こんにちは。全勝マザーです。5年生か6年生かわかりませんが、あなたのお子さんは、公開模試受けてますか?
大手ではない、けれどインターエデュで時折話題になるような進学塾に通っていたわが子に他流試合を受けさせようと思ったのは5年後期の頃でした。
何しろ生徒の人数がそう多いわけではない塾です。大手の公開模試を受けることで、受験生全体での立ち位置を知っておいた方がいいだろう、そう考えたわけです。
いや、それは表向きの理由ですね。
「子の立ち位置は悪くはないはずだろう」と思いあがっていたからこそ受けたのです。

そりゃそうでしょう。
塾の奨めがあるわけでなし、お金を払ってまで不愉快な気分になろうという人はおりませんよ。
ともあれ、四谷大塚の志望校判定テスト。模試会場から出てきた娘は開口一番「できたと思う」と言いました。
子どもの「できた」は当てにならんとはよく言われますが、娘の「できた」は結構な確率で当てになっていました。
塾内では「女子にしては算数は得意」くらいのポジションにはいましたので偏差値60は固いだろうくらいに思っていたのです。
得意なはずがフツー過ぎる算数にむかむかする
ところが。
帰宅後、答え合わせをしてみるとどうも雲行きが怪しい。算数はケアレスミスが目立ち150点満点の真ん中を少し超えたくらい。四谷の模試は初めてといえど、この点数がどの程度の偏差値になるかは想像がつきます。
むかむか、むかむか、むかむか、してきました。
この時、自分が何を言ったのかは覚えていません。しかし、むかむかしている親が娘に言うことと言えば想像もつくでしょう。
インターネットでの成績開示の日、イヤーな気分は続いていました。算数の平均点が著しく低ければよいのに、マウスを握りしめ祈ります。
そうやってクリックしたらば絶望でした。

四科合計で偏差値47!!吉祥女子の合格判定は最低のDです。
算数の偏差50は予想通りではありました。しかし、女子の中では得意なはずが、このフツー過ぎるフツーさに再びむかむかするのでした。
合格率0%ということでしょうか??
それでも算数はまだずっとよかったのです。とりもなおさずフツーですから。やってないから社会もフツー、理科は常に悪いからもうよい。この母を追い詰め、さらに非情な気分にさせたのは得意なはずの国語でした。

国語偏差値なんと43!!
四谷の採点ミスを本気で疑いました。
信じられないでしょうが、4年、5年と娘は国語クィーンだったのです。こうなったら自慢しますが、塾内の成績分布にして上位2%に入ったこともありました。
よって、算数で「女子にしては得意」くらいのポジションにつけば、結構イケルはず、「中高一貫難関OK」と妄想したのでした。
そうと聞けば、これまでの私の自信も理解できることでしょう。
理解したと同時に、
算数といい、国語といい、通っていた塾のレベルが低すぎなんじゃ??

あなたは今、そう思ったことでしょう。いいのですよ、いいのです。私もこの時ばかりは疑いました。娘が国語・偏差43なら、あの塾の殆どの生徒が偏差40以下になってしまいます。
そんなバカな!
だとしたら、あのキラメキまくっている合格実績は何なのか!?
絶対にありえない!そうと自分に言い聞かせました。
けれど、もし、娘の学年が初めてのバカだったとしたら???
娘の第一志望合格を5年時、露ほども疑っていませんでしたし、6年になり合不合で何度打ちのめされようとも、それは変わらなかったわけですが、6年12月と5年1月のこの時。志望校判定テスト後の2日間だけはネガティブの魂と化しました。

Y公開模試の国語は特殊なのか?
さて。
私は2日後に浮上し、国語の答案を塾の先生に見てもらうことにしました。

「これは点数が取れる子の答案です。国語が苦手な子の答案は空欄だらけです」
確かに。娘の答案は文字でびっちりでした。
文字びっちりなのに×ばっかりとは費用対効果に乏しい気がするのですが、言われると悪い気はしません。
先生から、四谷の国語は文章がとても長いこと、5年時で時間内に解ける子はなかなかいないことを説明されました。
5年の志望校判定テスト、6年からの合不合判定テストと四谷の国語は少しクセがあることも。
そういえば、あるサイトにも「四谷の国語はクセがある」と書かれていました。
サイトと先生の話を総合すると、四谷の公開模試は信用の置けるものだし、特に6年秋からの合不合の結果は重視すべき。けれど、こと国語に関してはほかの模試や入試問題とそれほど相関関係がないようである、ということ。
一言でいえば、「5年生で気にする必要はない」とのこと。
四谷の読解問題は難しい、とはいえ母集団は同じ小学生であるわけで、国語で偏差値70を取る子もいるわけで……と考え始めますと悩ましいわけですが、人というのは結局、自分の信じたいものを信じるのです。
私はサイトと塾の先生の言葉を信じました。それでどうなったか?? また別途書きますよ。
他塾の模試は成績が下がるもの!?
この時期、私がもう一つ、すがりついた言葉は吉田松陰やエジソンの言葉ではなく、以下のフレーズでした。
”まず他塾の模試を受ける際に注意していただきたいのは、(今の塾の模試よりも)成績が下がってしまうのは仕方がない、ということです。”
「中学受験を成功させる算数の戦略的学習法2」(熊野孝哉・著)
この本の先を読むと、特に塾主催の学校別模試の場合~云々と続くのですがその点は無視しました。人は自分の信じたいものを信じるのです。
当初、外部模試を受ける目的は「受験生全体の中でのわが子の立ち位置を知ること」でした。
が、そんなもの、どこかに行ってしまいました。
まだ全範囲が終わったわけではなし、塾によってカリキュラムの強弱もある、勝負は6年秋に持ち越しです。
とはいえど、他流試合に弱いままではまずいですから、この後も外部の模試はなるべく受けるようにしよう、そう思いました。
「凶」と出たみくじを振り払うために、もう一度みくじを引く、それに近い発想ともいえましょう。

最後は他流試合に責任転嫁し、茶を濁したな、そう感じているあなた。ええ、あなた。何か言いたそうですね。
そもそも他流試合ではないのに悪かった人間はどうするのか??って。
それはもう愕然とするしかありませんよ。
そりゃそうでしょう。もし、子が悲惨な成績を取ったとし、その理由ときや国語の相性が悪いわけでもなく、他流試合だったわけでもない、ならば愕然とするしかないでしょう。その愕然に身を任せるしかないでしょう。
憂うつで、絶望で、失望で、お腹にコンクリートを詰められたような気分でしょうが、そのままでしにません。やがて愕然は消えるのです。心配しなくても消えていきます。
大丈夫、母は忙しいのです。




