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【中学受験】6年秋になって子どもの志望校熱が冷めたら?

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こんにちは。100%ウカルログ管理人ことハンドレッドの友です。

中受の親にとって別格の響きを持つ「6年秋」。けれど、多くの小学生にとってはそうではありません。

思いのほか「淡々としている子」。もっと言えば「危機感がない」「やる気もない」さらに言えば「ダラダラしている子」。

そんな娘や息子を前に戸惑いを隠せない中学受験親たちは毎年、一定数出現します。

もっと悪いのは「夏の頑張り」が成績に直結せず、「志望校」熱が下がってしまう子がいること。何を隠そう、わが子の場合がまさにそうでした。

娘「別に、どうしても、あの学校に行きたいってわけでもないし……」

ハンドレッド先生
イソップの酸っぱい葡萄かよ。

さて、どうする!?わたし。

今回はそんな実体験をお送りいたします。

目次

新学期、学校から帰るのが遅くなる

ある年の秋。子は小学6年、受験生。けれど、帰宅が遅いのです。小学校まで徒歩10分、下校時刻は15時20分。校内に残っていいのは15時50分まで。

なのに、帰宅は16時半。これでは塾に行くのもギリギリになります。

「運動会の練習が・・・」ある時、子はいいました。

「保健委員の当番が・・・」、別の時にはいいました。

けれど、同じクラスの母に聞けば「16時前には帰ってるけど」、そんな答えが返ってきます。

ええ、もちろん。ええ、もちろん。

始まりますよ、始まりましたよ、聞いた傍からムカムカが。

ハンドレッド先生
誰かの家の前で座り込んで話してたんだろ。
ハンドレッド先生
よく見たよ。オレが自然と共存していた頃。

おっしゃる通りのハンドレッド。16時過ぎ、自転車で見回るとすぐにわが子が見つかりました。子の友たちの前で怒鳴らないのが精いっぱい。

塾に送る道すがら母は怒り、塾から帰る道すがら、また思い出して母怒り。

「もう半年もないのに、もう半年もないのに、もう半年を切ってるのに!!」

しかし、怒ったその次の日もまた遅く。探すと、また誰かの家の前。母は地獄の使者気分に陥りつつ、黙って自転車こぎました。

いっそ、模試が取れなきゃいい!!夏の成果が出なけりゃいい!!それで後悔すればよい!

そう念じましたよ。

ハンドレッド先生
その呪い通りになったってことだな。
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まったくもってその通りです。呪っておいて何ですが、さらに怒りが増しました。

「吉祥がいい」ではなく「吉祥でいい」の結果…。

実はこの頃、「遅くなる帰宅時間」「ぱっとしない成績」以外の問題もありました。娘の第一志望であった「吉祥女子熱」が冷め掛けていたのです。

塾に出す志望校アンケートは年二回、4年の入塾時からずっと変わらず吉祥女子。母が買いそろえた過去問は20年分。しかし、入試本番5か月前に娘の心は冷めかけていました。

そもそもの発端からして吉祥愛溢れる親子ではなかったわけですが。

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ハンドレッド先生
地の利と校風、そこそこ目指せそうな偏差値、あとは何だっけ?

当時の記事では、ほぼ出番もなかったくせに暗唱するとは見直しましたよ、ハンドレッド。

わが家が吉祥を目指したのは失礼ながら、頑張れば手の届きそうな「そこそこ感」、「適度に賢く」「適度に明るい中庸感」、突出した個性はないけれど敵を作らない「クセのなさ」、そのあたりが娘に似合いと思えたわけです。

一方の娘も、塾の仲良しグループが揃って吉祥志望だったゆえ、4年5年と「吉祥でいい」と言っておりました。そう、「吉祥がいい」ではなかったのです。

ハンドレッド先生
失礼な選び方をするから、6年9月に青くなるんじゃろ

まったくもっておっしゃる通りのハンドレッド。

わが子の場合、入学後は吉祥が大好きになったわけですが、たまたま運がよかっただけとも言えましょう。4年生、5年生は「〇〇でいい」ではなく、「〇〇がいい」という積極的思考で志望校を選ぶことをおすすめしますよ。

話を戻します。塾で仲良しグループだった吉祥志望者たちは6年生になると次々志望校を変えました。

残った子たちも公開模試が「さんざん」でチャレンジのような位置づけになりました。

ハンドレッド先生
「さんざん」なのは自分も同じだったのでは?

不本意ながら、それもおっしゃる通りのハンドレッド。

手の届きそうな「そこそこ感」が聞いて呆れますね。

合不合で80%ラインに届いたのならいざ知らず、まったくもって届きやしない。

なおかつ、友だちもいない、行かない、行けない学校です。

夏休みはさんざ勉強してきたが、その上この先、何百時間も勉強に費やす理由がどこにあるのか?

小学校の友もいる、歩いて5分の公立ではだめなのか? それなら勉強0時間。娘の青春は葛藤して当然でしょう。

ハンドレッド先生
中学受験もたしかに青春の一形態には違いないか

注目の広尾学園に心変わり!?その時、母は?

ともあれど。母は大いに悩みました。学力が届かないこと以上に、学校への熱意のなさは問題です。熱意なくして底上げは期待できません。

吉祥女子のパンフレットや切り抜き記事、ネット情報を収集し、娘が気に入りそうなちょこっとネタを漁りました。芸能人の誰がいるとか、学食のポテトがおいしいとか、カナダにホームスティするとか。

しかし、勉強ばかりしてきたゆえ芸能人の名は知らず、ポテトはさすがに小ネタすぎ、イスラム国や北朝鮮の影響で「海外行けば殺される!!」くらいに思っていた娘に響くことはありませんでした。

その後も日々、吉祥ネタを披露し続けた母ですがよき感触は生まれません。

一方で、6年秋、娘は広尾学園に興味を示します。

代表委員タイプの子が多そうな学校でしたから「合わないだろう」と母は踏み、子を連れていくこともしませんでした。が、同校の偏差値急上昇が娘のミーハー心を揺るがせたよう。

ものの試しに「広尾と吉祥、どっちがいい?」、尋ねるとこんな答えが返ってきました。

「広尾にしてもいいの??」

聡明な母ならチャンスを与えたのかもしれません。しかし、聡明ではない私は尋ねたくせに言いました。

「それはダメ!!」

子が訪れたこともなく、過去問も解いたことがない広尾学園。ひるがえって吉祥は過去問20年分を揃えていました。春から(親が)やってきた吉祥対策を思い、頭がくらくらしそうでした。

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ハンドレッド先生
何の吉祥対策もしてなかったら広尾に変えられたかもね。

もしかすると、そうでしょう。

この辺り、親の寄る年波の「融通の利かなさ」ゆえの初志貫徹のような。それが、たまたま吉と出たから良かったものの。

ハンドレッド先生
熱冷めたまま受験日を迎えたのか?

事態が好転したのは、娘の塾に吉祥生が来たおかげです。

時に「学校の悪口」もいとわず、「自らの過去の成績の悪さ」もネタにするようなキャラクターで娘の心を鷲掴みにしたのです。

「合不合は最後まで合格可能性30%」「過去問は最後まで合格者最低点を越えなかった」その吉祥生は娘に大きな自信を与えもしました。

その日、塾から帰るなり、娘は「やっぱり吉祥、行きたい。〇〇先輩、すっごく面白い!」と言いました。

この種の興奮には覚えがあります。

1年前か2年前も塾から帰るなり、娘は「吉祥、行きたい。同じクラスの誰と誰と誰も受けるんだって!!」と言っていましたからね。

6年10月の項。私は吉祥にその先輩がいたことに、過去問で最低点を一度も越えることなく、なのに合格してくれたパワフルさに、深く深く感謝したのでした。

「どこへ行くか」より「誰と行くか」を重視する娘

その後、子の帰宅時間は早まりました。成績は安定したのか?というと、そこは単純な話でもありません。

模試、過去問とも上昇、下降を繰り返しつつ、しかし、子の心はその後揺らぐことはなかったように思います。

小学生女子、いいやもっと大きく女子というもの、

「どこへ行くか」「何をやるか」よりも「誰と行くか」「誰とやるか」に重きを置くものだと、つくづく感じましたね。

もちろん、学校選びで大切なのは「そこで何をやりたいか」。ただし、そんなまっとうな意志を小学生に期待してはいけません。

ハンドレッド先生
女子親は心しておいた方がよさそうだな。

おっしゃる通りのハンドレッド。

われわれの小6秋はこうして過ぎて行きました。

パソコンやスマホの前のあなた。9月、10月は夏の反動がさまざまな形で出やすい時期でもあります。

続く11月、12月は却って腹が据わるのか、子どもも落ち着き始めます。一方で、親の不安はその頃にピークとなることも少なくない。入試終了まで常に母は大変なのです。心しておきましょうね。

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