本日は浜学園スペシャル、行きたいと思います。
あの浜学園です。
「向いてる子は?」
「いつから入る?」
「クラス分けはどうなってる?」
「上位クラスからスタートする裏ワザ」
「費用」等々、塾を考えている方に役立つ情報、盛りだくさん。
ものすごーく長いのでブックマークがおススメですよ。(関東で展開している駿台・浜学園とは内容が違う可能性もあります)
※関西のほとんどの中学受験塾は浜学園をモデルにしています。公式資料で中学受験3年間のカリキュラムもわかるので手元にあると便利。
※浜学園65周年記念 夏期特別キャンペーン実施中!
入塾で夏期講習受講が無料に!
浜学園に向いてる子は?
まず、浜学園に向いている子をざっくりまとめると。
①算数で差をつけたい子
②競争に燃えるタイプ
③物怖じせずに質問ができる
④体力がある
⑤最難関(特に灘や神戸女学院)または難関校に行きたい
⑥親のサポートが期待できる子
ある意味、どの中学受験塾でも有利に働く要素ではありますね。
算数好き、競争好きっ子は浜学園向き
浜学園は算数に強くなれる塾です。
進学塾って4、5年は「算数>>国語>理科>>社会」みたいなポジション組みで進むのね。6年夏になると「算数だけでなく理科や社会もそろそろ……」というムードになる。
が、浜学園は違う。
6年夏になっても依然として「算数に7割費やせ!」です。
うむ。中学受験ははっきり言って算数です。このブログだって半分くらい算数テーマな気がするしね。
浜は小5、小6ですと算数の授業だけで3、4コマありますが、その全てが違う算数教師だというのね。
同じ問題にもさまざまなアプローチや解法があるということを知って欲しいから。
「算数のできる子はたくさんの解法を知っている」とよく言います。初見の問題でも、自分で解法の糸口を見つけられる子になれるようビシバシ鍛えるってことですね。
浜学園で講師は3%の狭き門!
そもそも浜学園は講師の高さが群を抜いてるのです。なんと1年間で浜学園の講師になれるのは30人に一人なんだって!
一流の講師を生みだすために、「講師三軍制」を採っています。採用テストに合格した段階が三軍、准講師(テスト実施業務)が二軍、厳しい研修課程を経て講師登用試験に合格した講師を一軍としています。
でもって隔月で講師アンケートがあり、評判がイマイチだと降格なんてこともありえるらしい……。
アンケートというのは親にとってはいいですが。「あの講師、イマイチなんで変えてもらえますか」って言いづらいものがありますから。
多少なりとも。
後述しますが、飛び級があったり、通常コースの中に「1年先取り講座(最レ)」があるのが浜学園です。突き抜けていく中で「俺サイコー感!!」を味わうのが大好きな子が伸びやすい塾かもしらん。
親のサポート前提なら至れり尽くせりの塾
とはいえど。
「俺サイコー!」気質の小学生以外は合わない塾かというと。
この辺は少数気鋭、秀才しかいないぞ!みたいな希学園とは違う。浜学園って良くも悪くも大規模型の塾です。
最難関にも強いけどボリュームゾーンにも強い。
その分、良い意味でニッポンの大手企業っぽいというのか「競争心少なめの普通の子」だからといって浮くことはないんですね。
浜学園は大型塾ならのデメリットもある。
・生徒個人への指導は少ない
・特別講義や季節講習の強制も少ない(←これは嬉しいですが)
・宿題チェックはやや甘い。どこまでやるかは本人次第との口コミあり
・親のサポートが子の伸び率を左右する
なお、宿題に関しては希学園や能開センターよりは少なめらしい。といっても、中学受験塾の「少なめ」なんでね。
小学校だったり公文レベルで考えぬよう。母が思う3倍くらいのたいへんさが中学受験ってものです。
実は浜学園が素晴らしいのは「親がサポートしやすいシステムが充実してる」ってこと。
講師がテキストの問題を解説する「Web全問解説講義」ですね。これすごいでしょ。そこは小学生、板書がよくわからんなんてザラです。年度内であれば、繰り返し受講ができます。
ちなみに、授業を欠席した場合も「Web講義」でのフォローがあるのね。これも当たり前じゃないです。ない塾の方が多いのです。
感染症対策ゆえ現在は中止になっていますが。復活してくれたらよいなぁと思います。
ともあれ、中学受験って子の向き不向きよりも、親の向き不向きの方が影響するところが大きい。親のサポートが完璧ならば、佐藤ママのような未来も夢ではないかも。
灘中合格率日本一!他塾の合格実績と比較してみる
浜学園は灘中合格率日本一を誇る進学塾です。
関西圏の主な進学塾の合格実績を比較すると。最難関、難関中に強いのがよくわかる。
浜学園 | 希学園 | 馬渕教室 | 日能研関西 | 能開センター | |
灘 | 92 | 64 | 60 | 52 | 10 |
神戸女学院 | 47 | 45 | 14 | 27 | 2 |
甲陽 | 83 | 57 | 28 | 36 | 5 |
須磨 | 166 | 38 | 82 | 92 | 3 |
洛南 | 137 | 60 | 46 | 47 | 14 |
東大寺学園 | 150 | 86 | 112 | 38 | 33 |
西大和 | 260 | 129 | 143 | 105 | 59 |
四天王寺 | 118 | 50 | 89 | 54 | 78 |
大阪星光 | 100 | 32 | 62 | 28 | 66 |
(※23年合格実績)
「関西圏で難関校を狙うなら圧倒的に浜学園。関西圏の塾はどこも基本的に浜学園の影響を受けている」とはおおたとしまさ氏の塾選び本でも識者が語っている。
灘の一学年は180人ちょいです。
実際の合格者数は230から250人強くらいですが、それにしても1塾で100人前後の合格者って何なんだ。どうなってんだ、浜学園って感じでしょう。
中学受験生自体が10万人いきませんって。
日能研なら東西合わせ一学年で1万人以上いそうですが、浜学園は2200〜2400人くらいではないかな。
となると、男女比半々として男子の1割弱が灘なんですか?
何なんですか、浜学園って?
中受始めたばかりの頃って誰しもうっすら、難関校を意識しているじゃないですか。口には出さなくとも「もし仮に、成績この先爆上がりするようなことがあったらーー、灘とか行っちゃったりしてなぁ」とか脳内妄想したりなんだり。
塾生の1割ならば、妄想しがいもあるってものです。
余計なお世話ですよ。どちらにせよ、確率論ではハマ最強!ってことは変わりありません。
灘以外はどうかというと、神戸女学院とか甲陽学院とか東大寺とか洛南とかそうそうたる顔ぶればっかりだし。
なお、世界一灘に強い浜学園は、灘中・高校を貸し切りで案内動画を制作しています。
灘中って門構えから美しく、長い廊下は文学のよう。教育熱心な親ならそりゃ灘に行かせたくなります。うちのような、女子親でも行かせたくなります。
入塾テストはいつ受ける?小1か小4か
オーソドックスなパターンは小4ですよね。つまり、小3の2月からってことですが(中学受験の新学期は2月から始まる)。
浜学園の塾長も、浜学園に子ども4人を通わせて東大に行かせた佐藤亮子ママも「小4からで大丈夫」だと言ってはいる。
逆にいえば、難関志望なら小4までには入塾しなきゃ!ってことではある。
後述しますが、浜学園にはなんと「飛び級」システムがあるらしい。
でもって、佐藤ママの息子3人は小3の2月入塾。しかし、飛び級した長女は小1の2月に入塾。もしかすると、飛び級にも影響するのか……。
ただね、佐藤ママには持論がありました。
男子は馬力があるから短期決戦でも結果を出しやすい。
一方、女子は男子よりもコツコツ派が多い。時間をかけてじっくり伸ばした方がその子の負担にならないのでは?という。
やはり、その環境が子どもの性格に適しているかどうかです。ただし、その一方で灘などの難関校に入った子には小1からバリバリやっている子が一定数いるのも確かではあるし。
低学年の補足記事は以下で!
複数ある入塾テスト。校舎実施のオープンテストではVクラスに入れない?
うむ。
これについては低学年で受けた方が有利なのは確か。とはいえ、「楽勝!みんな合格」って感じではないのでちゃんと事前にトレーニングした方がいいです。
低学年の入塾対策、何をするか?図形はやっておけ
浜学園の入塾テストや低学年の公開テスト対策としてよく挙げられるのは「最レベ問題集」です。
小1や小2で通塾中のお母さんたちが、浜学園の先生に薦められるそう。
あとですねー。
中受算数って4割くらいは図形勝負なんですよ。入塾後に「ヤバ!苦手かも」と気づいても後の祭りでなかなか下剋上できません。
難関狙うならば、低学年から図形問題に触れた方がいい!これゼッタイ!
パズルやブロックをやらせる親は多いと思いますが、いやごめん、うちもやってたけど、その作戦、経験からいってぬるかったんよ。
普通の子は三次元のブロックと二次元のペーパーを結び付けられんのね。
ではどうするかというと、玉井式「図形の極」あたり、立体とペーパーとの橋渡しになるような教材をやっておくと頭一つ抜けると思うのよ。
通信教材つながりでいうと作文教材の「ブンブンどりむ」
小3までは2クラス制。テストでクラス分けもある
されます。
といっても、入塾テストにも何種類かある。
校舎で受けるオープンテスト(※定期的に無料で実施される)は公開テストより簡単です。
なので、高得点を取っても一番上のVクラスには入れない。
詳しくは後半で説明しますが、Vクラスは一番上のクラスです。
V(Victory)クラス
S(Super)クラス
H(High)クラス
大きく分けてこの3つ。
浜学園に通う子どもたちにとってVクラスは花形なわけです。
最初からVクラス狙いなら有料の公開テストを受ける必要がある。とはいえ、入塾時が一番下のクラスでもVに上がるなんてことは珍しくないらしいですが。
そうなのです。小4からの話です。
小3まではVクラスはなくSかHのニクラス編成です。
通塾しないで公開学力テストだけを受ける
テストの話が出ましたが、浜学園の公開学力テストは関西で一番受ける小学生の多い模試です。
低学年の頃は入塾せずに、公開学力テストでその時々の学習進度を確認していくのも一つの手だと思います。
四谷大塚の全国統一小学生テストのように無料だとばかり思っていましたが、低学年でも有料なんですね。内容も本格的な気がする。
なので、偏差値50の母集団が実際の中学受験とは異なります。浜学園の公開テストは低学年からもろライバルってことになりますね。
余談ながら、浜学園が年間に実施するテストは復習テストなどを合わせるとなんと5013本なのだとか!
「テストこそが力をつける」「その繰り返しが受験本番の力になる」という学習方針が色濃く出ています。
浜学園 公開テスト受験料一覧
小1から小3(算・国) 2200円
小4・小5 (算・国・理) 3300円
(算・国・理・社) 4400円
小6 (算・国・理) 3850円
(算・国・理・社) 4950円
プール制度で 上のクラスに入る裏ワザ
浜学園には「プール制度」という仕組みがあります。
簡単にいえば、通常授業クラス(新年度、2月開講)の早期申し込みで多数の特典が受けられる。
毎年、期間は10月中旬から1月初旬くらいかな。その間に学力テストを受け入塾手続きを完了しておくと、
・プール生期間中の公開学力テストの受講料が無料
・プール生期間中に受けた公開学力テストで最も高かった成績をクラス判定で採用する。
・通塾バッグを無料進呈 など。
つまり、最大のメリットはより上のクラスでスタートできる可能性があるってこと。
1回のテストで「あちゃー、失敗した!Hクラスかも」と思っても、再度チャレンジで「Vクラスを狙う」ってこともできる。
プール制度や体験入塾などは浜学園に資料請求するとお知らせが入ってます。
なお、トップページの資料請求ボタンがチャット受付になっていますよ。
【浜学園の特色】飛び級にウキウキ
さて、前述しましたがハマには飛び級制度があります。噂には聞いたことがありましたが、そういう塾がホントに存在するのかとびっくり。
実は、実際に娘が飛び級をした佐藤亮子氏も当初驚きを語っていた。上の息子たちの時はそんなシステムがあることを知らなかったのだそう。
3人の息子たちは小3で入塾し、長女は小1で浜学園に入塾しています。
長女の方は小2の時に小3に飛び級をした。1歳から(!)公文をやっており、勉強が進んでいたとのことですがそれにしても優秀。
そのまま小6まで学び、小6を2回繰り返したのだとか。
一方で「受かって当たり前」みたいな周囲の雰囲気もあり、プレッシャーも倍になりそうです。
佐藤ママいわく「2回目だからって手を抜いちゃダメ!」「同じ授業だとしてもノートを一から取り直すこと」と口酸っぱく繰り返したのだとか。
というのも、ハンドレッドのように「楽勝!」気分で手を抜いて志望校に落ちてしまった飛び級組もいるそうなんですね。
調子に乗ってしまうタイプの子だと飛び級がアダになる場合もありそうです。
どころか、佐藤ママの長女はものすごく可愛がられたらしいですよ。クラスのみんなは全員先に卒業してしまうわけですが、その後も連絡を取り合っていたとか。
次年度で同じクラスになった子どもたちとはどういう関係だったのだろう? とも思う。妬まれたりしないのかとかね。
しかし、浜学園の最優秀中の最優秀者揃いのクラス、これまた雰囲気がよかったらしい。
この辺、お子さんの性格にもよるところですが、佐藤ママの娘さんは「塾は楽しい!」の6年間を体現したようです。
難関向けコースてんこ盛りの浜学園
飛び級には特別感がありますが、浜学園はそもそも特訓講座で一年先取り学習をやっています。
浜学園のクラスには
・マスターコース(一般的な進学塾に相当するコース)
・特訓コース(「最レ」など最難関向けのコース。成績何位以上などの受講資格が必要)
大きく分けて2つのコースがあります。
マスターコースは一般的な進学塾に値するクラスですね。ここを基本とする「土曜日のみの週一回コース」(後述)や「Webコース」もあります。
特訓コースは特別講座です。ご存知「灘中合格特訓」や「女子トップレベル特訓」、「最高レベル特訓(略して最レ)」など様々な難関向け講座があります。
こちらは絶対取らなくてはならないものではなく、マスターコースに+して取るかどうかという考え方(特別講座のみの受講も可能ですが、他の塾に通っている子がほとんど)。
うむ。テストの上位者のみで学年が上がるにつれ、枠も狭くなっていきます。
浜学園の「最レ特訓」は一学年先取りコースです
たとえば、小4であれば「最高レベル特訓」は3科総合(算国理)で600位以内、「灘中合」なら3科総合で50位以内など受講資格が生じる。
浜学園で難関校を目指すなら「最レ」は一つの指針になります。一番上のクラスは「最レ」受講者ばかりと聞きますからね。
このコースは主に一学年上の学習をする先取り講座です。
「最レ」には算国理の三科目ありますが、気合が入っているのはもちろん、算数。小1クラスから開講しています(※大規模校のみ)。
小1であれば小2相当の、小3であれば小4相当の問題を解く。
といっても、小学校レベルとはちと違う。市販問題集でいえば前述の「最レベ問題集」や「トップクラス問題集」のレベルですかね。
難関受験に先取り学習が有効なワケ
「最レ」特訓に話を戻します。
先取りにはいろいろな意見はあるものの、難関校受験に有利になるのはおおむね正しい気がします(逆に目指さない場合は必要ない気はする)。
関東圏で有名な算数講師、熊野孝哉氏も自著に「難関校受験に、先取り学習がいかに有効か」を書いている。
先取り学習の最大の利点は、応用問題の演習に多くの時間をかけられることです。難関校受験の成否を分ける要因は、ほぼここにあると言っていいかもしれません。
(中略)
例えば算数の難問集の定番である「中学への算数」(月刊誌)を一冊も行わない受験生もいれば、(バックナンバーを含めて)数年分を行う受験生もいます。実際、私が過去に関わった最難関校(開成、筑駒など)合格者は全員が後者で、1人の例外もありません。
うむ。ちょっと怖気づく世界ですが、中受体験者としては先取りは絶対に優位になるとは思う。「計算と漢字」だけでも結構なお釣りが来るようには思う。低学年向け通信教育ブログを書いた時にも検証したような↓
浜学園のVクラスは「最レ」受講者ばかりだって?
なお、通常授業であるマスターコースのVクラス(上位クラス)は「最レ」受講者ばかりだとか。
「最レ」で既にやった前提で授業が進むらしいので受けていないと逆にキツイのかもしれない。
ネットの書き込みを見ていると「浜学園の生徒なら5年最レは絶対受講すべし!」といった意見を見かける。かなりよくできた講座のようです。
小5の「最レ算数」は先取りというより、もう入試問題なわけです。
中学受験の範囲は浜学園などスピードの速い塾は小5で範囲を終わらせる。なので、小5最レは先取りではなく入試レベルの問題です。
5年から特訓することで小6の春には結構なレベルまで持ち込む。そりゃ、他の6年生と大きく差がつくわけでしょう。
「最レ」特訓は浜学園以外の生徒も受講可能
外部生でも公開模試で上位を取れば受講できます。多くは他の塾に通いながらってことになるでしょうから、これまた大変そうですが。
なお、最レ算数は小1からあります。
受講資格を得るには低学年の方が取りやすいとは思われる。
ただ、一度受講資格を得たから6年間OKなんてわけはなくテストが振るわないと、いずれ落とされます。ずっーとずっーと「最レ」キープはなかなか大変なことだとは思います。
低学年なのに通塾日数が増えるとかね。
受講者の話を聞くと親のフォローも大変ですし、特に小4あたりは。受験算数って5年を境に急に難しくなりますから。
結局、その辺りはさじ加減で、浜学園としてはだからこそ受講資格を区切っているのだと思うのですが、常に余裕で成績上位者ならともあれ、ガンガンやって無理に滑り込ませたりすると……、なかなか続かないかもしれない。
そういえば、通常のマスタークラス同様、「最レ」でもクラス分けがあるそうです。
通常クラスは徹底した復習主義
「最レ、最強」とか「先取り、最強」とか煽ってしまいましたが浜学園の真髄は「復習主義」にあります。
飛び級があったり、最レの特訓コースでがんがん先取りするのは事実。ただ、それらはあくまでイレギュラーなコースですね。
浜学園の全生徒が通うレギュラーコース(マスターコース)は徹底した復習主義なんですよ。この土台があってこその先取りともいえる。
毎回の授業の流れを見るとわかります。
一回の授業1コマ110分の内訳
復習テスト&解説55分→通常授業55分
そういうことです。
前回分の確認テストはどこの塾でもするでしょう。
けれど、授業の半分を復習に費やす塾は他にないのではないか。復習テストも5分、10分で終わるようなものではなく実力テスト並みの難度があるという。
で、毎回、成績ベスト3名が発表されるそうですな。
クラス変えも毎月の公開テストの成績のほか、復習テストの出来具合も加味されるらしい。
先の佐藤ママも「浜学園の復習主義」が何より良かったと語っている。
このシステムに惚れ込んだゆえ、息子の進学先である灘中にも「この復習主義を導入しませんか」と進言したほどだったそう(※灘は完全予習主義。ちなみに丁重にお断りされたそうな)。
浜学園
土曜日のみ。値段お高い。講義型。
だけど「復習テスト→講義→復習テスト」という授業形態がとにかく素晴らしい。マジで賢い子に育てたいな浜学園が最適だと思う。5年生で受験に一通り網羅する前提で逆算してカリキュラムを作っている中学受験に特化していて強い。ここ行って無理なら無理よ。— risuke (@risuke) September 11, 2021
クラス分けって? Vクラスの基準はどうなってるん。
大きく分けて「Vクラス」「Sクラス」「Hクラス」の3つがあります。
おおよそのところ、Vは偏差値57、58以上、Sは50以上。
逆に50を切るとHクラスに落ちるのでは!と悩む親御さんも出てくる。宿題の量もクラスによって違いますしね。
30人前後でしょうか。大規模校ならさらにV1、V2、V3……という具合にクラスが分かれます。
そういえば、V1の上にはV0というクラスもあります。ここは10人程度の精鋭中の精鋭揃い。絶対に目指してはいけません。
ですね。
ネットの書き込みレベルで恐縮なのですが、こういう例も見た。
Vに3クラスあるとしたら1組と3組では3倍くらいの学力差を感じる。
1組:灘中志望レベル。努力では超えられない壁を感じる
2組:「算数ができる」と評判になっている子が多い。3組の子も頑張ればクラスアップできる可能性はある。
3組:算数が好き、算数を武器にしたいお子さんレベル。Sクラスと行ったり来たりのお子さんも。
と言っても、Sクラスだって決して悪くないんですよ。
灘に入るような子が100人近くいるわけですからそりゃそうです。日能研で偏差値50なら浜学園で偏差値58くらいという感覚らしい。関東でいえばサピックスくらいなのかね。
クラス上げのために家庭教師や個別は必要か?
大きな声ではいえないもの、個別とか家庭教師等々、数割の子は利用していると聞きます。小5くらいから徐々に増える感じ。
SS-1
それぞれのお悩みをみていると「浜学園に転塾したのに成績があがらない」とか「SクラスとVクラスを行ったり来たりでキツイ」など身につまされる人もいるのではないか。
専用のアイコンもあるしね。
まぁ、これは好き好きかもしれませんが(笑)5年9月は算数で何を習うとか5年10月がどうなんだとか時期別学習を知り尽くしている。浜学園専用のマル秘冊子があったりね。
学習カウンセリングで浜のテスト分析をしてくれたりもするのでSS-1
ただし、小6夏になると「空きなし」攻撃になるのでそこは注意されたし。
東京の例ですが大阪も変わりなし。
もう一つ、以前【家庭教師のトライ】の取材をしたとき、元浜学園の生徒さんがいました。
親はそもそも質問対策のために雇った。浜は授業の後の質問タイムで結構並ぶんですって。さっさと帰宅させたい。ならば家庭教師にお願いしようって動機です。
で、【家庭教師のトライ】に志望校を卒業した先生を斡旋してもらい小5から算数だけ週一回で来てもらった。これが偏差値50半ばだったのが62まであがった!!
爆上げですね。志望校の上位修正しなさいよ!くらいのことを言われたそうな。
トライは料金体系がわかりづらいとか賛否両論あるわけですが「わかったつもりで終わらせない」ダイアログ指導など独自のカリキュラムは魅力です。
23年度は過去最多の4万人の中学受験指導をしたそうな。個人的には家の掃除がめんどいから(笑)綺麗な自習室がある個別がおすすめ。
資料ダウンロードで新年スターターキット進呈中。「トライ式学習診断」ができたり、中受出題傾向(これがスピード早い)をゲットしたりお得情報も多いです。
宿題量は他塾より少なめ。解説は詳しい
浜学園では宿題ではなく課題と呼ぶようですが、関西の他の塾に比べると少なめだとも。あくまで対他塾ですが。
中学受験ソムリエの西村則康氏によれば、希学園や日能研灘特、能開センターの方が多いよう。
ただし、学習スピードに関しては浜学園と希学園がトップクラス。
なお、希学園は1990年代に浜学園の講師が独立して作った塾です。規模としては浜に及ばないものの、少数気鋭というか難関に特化した塾という印象があります。
課題に話を戻しますと、浜学園は家庭学習がやりやすい塾だと思いますね。
というのも、圧倒的に解説が詳しいからです。授業の板書より詳しい問題解説集もある。
それでもわからなければ動画解説であったり、「質問ペーパー」という独自のシステムもある。ここまで配慮してくれる塾はそうそうないですよ。余談になりますが、娘が通っていた塾(一応、関東の名門塾ではあった)は解説が詳しくなくて苦労した覚えがある……。
存外さらっとしている様子ですね。
なので、自主性は問われるかも。
なお、授業でどんな教材が使われているかなどは浜学園の公式パンフに詳しく載ってます。
土曜日週一回のコースも
土曜日クラスですね。
通常は週3回のマスターコースですが、習い事の事情だったり、家が遠かったりで3回も通えないお子さんもいるでしょう。
そうした子たちのために土曜日にその週の全範囲を履修する「土曜マスターコース」があります。
親からするとそうですが、これも一長一短らしいですよ。
通常コースでは3日に分けて勉強するものを1日で詰め込むって本人にとっては負担が大きいかもしれない。来たる6年時のために長時間授業に慣れるって側面もあるかもしれませんが……。
また、土曜日コースはマスターコースより立ち位置の把握がしにくいらしい。
マスターコースは2ヶ月に一度のクラス変えですが、土曜日コースは4ヶ月に一度だって。
浜学園の大きな特徴である毎週の「復習テスト」も土曜コースは有る無し選択できるみたい。無しを選べばその分、拘束時間は短くなりますが、クラス分けは公開テストのみの結果になる(※通常は復習テストの点数も加点される)。
とはいえ、関東の進学塾では週1回コースなんて存在しません。なので、この仕組みを聞いた時は単純に羨ましかったですね(日能研関西にもあるらしい)。
実際、最初は土曜コースで始め、慣れてきてからとか小5になってからのタイミングで通常授業のマスターコースに移行する人も少なくないらしいです。
【浜学園の費用】おおよそ300万
上記のブログに詳しく書きましたが、ここではざっくり。
月謝は4万前後だけど
まず、小4入塾のケースを考えてみましょう。マスターコースの月の受講料はこんな感じ(あくまで参考費用。変わっている可能性あり)。
小学4年 37000円(3科)
小学5年 41000円(3科)/ (4科の場合、+1万前後)
小学6年 44000円(3科)/ (同上)
あ、4科って社会込みのことですね。関西の中学受験は関東と違って社会必須でないところも多いので。
このほかに入会金が一律23000円(税込み)。
テキスト代であったり、最レを取ったり、日曜特訓であったりもろもろと。
まったくもってその子によるでしょうが「4年で61万、5年で93万、6年で127万かかりました」という書き込みも見たな。総計280万!
なお、男子難関志望ならいろいろコース取っていくと平均300万円くらいかかるらしい。
なんにせよ、小6は小4の倍近い金額になりそうです。まぁ、授業時間も倍以上になるからね。
うちは関東の塾ですが、3年で230万前後だった気がする。関東より関西の方が中学受験はハードだといいますからね。
あ、でも浜学園の良心的なのは模試代込みってところでしょうか。
灘特訓は内部生なら3300円!
噂によると、難関を目指せば目指すほど高くはつく。灘を目指すなら灘特訓は必須でしょう。ただ、単体の講座は内部性ならそう高くはない。
灘特訓 3300円
最レ特訓 5500円
外部生だったりWebスクール受講生だったりすると、これより数千円高くなる模様ですが。
小1、小2、小3の費用は?
ついでに低学年から通う場合の月謝を考えてみましょう。
小1 1万半ば (週1回 算国)
小2 2万後半 (週2回 算国)
小3 2万後半 (週2回 算国)
ちょっと中途半端な数値ですが、リサーチに微妙にズレがあったもので。
どちらにせよ「小3で理科を取るか?」「テストは受けるか?受けないか?」で月謝は変わってきます。
結構な複雑さなので受験費用のシミュレーションしたい方は浜学園で資料もらった方が早い。
大ざっぱなお値段比較をしますと、大手難関狙いどころでは浜学園は関西で二番目に高い。
希学園は浜学園より高く、馬渕教室は浜より若干安い。もちろん、コースの取り方にもよると思いますが。
ただ、多くの保護者に言えることですが、中学受験も小6にもなると金勘定には無感情になっていきます。シャレじゃないよ。自分は通帳をなるべく見ないようにしていた記憶が…。
おっしゃる通りです。
浜学園には通常コースの他にWebスクールもありますからね。中堅校志望であったり、半分親塾を目指しているご家庭なら費用も抑えめになるのではないでしょうか。
【まとめ】わが子は浜学園に向いているか?
浜学園に向いている子
・最難関を目指す子
・算数が好きな子、算数を得意科目にしたい子
・競争がある方が燃える子
・自主性がある子(宿題を厳しくチェックしないことから)
・コツコツできる子(同)
・週一の通塾で中学受験を目指したい子
・授業の振り返りを動画でチェックしたい子
・家庭学習などサポートしやすい環境を目指す親(解説が詳しいから)
「自主性」とか「コツコツ」とか殆どの小学生には当てはまらなさそうな気はします(笑)。
そもそも「自主性もなくコツコツやらない子」に合う進学塾なんてあるのか!?と自分でツッコミを入れたくなりましたが。
結局のところ、子ども本人や親が体感した直感の方が大事だったりするんですね……。
上記は学園長が書かれた本なので、浜学園には一番詳しいです。浜学園に限らず、広く中学受験生の参考にもなります。「算数勉強説明会」で配布された5つのチェックシートも付いています。
なお、浜学園の制度や費用などは変更の可能性もあり。公式HPから1分で資料請求できるので情報収集狙いの方は今やっておくとよろし。
無料テストや入塾に有利になるプール制度なども届きます。
※浜学園65周年記念 夏期特別キャンペーン実施中!
入塾で夏期講習受講が無料に!
おまけ:中学受験前に資料請求しておくと役立つサービスあれこれ
●玉井式「図形の極」
全員にチェックして欲しい図形専門の通信講座。
資料請求で無料テキスト80ページ分が届く!動画も充実で転がる図形のアニメーションがあったり、補助線の見える中受生に育つ。
●Z会の通信教育 中学受験コース
お馴染みZ会は40ページ分の無料テキストもさることながら、受験データの小冊子が素晴らしい。個別塾並みに詳しい過去問分析が届いたことも。
これで国語好きにならない子はいないでしょうというくらい良教材。うちは入塾後の模試で3位を取れました。小1~小6までのテキスト全学年分がもらえます。
●WonderBox
低学年向け、地頭伸ばす系講座。無料キットでは工作やプログラミングの教材がもらえます。
●学研の家庭教師
学研とあなどるなかれ。家庭教師のシステムを知っておくと中受の心強いお守りになるはず。同封の「中学受験Q&A」が意外と役立ちます。
「物語文は口調の変化に印つける」「公民は図を書いて覚える」など学習ポイントになるほど!