本日は全勝組からの実体験。
小学校1年から3年生(一部幼児あり)で「入塾前にやってよかった問題集」と「入塾前にやっておけばよかったこと」について。
私もそのような本を読みました。「小学校低学年のうちは特別なことはしなくてよいです。学校の宿題をていねいにやる。その習慣さえついていれば、入塾後も十分ついていけるでしょう」といった類の。
ですが、それが正論だとして読者は満足するのでしょうか。ヌルヌルヌルヌルぬる過ぎませんか。
そう思っていた自分はまごうかたなき低学年ドリルオタクでした。
以下、言いたいことがありすぎてテーマが右往左往しますが、他のサイトでは出てこないだろうニッチな問題集もあるため大目に見て。
前半は算数 ←クリックで飛びます。
後半は国語 ←クリックで飛びます。
最後に少し社会 ←クリックで飛びます。
最レベ算数問題集 小学3年―段階別 | 中受志望の低学年は避けて通れない問題集。 小1~小3の範囲を中受レベルにしたら? という発想。 最レベより易しい「ハイレベ」もおすすめ。 本文を見る |
---|---|
1日1枚で 「算数好き」な子 が育つ! 「七田式小学生プリント 3年思考力 算数」 | 十冊セットと敷居は高いものの 1枚ずつ切り離しプリントで使いやすい。やってみて 頭ひとつ抜けた感のある問題集でした。 本文を見る |
中受で図形を得点源にしたいなら 選択肢に入れたい通信教材。 そろばんのような進級式でフォローも手厚い。資料請求ですごいボリュームの 無料テキストが届く。 本文を見る | |
国語特化型の通信教材。 オールカラーでマンガも多く 「作文嫌い」も書くのが好きになる仕掛けたっぷり。こちらのおかげで 中受スタートダッシュで国語上位クラス入り。 本文を見る | |
成長する思考力 GTシリーズ 国語 10級 小学1年生レベル 学林舎 ワークブック 問題集 家庭学習 自宅学習 家庭 自宅 学習 送料無料 | 1ページの内容量がとにかく濃い! 算数もあるがどちらも良問ぞろい。 考える力を伸ばそうという想いをひしひし感じる。本屋ではあまり見かけないが、他に類書なし。本文を見る |
【低学年の算数】やってよかった問題集!効果が出やすいのはパズル系よりも……
まず算数ですね。
かつての自分はジュンク堂の学習参考書コーナーに毎週のように入り浸り、当時、市販されていた小学生向けのドリルや問題集にはほとんど全てに目を通していました。
この事実は他人に内緒にしたかった。子どもの問題集にやたら詳しい親というのは
ですね。言い訳をすると、勉強時間は学校の宿題合わせ1時間程度。
まぁ、それくらいやれば小学校では問題なく上位層に入れます。
お気に入りは無学年式の問題集でした。その名の通り、学年の区切りがないやつ。
低学年の頃って「あまり勉強っぽいものは……」という思考も手伝いパズル系のものをよく買っていた。
宮本算数シリーズやなぞぺーや算数脳ドリル、緑の薄い表紙の認知工学シリーズ、サピックスのきらめき算数脳などなど。既に絶版のものもあるようですが、点描写や展開図の組み立て、数字パズルみたいなものは、とにかくよくやらせていました。
例えば、以下↓
賢くなるパズル 基礎編 (宮本算数教室の教材)
考える力がつく算数脳パズル なぞぺー1 改訂版 《5歳~小3》
文章題和差算・分配算―小3レベル (サイパー思考力算数練習帳シリーズ)
きらめき算数脳 小学1・2年生 (サピックスブックス)
算数脳ドリル立体王びっくり!てんかい図―小学1年~小学6年 (頭のいい子を育てるドリルシリーズ) (学研頭のいい子を育てるドリルシリーズ)
etc
『ハイレベ』『最レベ』は低学年問題集の最高峰?
地味な表紙の『ハイレベ』&『最レベ』でしょう。
この2冊は最強です。いかにも子供が好まなさそうなお勉強的なドリルですが、やった分だけやった感がわかりやすく出るドリルでした。
大好きでしたね、私がね。今でも小学低学年の算数の頂点はこの2冊にあると思っています。
とかく小1くらいだと「いかにも勉強っぽいものは……」と無意識に避ける心が働く。パズル的な無学年式に走りたくもなるのですが、私立の中学受験につなぎやすいのは結局、こうした問題集だという気がします。
「ハイレベ」→「最レベ」の順の難度ですが、逆にやったとしても全く歯が立たないということはないと思う。というのも、両方とも「標準問題」「ハイレベル問題」「最高水準問題」とグレードが分かれているから。
「ハイレベ」は何しろ質量に対する費用対効果が高く、タテに開くドリル形式でじゃんじゃか書きこめるので使いやすい。
一方の「最レベ」は本みたいな綴じで開きにくく、書きこみにくい。でも、個人的には「最レベ」の方を愛用してたかな。
中受志望者御用達の「Z会グレードアップ問題集」
で、お次はご存知の方も多いでしょう。中学受験を志望する低学年には有名どころですね。
手応え、もとい歯ごたえのある問題集です。中学受験も視野にいれた「教科書+アルファ」の学習が謳い文句であるだけにやったね感も高い。ページ展開もカラフルなので子どもにもとっつきやすいし。
前述した(私の大好きだった)「ハイレベ」「最レベ」は二色刷りで地味というか、THE
昔ながらの問題集なので子の惹きはどうしてもイマイチなわけですね。
その点、「Z会グレードアップ問題集」は親と子の絶妙な、双方歩み寄りバランスを実現している。
算国とも良いですが、おすすめは「計算・図形」>「漢字」>「算数文章題」>「国語読解」の順。
『成長する思考力GT』シリーズ
市販のものでは飽き足らず、ネットでしか買えない「成長する思考力」シリーズとか、どんぐり倶楽部の「良質の算数文章問題」も愛用しました。
うちでは、未就学児向けの成長する思考力GTシリーズ とろびた1
絵を描く「どんぐり問題」は幼児~小1で
一方の「どんぐり倶楽部」はアンチ中学受験派、アンチくもん派の先生による算数勉強法でお絵かき文章題がめちゃくちゃ良かった。
自分とは意見が異なるところも多々ありました(12歳以下に単純計算問題をやらせるなみたいな考え方で「宿題は親が代わりにやりましょう」というかなり過激な意見も……)が、文章題を絵を描いて解かせるというコンセプトは今でも面白いと思う。
そうでした。
市販問題集もありましたが、今は中古でしか買えないようです。
糸山メソッド 絵で解く算数(低‾中学年版) (アエラキッズブック)
小1から小2、七田の『思考力算数プリント』シリーズ終えて一段レベルが上がった!
しちだの小学生プリントもかなり気に入っていました。
うちでは主に小1~小2で愛用。
1学年10冊セットくらいあるんです。1日2~3枚やって1か月で3冊くらい進めてたかな。ペリペリと一枚ずつはがせる式のドリルで子どもの使い勝手も良い。
学校の勉強がそこそこできるなら難しすぎず、易しすぎずでいい塩梅かと。
ボリュームのせいもあってか、セット終了時にはうちは頭一つ抜けた感じがあった。問題集効果としてはここまではっきり分かったのも少ない気がしますね。
入塾時、上位クラスに上がれたのもここでの下地があったからこそという気がしています。
七田の『右脳プリント』
で、もう一つ愛用していたのが七田の「右脳プリント」
後述するように、無学年式は「効果の出方がよくわからない」ことも多いです。が、そうした中で手ごたえを感じた。
こちら算数というより「ちえ」を高める系の問題集ですが。
問題のバリエーションが多いのもよし。
絵を見て何があるか、その場で暗記させるみたいな問題もありました。
娘は小学1年生の頃、暗記の仕方がよくわかっていなかったのですが、これでコツをつかめたよう。
七田のドリルは大体そうなんですが、1枚ずつ外せるタイプなので、子にやらせたいものをチョイスしやすいのもよかった。
「この壺の中に入っているのは何ですか?直感で答えましょう」みたいなものもあったのですが、占い師でもあるまいし、それはパスしましたがね。
この辺、割とマニアックな問題集ですが、さらに塾の通信教材マニアには神奈川の進学塾『啓進塾』の自宅学習教材もチェックしてみるとよいかと。
月額2000円代ながら分量たっぷり。四科の問題のほか付録に実験的な教材もついていましたよ。
思考力系ドリルの効果ってよくわかんない……(泣)
さて、上に挙げた問題集は、もし低学年に戻れるとしたら再度やらせるだろうなと思います。『最レベ』&『成長する思考力』&しちだ『思考力算数』は良かった。
ただし、冒頭で触れたようにうちが入手した問題集はこの3倍くらいはあります。なかでも好んで使ったパズル系の問題集は正直なところ、成果はよくわかりませんでした。
大きな声ではいえないのですが、この手のテキストは
総体的な賢さは伸ばせそうなものの、逆に言えば何に効いているのかよくわからない
のですよ。
うむ。子どもが小さな頃、勉強面での母の願いは「将来、図形を見て補助線の浮かぶ子になって欲しい」ということでした。
そういうわけで、「図形の得意な子は図形を描くのが上手い」と小耳に挟むや、立体図形のトレースをともに練習。箱を組み立てたり畳んだり。
中学受験に出てくるような図形問題は解かせず、図形を身近に感じさせることだけを主体とした低学年。
結果……。
図形は最後までサッパリでした。
立方体の展開図は結構できましたかね。しかし、それはドリルのおかげというよりブロックのお陰だった気もする。
問題集の費用対効果としてはかなり微妙なのです。
できれば小1からやらせたかった、玉井式「図形の極」
こう言っては何ですが、まんまTHE算数、THE図形問題みたいな方がわかりやすく効果は出ると思う。前者なら先に挙げた「最レベ」、後者なら玉井式
10級(小1レベル)から始まって最後は中学受験レベルになる。で、立体図形の初歩も10級から扱います。紙のテキストとオンラインのアニメーション動画の二刀流で「図形のイメージング力」を養うというコンセプト。
図形専門の通信教材って他にないんですよ。だからね、存在を知った時は「ウキャ!」ってな感じでリサーチしまくった。「補助線を見える子になってほしい」みたいなエゴたっぷりな親だったわけですから。
残念ながら「図形の極」、当時は塾専用のテキストで一般には手に入らなかったのです。
が、中受を終えてしばらくしたらば、なんと通信での対応が始まっているではないですか!なんとまぁ、だったらもっと早くやって欲しかったよ。第一志望に受かったから良かったようなものの。
ともあれど。図形得意な子どもへの憧憬は未だあり、速攻で資料請求し、体験してみたのが以下のブログ。
届いた見本用のテキストも「え、見本用?」というくらいすんごいボリュームだったわけですが、図形をひっくり返したりなんだりのアニメーション動画がめちゃわかりやすい。
大人の自分すら、図形脳を育成された気分になりました。
玉井式
やはり「計算と漢字」は中学受験準備のキング
身もふたもない話を続けます。
振り返って思うのは、中学受験準備としてやるなら結局「漢字と計算」が最強ではないかと。
結局、中学受験の算数を支えるのは計算力
入塾前に、小学校課程の計算すべてを終えているのと、入塾後に分数の計算を学び始めるのとでは大違いです。
わが子にしても、分数の割り算に戸惑い、還元算を11か月間教え続けて消耗することはなかったであろうと思いました。
自分のように「思考鍛える系」に傾倒しがちな母たちは計算を軽く見がちですが、たかが計算、されど計算。
公文はだてではありません。速く正確に計算できる子は十中八九算数の成績もよいのです。
逆にいえば、入塾時、子が小6までの計算をマスターしていれば、算数で上位スタートダッシュは難しくない。
低学年、計算ドリルのおすすめは?
さて、計算ドリルのおすすめはあるのか?
どんどんベタになっていきますが、なんだかんだと影山メソッドは確実です。
学校でやる100マス計算、子供はこれでも一位ばっかでした。100マス計算、毎日せっせとやってましたからね。
公文はだてではないけれど公文行ってる子より計算は速かった。まったくチンケな自慢でお里が知れそうですが。
ドヤ顔で続けますと計算力を上げるコツは「時間を計ること」です。
だらだらやっていてはダメです。無意味とは言わないけど、時間がかかってしまっては中学受験の武器にはならんです。
計算が「速く正確に解ければ」応用問題でも大きなプライオリティになります。
逆にいえば、速く正確に解けないと、中学受験の算数偏差値は50も行きません(泣)。ゆっくり正確に解けたとしてもヤヴァイかもしれません。
低学年は速く正確に解く練習期なのでドリルは子どもの好みでいいちゃいいんです。うんこドリルでもすみっこぐらしでも。店頭でチェックしましたが、悪くないドリルですわ。
いやいや「もう少し手応えのあるものを」って向きならば、安心の四谷大塚「リーダードリル」を。
ただし、注意点として徹底練習するゆえ力はつくけど、先取りに最適とは言えんこと。
通常の計算ドリルよりも難しいからね。つまり、1・3倍くらいの労力はいる。つまり、「1冊をハイペースで終わらせるぞ!」って目的よりも「じっくりしっかり底上げ目的」に使いたい計算ドリルではあります。
タブレット学習はなんだかんだ中学受験準備向き
実は私自身、それができなくて(というか、わからず屋を連発されるとヒステリーを起こしてしまう……)算数計算の先取りは前述の通り、できたとは言い難い。
せいぜいかけ算、割り算くらいまで。分数は……、塾入ってから以降です。そのせいで4年算数はつっかかりっぱなしだったという。
しかし、どうやったら先取りできるのか。
完璧を期さないのであれば「タブレット学習が一番楽だわな」と思いますわ。
タブレットで有名どころのチャレンジとかスマイルゼミとかって中受志望の親からすると「今さら感」たっぷりなわけですが、子どもにとって予習ストレスが少ないんですよ。さくっとできるし、楽しげだから。
うむ。
余談ながら、わが子はこの手のキャラ立ちする学習教材が大好きでした。一学年先取りした時期もあったけれど、当時は無学年式トレーニングなんてなかった。「ほんの気晴らし」程度にやらせていただけだった。
でも、今は小6(中3)まで先取りできるんだってよ!
これなら中学受験準備としては「アリ」ではないか?とも思う。
そもそも先取りというもの「だいたい」でよい。習っていないことなので根つめてやりすぎると(親が怖い顔して「できたの?」攻撃すると)あまりよろしくはないので。
なお、あらためてスマイルゼミと天神
↓学年丸ごと買い切る方式ゆえ天神はちと高い。言い換えれば、教材主導ではなく、こっちの主導でペース配分できる良さはある。
なお、先取りの基本は良い意味でテキトーであることです。あまり「しっかりがっつり」を突き詰めちゃいかんのです。どうせ、またじっくりやる時期が来るのですから。
【低学年時にやってよかった国語問題集】入塾時、一番上のクラスに入った勉強法は?
すでに若干語ってしまいましたが、お次は国語に特化した問題集です。
低学年の頃、親が熱を入れていたのは算数よりもむしろ国語の方でした。その甲斐あってか中学受験時、国語の苦労は他教科よりも少なかった。
そうともいえますね。結論から言えば、書写と作文と語彙力増加に明け暮れた低学年。
とくに教科書の書写は毎日。
教科書以外にも自宅にあった本を書き写させてました。文章を親が読み上げ、それを書き写すなんてこともやっていた。
低学年~入塾の4年生くらいまでの子どもって「書く早さ」がバラバラなのです。早い子は早いけど遅い子はかなり遅い。
書くのが遅いと板書にも時間がかかり、科目を問わず、かなり不利なのですわ。
なので、1、2年生は書き写す練習を徹底的にやっておくと良いかと。娘は受験勉強中、科目を問わず、作業は速く、解くのも速い方でした。書写を3年近く続けていたから速くなったものと思われます。
語彙力アップに「にっく映像のDVD」は使えます!
語彙力増加は漢字よりも熱心だったかもしれません。DVDで流し見できる良い教材もあったし。
久しぶりにパッケージを見た娘が「あー、これ小さい頃、好きだったやつ!」と歓喜してたな。「ママはあまりテレビ見せてくれなかったから、このアニメは数少ない楽しみだった」とも。
そういう親だった時代もあったなと、人ごとのように思います。今となってはスマホ見放題。ということはあまり意味のない制限だったという感慨しかない……。
本題に戻りましょう。
にっく映像です。素朴で味わいのあるアニメーションが大好きでした。ゆったりしたナレーションも心地よい。久々に見返しましたが、今でも耳に残っていて、繰り返し聴いた音楽のような塩梅。
算国理社英とラインナップは多いのですが、特に気に入っていたのが語彙シリーズと日本地図(※後述)です。
語彙に関しては「ことわざ」「はいく」「慣用句1」「慣用句2」等ほぼ揃えていた記憶がある。
ショートアニメで言葉の意味を説明するんですけど、必要最小限の図柄がむしろ学びに適している気がしますね。
うちでは年長の頃から流し見させていましたが、今見るとなかなか難しい言葉も扱っているんですよ。四字熟語であれば「山紫水明」「呉越同舟」「漁夫之利」なんてあたりまで。
簡単なところでは「一石二鳥」や「弱肉強食」。
アニメーションの上に熟語が出てくるんですが、頭に残りやすいフォントだったり、サイズや色合いなどよく練られている感じです。
もちろん、イケると思いますよ。
なお、「〇〇貫徹」「不言〇〇」「〇〇独歩」など簡単な確認テストもあります。
慣用句は1と2がありますが、今回、見たのは「慣用句2」
中学受験でよく出る身体を使った慣用句も多いです。「足が出る」「首が回らない」「あごを出す」「目から鼻へ抜ける」「木で鼻をくくる」などなど。
ちなみに、娘、語彙に苦労した記憶はありません。
だいたい一本30分程度、がっつり通しで見るというより「ながら見」みたいなこともあったと思う。それでも一時は毎日のように見てましたからね。
しちだの『さくぶんプリント』
次に作文系行きましょうか。
小2の頃、しちだの『さくぶんプリント』や算数でも使用した『小学生トレーニング』を熱心にやっていた時期がある。
【七田式教材:しちだ右脳教育】【対象年齢 4歳~10歳】ダ・ヴィンチマップさくぶんプリント
画用紙大の紙に「5W1H」をメモしつつ、作文の構成をまとめていく問題集です。娘はメンドくさがりましたがね。
子どもが大好きだった『ブンブンどりむ』
で、作文といえば、通信教材ブンブンどりむ
おっしゃる通りのハンドレッド。
小2くらいから塾に入る直前までやっていたでしょうか。
今回挙げた問題集の中で、いや、挙げていないものも含め、娘が一番夢中になっていたテキストでした。『ブンブンどりむ』はオールカラー漫画仕立てで内容も濃い。子ゴコロをつかむ仕掛けもいろいろありましてね。
入塾にあたり時間が取れなくなってしまったのですが、やめてしまうのが惜しい教材ではあった。かつての使用プリントが見つかりましたら改めてレポートします。
見つかったので最新の教材とともにレポートしてます↓
コボちゃん作文は難易度高いけど
あとは工藤順一氏の『国語のできる子どもを育てる』 (講談社現代新書)にあったコボちゃん作文です。これはいい!これもいい!と思いました。
要は「コボちゃん」の4コママンガの内容を記述で説明させる勉強法。こちらをアレンジし、小1くらいの頃、アニメを見たらあらすじを書かせるという試みもしました。
が、子が若すぎて失敗。
「ドドーンと音がなってサトシがきてピカチュウがわーといってまたドーン、そこでドーンとなった」
みたいな文章を書くのですよ。これに対して添削の言葉を私は持ちません。本にもあるようにあらすじ作文は小4以降が望ましいでしょう。
で、中学受験への効果ですが。
ひどすぎる作文はいずこ、少なくとも国語の成績は入塾後ぶっちぎりではありました。
その一方、いわゆる読解問題は低学年の頃、ほとんどやらせていませんでした。
低学年に「読解問題はいらない派」
読解問題をやらせなかった理由は「低学年に読解問題をやらせるな!」的な論調の教育本を読んだからなんですね。確か単純穴埋め問題は「百害あって一利なし」みたいなね。
今なら「計算はやっておけ!」と声を大にしていいたいですけど。
読解問題に関しては百害あるとは思わなんだが、「やらんでいい」とは思います。
読解を解く時間があるなら漢字を先取りした方がいいです。特に中学受験においては。むしろマンガでも読んでた方が読解力は上がるんじゃないですかね。
国語の論理トレーニングを重視
ああ、でも。
出口の論理エンジンは読解だけど良問揃いだと思う。
その名の通り、ロジックが磨かれると思う。順に解いていくと自然と論理的な考え方が身につくような構成。さすがのロングセラーだと思いますよ。
論理といえば、子どもの論理力のゼミをやっている三森ゆりか氏にも心酔したっけな。はるばる2時間くらいかけて筑波付近の講座に通わせようか迷った記憶を今思い出しました。
まぁ、現実的でないのでこれ↓買ってトレーニングしてた。
要は、ほとんどの国語読解問題(低学年向け)は「だから、どうなんだ」みたいなテキトーな抜き出し問題だったり、感想を求める問題が多いんですよね。
小一、小二レベルだとその程度なんですよ。道徳の時間とほぼ変わんない感じもするので敢えて時間を割く必要もないかなと。
であるなら、書写や漢字の先取りに使った方がよいかなと思いますが(論理トレは趣味に近かったので絶対とは言えません笑)。
低学年の国語についてはこちらの記事も合わせてどうぞ。
漢字先取りで入塾後の勉強時間をうかせる
なお、うちではそこまで積極的ではなかったものの、中学受験前にやっておいて間違いないのは漢字だと思います。
小4で入塾するとして漢字は先へ先へと進みます。これが結構な負担です。
娘の通う塾では画数順だったため、後半にもなると漢字だけで一日30分くらい費やされました。こうなると「何、チンタラやってんのか!」と言いたくもなります。
入塾前に漢検7級(小4レベル)は取っていましたが5級(小6レベル)までさっさと取っておくべきだったと、かなり後悔しました。
↑こちら、辞典的な使い方ができるのでお気に入りでした。。ただ、漢字は1冊書き込んだだけではなかなか覚えられません。他のドリルや漢検問題集と並行してやっていた気がします。
うむ。問題集は移り変わりが早いですね。
似たタイプでは出口先生のがやはりおすすめ。
漢字ドリルの気に入りをもう一冊↓
こちらも言葉を覚えさせながら同時に漢字を学ぶタイプ。
2、3年生レベルでもクイズ形式で「八朔」の読み方まで出てくる、歯ごたえのある問題集ですね。2冊目、3冊目の仕上げ向き。ちなみに算数で紹介した「成長する思考力」と同じ出版社が出しています。
ああ、そうだ。もう一冊。未就学児から低学年の頃にものすごく愛用した本がありました。
↓こちらは新バージョンですが、内容は変わってない。
小学校6年間で習う「漢字の読み」をリズムに乗って覚えてしまおう、という趣向の本です。CDつきのリズム音読で1学年分でもさくっと終わります。
入塾前に都道府県を覚えておくこと
最後にもう一つだけ。入塾前までに都道府県暗記は必須です。
日本地図が頭に入っていないと四年でいきなりつまづくかも
社会の授業は都道府県を知っている前提で進んでいくことになります。うちも入塾前に「予習はしなくていい。だけど都道府県だけは覚えてきてください」と言われたっけな。
逆にいえば、日本地図が頭に入っていないと4年でいきなりつまづく恐れあり。
まぁ、都道府県暗記は得意な小学生は多いはず。トイレにポスター、お風呂にポスター、地図パズルやらロックンロール都道府県などその手の教材はたくさんあります。
語彙でおススメした「にっく映像」のDVD教材もよかったな。視覚と聴覚から日本地図を制覇するってこと。シンプルなアニメーション、ほんわかしたナレーションと音楽のテンポがこれまた頭に残りやすい。
上記は47都道府県の特色が中心で幼児からいけます。
もっとがっつり行けそうな向きには「日本の地理」↓を。
魚先生と子どものナレーションと可愛らしい顔して濃い教材。
地図記号、気候、半島や山脈、47都道府県の地形や名産など30分にこれでもか!という情報がつまっています。
何度も流し見してれば小4地理で困ることはないんじゃないかなぁ。
社会は4年で地理、5年で歴史を学びますが、低学年でなんとなーく歴史マンガ↓(下記ブログに詳しく書いています)に触れさせておくのもいいですね。
塾情報は低学年から集めておく!
以上、大変長くなりましたが、漢字や計算は「誰であろうと成果が出やすい勉強」です。
一方で「思考系問題集の方が面白い」、そう思うのならそっちを続けて良いと思います。私だって延々計算なんかしてるより、図形の展開図を作ってる方が楽しかったわけですからね。
入塾後に勉強を見なくとも、入塾前は子と勉強する母は多いはず。親子のコミュニケーションとして楽しい学習方法を選ぶのも間違いではなし。
中受志望とて低学年の勉強は「1時間やりゃ十分」「そこそこでいい」。一方、親の方は塾ほか情報入手は貪欲にいくべし。入った後の転塾は思う以上に大変なので。
また、中受情報に関しては個別指導や家庭教師センターの資料にわかりやすい情報が載っていたりする。
たとえば、【個別教室のトライ】
また、学研の家庭教師
難点は電話がかかってくること。スルーするか中受情報をさらに聞くか、無料体験してみるかはあなた次第ということで。
以上、低学年のドリルでした。
最レベ算数問題集 小学3年―段階別 | 中受志望の低学年は避けて通れない問題集。 小1~小3の範囲を中受レベルにしたら? という発想。 最レベより易しい「ハイレベ」もおすすめ。 本文を見る |
---|---|
1日1枚で 「算数好き」な子 が育つ! 「七田式小学生プリント 3年思考力 算数」 | 十冊セットと敷居は高いものの 1枚ずつ切り離しプリントで使いやすい。やってみて 頭ひとつ抜けた感のある問題集でした。 本文を見る |
中受で図形を得点源にしたいなら 選択肢に入れたい通信教材。 そろばんのような進級式でフォローも手厚い。資料請求ですごいボリュームの 無料テキストが届く。 本文を見る | |
国語特化型の通信教材。 オールカラーでマンガも多く 「作文嫌い」も書くのが好きになる仕掛けたっぷり。こちらのおかげで 中受スタートダッシュで国語上位クラス入り。 本文を見る | |
成長する思考力 GTシリーズ 国語 10級 小学1年生レベル 学林舎 ワークブック 問題集 家庭学習 自宅学習 家庭 自宅 学習 送料無料 | 1ページの内容量がとにかく濃い! 算数もあるがどちらも良問ぞろい。 考える力を伸ばそうという想いをひしひし感じる。本屋ではあまり見かけないが、他に類書なし。本文を見る |