こんにちは。中学受験100%ウカルログ管理人ことハンドレッドの友ですよ。
中学受験塾の多くは「親が勉強を教える必要はありません」と言います。
その裏テーマは「(教える必要はないけれど)チェックはしてくださいね」ということ。
なぜなら、進学塾の目的は「成績を上げること」ではなく「勉強を教えること」だから。「成績を上げる」ためには家庭のフォローも必要になります。
というようなことを下記の記事で記しました。

上がります。


それは断言できます。感覚としてはプラス3割分くらい。少々コツはありますがね。
というわけで、今回は偏差値50を目指すお子さん、偏差値60を目指すお子さん向けの内容となります。
(※「合不合より親の勘のがよく当たる」を改題)
Contents
あなたの子どもが偏差値50に届かない理由を上から目線で発表します!!
当然のことながら、今現在、偏差値が低ければ低いほど親の力で成績は伸びます。
現在、偏差値40ならば軽く10は上がります。
「子どもの力」+「塾の力」+「親の力」のゴールデントライアングルです。
この三つ巴をもってして成績が上がらないのならば、何かが間違っているのです。
ものすごく感じが悪く上から目線で話しますと、偏差値50に届かない子どもとその親には届かないなりの理由があるのです。
同じように、偏差値65の子の親から見れば、われわれが偏差値65に届かなかった理由がくっきりと見えていることでしょう。
当時それを教えてほしかったくらいですが、ママ友に言われたら非常にムカつきますね。
ですから、あなたのママ友ではない私が言います。あなたの子どもが偏差値50に届いていないと仮定して。ムカついても炎上しないでね。
一言でいえば、親の管理が甘いのです。偏差値40も50も地頭の差はありません。ちょっと下記を読んでみてください。
ある日。子どもが部屋で問題集を解いていた。
母は安心してリビングでテレビを見る。
さて、2時間経過。
部屋を覗くと問題集は1ページしか終わっていない!!
母は怒って子は泣きわめく。


翌日、最初の30分だけ付き添い、大丈夫そうなのでまた一人にする。
1時間後、問題集は進んでいたが式の形跡がない。
答えを写していたようだ。
母は怒って子は泣きわめく。


翌日、母は周囲にそれを愚痴る。「うちも、うちも!」その場はたいそう盛り上がる。
「結局、親がいくら言ってもダメなのよね。本人がやる気にならないと」
「そう、そう、そう!」「本人のやる気が一番!」
母たちは、まとめに入る。
帰宅後、母は子どもに言う。「勉強するもしないもあんたの責任。お母さんはもう何も言わないから自分でやりなさい」。
子は神妙に母の話を聞く。
そうして、部屋にこもってマンガを読む。
おわり。
「子のやる気」を待っていたら中学受験は失敗します
そうなのです。
偏差値50の子どもでも、このシチュエーションであったなら、偏差値40に下がることは請け合いでしょう。
子というもの、2時間に1ページしか問題集をやらず、「発展クラス用だから難しいし」とうそぶいてみたり、いけしゃあしゃあと答えを写しして当然なのです。



ムカムカしますが、そこは問題視すべきではありません。
問題視すべきは2時間に1ページしか進めない人間を1人にしたり、答えを丸写ししたりする人間を1人にしてしまうことなのです。
それから、母は決してまとめに入ってはいけませんよ。
「本人のやる気」、それを待っていたら中学受験生の9割は志望校に落ちてしまうことでしょう。


「本人のやる気」、あなたが小学生だったとして遊びを我慢し、2時間も3時間も4時間も勉強したいと思いますか??
中学受験は「本人のやる気」問題で片をつけるにはハード過ぎるのです。
ならば、どうするのか?
先の例で言いますと、子を部屋にこもらせない。
よく言われることですが、親のいるリビングでやる。
時間を計って勉強をする。特に算数、特に計算はそれ以外の選択肢はありえません。
算数の成績が40台の子というのは十中八九、計算が遅いのですから。
「マル付けは親がする」ことでチンケな成績を脱出
もう一つ、大事なことは親がマル付けをすることです。
成績低迷中の子に自分でマル付けさせてはなりません。これは子を信じる、信じないの話ではありません。
親がマル付けすることで子の得手不得手がわかります。
子というもの、正しくマル付けを実行できたとし、仮に不得手がわかったとしてもそこで終了です。
「不得手だから何度も練習しよう!!」とはなりません。練習しないことに親がムカムカするのはエネルギーの浪費ってものです。
そういうものだと解釈し、親が「不得手トレーニング」のシステムを作りましょう。×だったテキストを何枚もコピーするなり、類題を探すなりしましょう。


この効果は絶大です。たかが「マル付け」ですが、チンケな成績から脱出する起爆剤となりうるのです。
あとは、算数だけでもいいですから授業のテキストはチェックしましょうねぇ。子が何を勉強しているか把握しましょう。この繰り返しで、必ずや偏差値50は見えてきますよ。
十分、自覚してます……。すいません。終了組ってことで堪忍してください。
算数が苦手な親が算数を見ることの落とし穴とは?
おっしゃる通りのハンドレッド。
個人的な感触として、偏差値60程度までは親が伸ばそうと思えば伸ばせましょう。
偏差値65や70も「下剋上受験」やこの私が合格させる!4年生・5年生編―中学受験マザーズの超リアル奮戦記
子のハードルはもちろん、親のハードルも段違いに高くなる気がしますがね。
しかし、その一方。自分自身を振り返るに。
算数の苦手な親が「子の算数を見る」、なかなか危険なことをしたものだと思うのですよ。
私は「子の勉強を見る」母でした。
算数ならば応用レベルの類題をありとあらゆるテキストから探し、20数ページに及ぶ子の苦手スペシャル問題集を作成。
そうしたことを続けまして、算数は受験生の上位一割に入ることもあったわけで。
すごいでしょう、と続けたいところですが違うのです。違ったのです。模試では取れても過去問では取れません。



その意味するところは???
入試問題はこの母に複雑すぎ、類題を探すことができなくなってしまったのです。
類題トレーニングが出来なくなってしまった娘は、やってもやっても「算数の過去問が振るわない」事態に陥ってしまいました。
そもそもパターン思考に陥りやすい類題は、扱いに注意が必要。それをわかっていながらの結果ときて、まったくもって遺憾の極み。


塾の先生は言った。「僕が責任をもって取れるようにします」
脱出できたのは一にも二にも塾の算数教師のおかげでした。
その算数教師、わたくしの「過干渉」は知っていたでしょうが黙認し、ある年の暮れ、「どうやっても取れません。何回やっても取れません」と嘆く母に
「算数は僕が責任を持って見ます。入試までに取れるようにします」
と断言しました。
その顔で♡マークはやめてください。だが、しかし、年が明け、冬休みが明ける頃には本当に取れるようになっていたのです。



いえいえ、そうではないのですよ。
思うに程度の問題です。偏差値50までなら親が手を掛け、類題探しに励もうと算数の入試問題もおおかたパターン問題です。
女子校なら55くらいまでこれに該当しましょう。
親の管理で子の偏差値はどこまで伸ばせるか?50までなら、そこまでの覚悟がなくても伸ばせます。
その一方、出来ない子を偏差値65以上に伸ばしたいのなら親の覚悟は必要です。「下剋上受験」や「この私が合格させる」の作者たちにあった覚悟です。


覚悟とはいざとなれば、親自身が問題を解き続ける覚悟です。そんな覚悟を誰が持てるのか? ようようと持てるものではありません。
ならば、偏差値60はどうなのか???
塾に通う子はやがて親のレベルを遥か越えていくものです。けれど、その瞬間が入試前に訪れない場合もある。
越えたとして微量くらいじゃダメな場合もある。圧倒的に凌駕するくらいじゃなきゃダメな場合もある。わが子にもその可能性があったわけです。それを思うとヒヤヒヤしますね。
今度こそ、あなたこそ、窯で燃やしますよ。さっき、言ったばかりじゃないですか!勉強と部屋の掃除は本人のやる気に任せてはダメなのですって。
勉強を見るのが面倒すぎるあなたに、もう一押ししますと、子の勉強を見続ければ志望校の合格予測は結構の割合でつくようになります。
いわゆる肌感覚ってやつですが、これがあなどれない。合不合などの機械的な模試よりもずっと当たっていた気がします。
それについては、また別途書きますね。









