満席」はホント(私は中受専門個別のSS-1
ただ、学研の家庭教師
合格可能性80%人間こそレアかも
さて、よくない合不合のまとめと後日談。
6年秋、周囲には合格可能性80%のお子さんなんて見当たらず、せいぜいが30~40%、20%人間もいました。
わが子の出来なさを差し置き、ママ友の子の合格を危ぶみ、「向こうが落ちたら会いづらくなるよなぁ」などと考えたりもしたのですが、開けてみるとそういう子たちほど第一志望に受かっていました。
模試の合格可能性は当然、絶対ではない。
そうそう。本文中に登場した「同じ合格可能性20%ながら娘より偏差値の低かった少女」
彼女は現在、娘の同級生です。
※当ブログが本になりました!合格率20%でも全勝、凹みメンタルに効きますよ↓