中学受験・親が9割はホントか?

「親が勉強を教えないで」と塾はいうけど【親が見ていた側の話】

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こんにちは。中学受験100%ウカルログ管理人ことハンドレッドの友ですよ。

中学受験でよく意見が分かれる問題として「親が子の勉強を見るか、否か」がありますね。

私は中受がらみの書籍を読むのが大好きなのですが、塾や家庭教師など教えるプロが書いた本はその殆どが「親が勉強を見る必要はない」というもの。

「過干渉は無関心よりなお悪い」など強い口調で反対する人もいます。

対し、保護者による受験ドキュメント本は「親ががっつり見ました」トーン。

ハンドレッド先生
ハンドレッド先生
そりゃ、がっつり見てなきゃ書けないわな。

おっしゃる通りのハンドレッド。親が見ずしてどの親が中学受験本を書けるというのでしょう。

こんなブログを書いている私は「親が勉強を見た方がよい」派ですが、両論がある以上は個人の好みでよいのではないかと思うこともある次第。

しかし、そんなことをいいますと話がつきてしまうのでね。今回は「見た方がよい」派代表として持論を展開しますよ。

そもそも疑問にも思うのです。

何故、多くの塾は「親は勉強、見るな」と言うのか? まずは、塾の言い分を勝手に想像してみました。

「親が勉強を見てはいけない」塾が言う4つの理由

ハンドレッド先生
ハンドレッド先生
その1、塾の教え方と違うやり方で教えてしまうから

中学受験の算数は解法は一つではありません。

けれど、どの時期に、どの解法で答えを導き出すか、塾のカリキュラムは考えに考え抜かれたもののはず。

解き方が違う、なおかつヘタクソな教え方で子どもを混乱させ、定着が遅れたのなら塾とてたまったものではないでしょう。

ハンドレッド先生
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その2、つるかめ算を方程式で教える親がいるから

中学受験の算数は「方程式を使わない」という暗黙の了解がありますが、その特殊算を方程式で教えてしまう。

その1の中でも厄介なパターンとして挙げられる話ですが、聞く度になんともいえない気分になります。

というのも、私は教科書を見ずして方程式を教えられる気がしないのです。その親たちは中学校の教科書を片手につるかめ算を解いているわけではないですよね?

普通は覚えているものなんですか? 逆にすごいと思ってしまう自分は中学受験以前の問題でしょうか?

ハンドレッド先生
ハンドレッド先生
その3、自ら勉強する子ほどよく伸びるから

これに対してはぐうの音も出ません。

子が自らがんばって御三家に入った事例を塾は知っているのでしょう。ひるがえって、親に言われて勉強してきたような子の実績はチンケだったりするのかもしれません。

「資質の問題では?」とも言いたくなりますが、「親が干渉し過ぎるから自主性が失われるのです」と正論で返されれば、またも、ぐうの音が出なくなる。

鶏が先か、卵が先かで決裂するタイプの話でもあります。

ハンドレッド先生
ハンドレッド先生
その4、「お母さんも勉強を見てください」と言うと商売にならないから。

そりゃそうでしょう。

私は「子の勉強を見る」派でしたが、仮に塾からこう言われたのならかなり損した気分になるでしょう。「お金を払っているのに何で?」「自信ないの?」だったら、そもそも親塾でいいのでは?ってことになりそうです。

「勉強は教えなくていい」でも、やっているかはチェックしてね♡

以上、勝手に連ねてみましたが、そもそも「勉強を見る」の「見る」にはさまざまなニュアンスがありますね。

「お母さんは勉強を見る必要はありません!!当塾にお任せください」と力強く言われようとも「宿題をやってこない」とか「成績がどんどん下がっていく」状態となれば、何らかの茶々が入るのは想像に難くないでしょう。

「ご家庭での様子はいかがですか? 宿題はやっていますか?」

詰問口調の電話が掛かってきたならどうしますか??

「親は見なくていいと言ったでしょ!」とは言えないでしょう。

そう、小心者の我々は言えないのですよ。

塾は「親が勉強を教える(見る)必要はない」と言います

けれど、「親が勉強の進み具合を管理する(見る)必要はない」とは言っていないのです。

この違い、わかりますか?? ここを勘違いしている保護者は意外に多い気がするのです。書いていても、どうも読み飛ばされそうだなと思う下りでしょう。

進学塾に通う以上、「親が勉強を教える必要はない」かもしれません。

けれど、「親が子の勉強を管理する必要はある」のです。

これから中学受験を考えている方、あなたは3年間で200万円以上塾に払うことになります。

200万円以上払うのだから親は何もしなくてよいであろう、そう考えたいのは当然でしょう。

しかし、そうではないのです。

そうではないことを肝に銘じてから入塾手続きを取らなくてはなりませんよ。

進学塾は「勉強を教えるところ」で「成績を上げるところ」ではない

ハンドレッド先生
ハンドレッド先生
つまり、どういうことよ?

サピックスのように大量のプリントを配布する塾があります。さて、誰がそのプリントを整理しますか?子にやらせるとプリント整理だけで受験は終わってしまいそうです。

サピックスではなくとも大量の宿題が出ますね。塾により、また教科により、先生チェックが入らない場合もあります。

その場合でもお子さんは宿題をやりますか? それともスルーしているようですか?

やる子なら安心だという話ではないのです。逆に、基礎も危うい子が応用まで解くのは時間のムダです。けれど、マジメに宿題をやるような子は言われたとおりに全部こなして、逆に成績が下がってしまう。

となると、塾から電話が掛かってきます。あなたはなんと答えますか?

いったい誰のせいなのでしょう??

ハンドレッド先生
ハンドレッド先生
宿題の選別を親がしろってことか。

 

おっしゃる通りのハンドレッド。

テスト直しはいかがでしょう? 塾の多くはテスト直しを授業中にやりません。

それはつまり、家で間違い直しをしない限り、間違ったままの状態が続くということ。子というもの、100%くらいの確率でテスト直しを嫌いますね。

一人ではやりません。やったとしても答えをそのまま写すだけ。ならば、成績は上がらない。どうしたらよいのでしょう?親はどうすべきなのでしょう?

ハンドレッド先生
ハンドレッド先生
一緒に進めろってことだろ。

おっしゃる通りのハンドレッド。

私は「子どもの勉強を見る」派だったと先に述べましたが、この「見る」の8割は実は管理の方なのです。

親が教えることもありましたが、3年間を通じ全体の2割程度でしたでしょう。

ただ、教えるの意ではない「勉強を見る」であるにしろ、手間は掛かります。

教えるの意ではない「勉強を見る」であったとしてもテスト直しの時のように、親が解説を読まねばならぬシチュエーションもありえます。

「お母さんは何もしなくていい」と言う塾のトークをそのまま受け取らないように。彼らは「勉強を教えないで」と言っているだけなのです。

よくよく考えれば当然です。

進学塾は補習塾とは違い、「成績を上げるところ」ではありません。

無理やりカテゴライズするなら、進学塾は学校と同じで「勉強を教えるところ」。小学校で九九を習えば家庭でフォローが必要ですね。

もっと言えば、子がピアノを習ったとして「家で練習させなければ」その習得はたいそうむつかしいことでしょう。

同じように、200万払おうとも進学塾で新しいことを習ってくる間は、家庭でフォローしないと成績はようようと上がらないのですよ。

ハンドレッド先生
ハンドレッド先生
だったら家庭教師に頼もうぜ。プリント整理も任せりゃいい。

ああ、なんと金喰い虫な。管理込みでアウトソーシングって手はありますが、ならば、塾との面談も家庭教師に行かせた方が話が早いと思われます。

ここまで読んでうんざりしたあなたもいるでしょうが、次回は「親が見ること」でどれだけのメリットがあるのか?そんな話をしましょう。

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