中学受験生、とくに6年生の皆さん、こんにちは。ハンドレッドの友ですよ。過去問やってますか?明るい未来を感じますか?それとも絶望組ですか?
今回からシリーズで【実録・絶望の過去問】をお届けいたします。設定は小6女子、めざすは四谷大塚偏差値60台の吉祥女子。シリーズ名は絶望ですが、絶望組のあなたには希望を感じさせるものとなりましょう。
模試も過去問もダメダメ中学受験人生
小学六年生にとって合不合などの公開模試か過去問か、どちらがより大切かといえば当然ながら過去問でしょう。どちらもいいのに越したことはありませんが、どちらかしか取れないのなら
合不合はできるのに過去問はダメ<合不合はさっぱりなのに過去問はOK
↑が望ましい。少なくとも過去問対策がうまくいっている証になりますからね。
相変わらず感じの悪いカエルながら、おっしゃる通りのハンドレッド。
どちらもダメ。大半がそんなものでしょうよ、うちも例外ではなく。合不合で合格可能性20%も取っていましたし、吉祥過去問は10回やっても最低点に届きませんでした。
では、言いますが、うちがもっと遅く過去問に取り組んでいたのなら、落ちていたかもしれないのですよ。
おっしゃる通りのハンドレッド。ただ、実のところはわからないのですよ。
過去問いつから?でも書いたように、早く解くメリットは「(親の)過去問の分析がしやすくなること」にあります。けれど、子の実力を考えたときにそれが正しかったかどうかは永久にわからないのです。
カエルのハンドレッドさんは過去問を8月から始め、合格者最低点を超えたのが11月だとしましょう。
しかし、ハンドレッドさんは9月から始めても、10月から始めても、11月に最低点を超えていたのかもしれないのです。
単純な比較は難しいでしょう。
夏に初めてやってしまった以上、10月に初めてやることはできないわけです。ヘラクレイトスが「同じ川に二度と入ることはできない」と言ったわけです。
夏の時点で過去問6割の出来、悪くないかと思いきや
ともあれど。
わが子が初めて吉祥女子の過去問に取り組んだのは6年生の8月初旬でした。四科総合で6割ほどの得点率。合格者最低点まではあと28点です。
一科目あたり7点ずつ、あと2~3問正答できれば合格に届きましょう。
これはひょっとして。この時期にして悪くないのでは?
イケてるのでは??明るい未来では?
が。
「うーん、合格者最低点は越えて欲しかったですね」、塾の先生の反応は微妙でした。
いやいや、それはそれは。当時の理社力ではムリに決まっているわけですよ。特に理科、どんな模試を受けようと偏差値40台を維持し続けた理科!!
一方の社会は苦手過ぎる理科に時間を奪われ、夏の時点で穴だらけ。
そもそも保護者会では「今の時期に取れないのは当然。算数0点の子もいましたがその子は合格しました!!」なんてことを言っていたではありませんか???
いやいや、それはそれは。親が言うのもなんですが、この時点では期待されていた気がするのですよ。
娘の算数力は4年時、精彩を欠いたものでしたが、5年、6年と(たまに)上位層に食い込むようになりました。
6年になり塾で入試問題演習に入る時期ともなると算数の成績が急降下する子が少なくありません。
それまで出来ていたはずの子もボロボロ落ち目になっていくのですよ。もともと算数が得意ではないわが子の場合も放っておけば、そうなることは目に見えていました。
5年時のサピ&四谷模試でズダボロの憂き目に遭ったこともよかったのかもしれません。
親が放っておくわけにはいかず、ために落ち目になることはなく、逆に周囲が落ち目になったがゆえに娘の成績は自動的に上がっていったわけです。
過去問を10回やっても合格者最低点に届きません
しかし、その割に。
吉祥算数はパッとしませんでした。
100点満点中60点はまだいい方で、47点、43点とどんどん落ち込んでいくのですよ。吉祥の算数の平均点は高く、ほぼ7割以上というところなのに。
おそらく最初は解きやすいものを先生が選んでくれたのでしょう(何年度の何回目をやるかまで塾に指定されていました)。
9月に解いた過去問では合格者最低点まであと30点どころか、あと66点という、シミュレーションをするのもイヤーな感じに落ち込んでしまいました。
口さがないハンドレッドのいう通りでしょう。わたくしはこういう時、親たちがよくやる行為、すなわちグーグル検索をいたしました。
「過去問 取れない」「過去問 合格者最低点 いつ」
と検索窓に打ち込んだのです。目的は同類相憐れむこと。
が、しかし。
「最初はぼろぼろでしたが、4、5回目くらいになると合格者最低点を越えるようになりました」みたいな書き込みが出てくる始末。
うちは4、5回どころか過去問10回分解いても合格者最低点にすら届きませんでした。
11月初旬に解いた過去問は合格者最低点まであと1点となりましたが、その4日後に解いた過去問はまたしても、あと32点。
この数か月でなんだか成長していない感じなのです。
再び「過去問 取れない」「過去問 合格者最低点 いつ」で検索しますと
「9月の時点で合格者最低点を越えたところは本番でも合格。最初に越えなかったところはやっぱりダメでしたね」みたいな書き込みを発見してしまう始末。
一瞬わたしも疑いましたよ。
「うーん、合格者最低点は越えて欲しかったですね」、夏の面談の先生の言葉がフラッシュバックしましたよ。夏の段でこうなることを見越していたのでは、と。
一方、スマホの前のあなたは聞きたいことでしょう。
10回やっても合格者最低点に届かないとは、どんな気分か、と?
たいそうイヤな気分でしたよ。お腹の中にコンクリートが沈殿していくような気分です。
今の今、あなたの今がいつなのか、それははっきりしませんが、過去問10回分も解きましたか?解いていない?せいぜい2回か、3回か?4回か、5回か、6回くらい?
その程度ならスコブル悪くても、なぁに、大したことはありません。検索経由でここへたどり着いたのならその意味もあったのです。
結論を先に言えばこれでも合格しています。
が、それは少し先の話。合格者平均点を越えるまで長く険しいパートがあります(絶望の過去問その2へと続く)。
ともあれ、憂うつたる、絶望たる、過去問シーズンは暮れていきます。
※ブログが本になりました!合格率20%でも全勝、凹みメンタルに効きますよ。