こんにちは、ハンドレッドの友です。今日は中学受験番外編、中学に入った後、子どもの生活はどう変わるかを前後編で見ていきます。
おっしゃる通りのハンドレッド。
第一志望の説明会に毎年足を運んでいたとしても、われわれが知るのは学校生活のごく一部。入ってからわかることの方がずっと、ずっと多いわけです。
というわけで、今回は「中高一貫校の日常や部活動・編」。
新・中一生の保護者はもちろん、数年後にそれを迎える親御さんのご参考になれば幸いです。
都立とミッション校以外、土曜日は毎週学校ですよ
さて、入学早々の話です。
入学式があったその週の土曜日、子どもは学校に向かいました。最初だからそういうスケジュールなのであろう、と思っていたらば、その翌週の土曜日も登校。そうして、その翌々週の土曜日も学校へ。
「あれ、今日も?学校?」不思議に思った母に娘は言いました。
「なに、言ってんの。土曜日は毎週学校だって」と。
結構なショックでした。
公立の中高一貫校や私立のミッション系スクールは土曜日に学校がないことは知っていました。
その他の学校については、土曜に学校があるのだなと。
しかし、「隔週である」とか「イベントの時にたまにある」とか、そんな類であろうと勝手に解釈していたわけです。
小学校6年間だって土曜授業は月に1回あるかないか。
週休2日制が社会構造として骨まで馴染んだ世代です。自分の学生時代ならいざ知らず、「いまさら毎土、半ドンといわれても……」という気持ちでしたでしょう。
ちなみに、別の私立に入ったママ友も4月に会ってこう言いました。「土曜日も学校だって!もう、びっくりした!」
土曜日のことは特に何も言われませんでしたからね。もちろん、われわれのような親がどれほどいるのかわかりません。
わかりませんが、あなたがわれわれのような親だったとして。「土曜はない」と公言していない学校なら「土曜日はあります」「毎週あります」
よって、土日に家族旅行とか、のんきに考えませんよう。春休みのうちに行きましょうね。
なお、別のお母さんは土曜登校こそ知っていたものの、入学後に土曜昼のお弁当の必要性を知り、愕然としました。
これは学校によりけりですが、土曜日でも昼食を取ってから下校というところもあるようです。
お弁当問題にキリキリするタイプなら、こちらも学校説明会であらかじめ聞いておいた方がよさそうでしょう。
そうですね。半ドンといっても「1時までにカエル」ことはまずありません。
ホームルームや掃除などで学校出るのが1時半頃。友達とおしゃべりしつつ、ちょこっと寄り道したりして帰ってきたのが「3時近く!」。
うちでは、そんなこともありましたね。
弁当必須でなくとも持たせた方がいいかな、と考えるママもいそうです。
バスの通学定期はJRの倍の料金です
セコイというか、カエルとしての小ささが伺える発言ですが、そういう考え方もあるでしょう。
けれど、私立は休みも多いのです。
夏とか冬の長期休みに入る直前、期末試験が終わったあたりから「家庭学習期間」という名の休みに入る学校は少なくありません。
1週間とか10日くらい休んだ後に終業式が入ってきたりね。「家庭学習期間」中も、部活があることも多いのですが。
すっかり失念しておりました。
入学前は最大の心配事ですね。逆方向に乗って「戻ってこれなくなるんじゃないか」とか。途中で乗り過ごして、これまた「戻ってこれなくなるんじゃないか」とか。
日々のルートは同じとはいえ、荷物も重いし、満員電車だったりね。小学校の頃、一人で電車すら乗ったことないお子さんならなおのこと心配です。
が、結論をいえば問題なく順応します。
交通網にはすぐに親より詳しくなります。満員電車も小学生の頃は想像するだけで可哀想でたまりませんでしたが、1か月と掛からずに、たくましく打たれ強く子は育っていきましょう。
確かにね。
特にバス。関東バスにしろ、国際興業バスにしろ、バスの定期は通学用でも高いです。
数駅乗るだけでも3か月で2万円超。JRなら「新宿⇔吉祥寺」間の3か月定期が10910円ですから倍近いイメージです。
関東バスなどの場合、定期区間だけでなく全線乗り放題だったりするわけですが、トライする子どもは稀と思われます。
ですので、学校まで「バスでも行ける」「JRや地下鉄でも行ける」ような場合は後者の方が年間コストは抑えられます。
バスの場合は年間定期なら多少は安くなりますがね。国際興業バスからは365日定期が出ています。
通学路は学校に申告しないといけませんから、早めにシュミレーションをしておいた方がよいと思います。受験前でもね。以前書いたように、志望校の通学路を詰めることは合格の縁をも高める気がしますよ。
偏差値に一喜一憂した親の半年後。「成績表?そんなの、あったっけ」対策は
「中学受験のハードさ」に比べればどの学校に入ろうとも、中一はなんてことはないはずです。
「英語わかんない!」「数学わかんない!」みたいな子もぞろ出てきましょうが、そういう子たちはみな一様に勉強時間が少ないわけです。
感覚的には、中学に入って上位2、3割の生徒は中受時代の勉強習慣を引き継ぎます。
けれど、それ以外の7、8割の子どもは「だらっ―」とか「ゆるっー」とした感じに。勉強1日1時間半やって「満足」みたいな子どもは少数派ではなく。
中一の間は学年順位や偏差値などを公表しない学校も少なくありませんしね。
ただ、これは親にも言えること。
中受時代は偏差値に一喜一憂しながら、子どもの苦手対策に腐心したような親たちが「歴史?今、学校で習ってるの?そうなの。知らなかった」とか「成績表? 見た覚えないんだけど。いつ返されたっけ」とか。
会う人、会う人、そんな感じですよ。私の周りだけが「だらっー」としている、という可能性もなきにしもあらずですがね。
恐ろしいことを。
大学受験に関してはまだ何とも言えません。が、中一であまりガツガツやらせない学校の場合、子の立ち位置がわからずに不安になることもありましょう。
「めちゃ勉強できる子」は入学するや鉄緑会やらSEGや平岡塾の門戸を叩きますね。
いきなりギア挙げられる子じゃないと難しいわな。
あるいは「中一からそこまでガツガツしなくとも」派は中受専門塾SS-1の進化版のようなモチベーションアカデミアに行ったりね。
この2つ、母体は一緒です。
モチアカは中高一貫専門ではないですが胸のうちで中高一貫向きと思ってる。英語や数学の授業のほか企業人とのディスカッションや短期留学のコースがあったりするのね。
うむ。その上、自習室での勉強状況まで徹底サポートする仕組みがあったりね。
モチベーションアカデミアは一か月の返金保証というのも塾っぽくなく興味深いです。資料ダウンロードは1分ほどで出来るので(英検取得のコツなどノウハウも多し!)お気軽にどうぞ。
あとは、スタディサプリ中学講座を推奨する中高一貫は多いですよ。以下は小学生バージョンの記事ですが授業はかなりレベルが高いらしい。
また、私立の多くは校外模試が行事に組み込まれているので、それを参考にするとよろしい。個人的にはZ会についてきた模試(※下記の通信教育に付属するもの)も意外と役に立ちました。
言い訳をしますと、中一英語程度の低偏差値はすぐ盛り返せます。こんなんでも英語は後年得意になりました。とはいえ、この時ばかりは久々親がかりで問題集を探しまくりましたが。
なお、何度か書いてきたことですが、中受時代の成績と中学の成績は別ものです。
首席で入った子が1年経ったら追試組に入ってるとか、塾でぶっちぎりだったような子が補習になるとか、まったく珍しい話ではありません。
入学できた以上、大きな差はないわけですから、そこはご安心を。要は入った後に「やるか、やらないか」だけです。
部活はほどほど、でも、ユニフォームは高い
その点については学校であったり、部活によりけりでしょう。周囲に聞いた感じですと、女子進学校の場合は「部活に燃える青春」というより、「部活にほどほどの青春」というイメージ。
体育会系の部活は私立よりも公立の方が、がっつり、やっていそうです。私立にはぶっちぎりの強豪校がある一方、そうではない場合は公立に分があるよう。私立中のみの大会より、私立・公立混合の大会の方が上位争いはし烈だそうです。
あくまで全体的な話ですし、高校になるとまた違うのでしょうがね。
確かに数万単位で掛かります。
このため「4月に入って6月にやめる」などの行為を子にされますと、かなり腹立たしいことになります。
ちなみに、一番ハードで一番お金のかかる部活は吹奏楽部です。夏休みなどの部活動も体育会系以上に多いです。
コンクールの遠征費用やら楽器の搬送代が掛かったりね。なかには、学校側が楽器を貸し出しするのではなく、個々で買わせるケースがあったりと。知り合いは「60万のホルンを買う羽目に……」と嘆き、聞いたこちらは驚愕しました。
まぁね。世の中にはそうやって経済を回す役目の人たちもいるわけで、「高い!」と思っても買えるのなら社会貢献と思って自身を慰めましょう。
そうではない一般人で「中学入ったら吹奏楽やりたい!」とお子さんが燃えている場合、志望校の部活事情も調べておいた方が賢明ですね。
これまた直球な。
そういう子たちが何をしているのか。次回に続けるとしましょう。
あなたの参考書 高く買います!!全国送料無料「学参プラザ」