中学受験・親が9割はホントか?

【相憐れむ体験談】子どもの勉強見てると超絶イライラ!解決策はないこともない

賛否あるでしょうが、中学受験時代、私は子どもの勉強を毎日チェックするタイプでした。

ハンドレッド先生
ハンドレッド先生
やーな感じの教育ママだったわけね

なんとでも。もうどうとでも。

塾にも子どもには内緒ですが、それで偏差値は10くらい上がったような気がしてる。これ本当、塾にも子どもにもいえやしませんよ。

ともあれ、「教える」ことはできませんので、基本的には「見る」だけでした(4年時は一部例外あり。本文参照のこと)。「よく間違えるのはどこか?」→「類題をやらせるべきは何か?」をチェックするのがわしの仕事。

ただね。たったそれだけでも問題は生じます。というのも、

子どもの勉強を見ているとありえないくらいイライラするわけですよ。

ハンドレッド先生
ハンドレッド先生
嗚呼、中学受験の問題の一つ。

できたと思えばまた間違える子とイライラが止まらん母

それはもう、5月であろうと、10月であろうと、要するに比較的過ごしやすい時期であってもですね。子どもの勉強机に近寄る前には必ずエアコンがんがんつけていました。

怒りというもの、凄まじい熱量なのです。更年期に差し掛かるお母さんと子の勉強、それは最悪の組み合わせです。顔や体が熱くなると、さらに怒りが増すってものです。

ハンドレッド先生
ハンドレッド先生
わしくらいになると燃えたままでも大丈夫だがな。

スルーして話を続けますと、わが子には「二度間違えた問題を永遠に間違える」習性がありました。

「同じ問題を永遠に間違い続ける」中学受験生について子どもの勉強を見るとムカムカしてくる話でも触れましたが、わが子は「同じ問題を永遠に間違え続ける現象」をたびたび起こしました。特に2回連続...

主に算数ですね。

例えば、図形の回転問題。

苦手でね。今日、間違えた問題は今日のうちに直します。そりゃ当然です。間違えた問題を直した後は、テキストにある類題を解かせます。

そうして、翌日同じ問題を解かせますと、できるようになっています。

ならば、安心。

とはならない。

1日空けて同じ問題を解かせると、また間違えるのです!!

そこは怒りを封じ込み、直しをした後、類題を解かせます。

が、同じ解き方なのに、またしても間違える!!

母のイライラは説明するまでもないでしょう。

「わしがやる!貸せ!」とばかりに問題を取り上げ、鬼の形相でホワイトボードに立ってみたりね(注:当時、ホワイトボードを使っていました)。

 

ちなみに、地獄の使者気分で勉強を見るのはやめた方がよいです。やめた方がよい、そう思いながらも「待つこと」の苦手な母はその場で子に教えてしまう、悪循環になります。

さて、出来なかった問題は翌日もその翌日も、うちでは一週間くらい続けるのが常でした。

もちろん、同じ問題だと答えを覚えてしまう。塾テキストだけだと類題のバリエーションが少なすぎる。母の主な仕事は類題探しです。類題を探すための問題集はたんまりあったのです。

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で、この繰り返しの結果、

昨日もできたし、今日もできた、三日連続で正答した。

「わかってきた気がする」と子は言います。

そこで、図形の回転問題からはしばし離れる決断をする。

が。

ならば、安心。とはならない。

5日くらい空けて、われわれは図形の回転に再トライをする。われわれというか、子どもなわけですが。

できたはずが、またしても間違える!

エアコンがんがんつけているのに、母は皆殺しの天使気分です。

ハンドレッド先生
ハンドレッド先生
もう、あきらめなさいよ
ハンドレッド先生
ハンドレッド先生
でなけりゃ、いっそ、永遠に毎日やらせるまでだ

おっしゃる通りのハンドレッド。しかしながら、何度も何度も間違えるものは図形の回転ばかりではありません。

その方式ですと、永遠に毎日やる「何度も間違えるシリーズ」が積み重なりほかの勉強ができなくなることでしょう。

還元算、11か月間教え続けて母のイライラは止まりません

実を言えば、まだ習う量の少ない4年生の頃は永遠にやり続けていた単元もありました。

例えば、還元算。

あまりに間違えるので専用ノートを作ったのですね。

狭いスペースでコチャコチャ計算しているから、己の間違いにも気づきづらいのであろう、式もずさんになるのであろう、そう思って、1ページに1問解かせるようにしたわけです。

逆算ノート。表紙は子のイラストで牧歌的ムード漂うのですが…

 

1ページに1問。投げやりな数字が並びます。

 

そうして、母から子への怒りのページに。イラだった文字が3ページにわたり続きます。

 

「何度も何度も何度も説明しているのに、何度も何度も何度も間違える、お願いだからもっとマジメにやってください!!」

なんなんだ、自分はいったい。オマエのメンタルを建て直せと過去の自分に言いたいですが。どうやら当時の私は11か月間くらい還元算を教えていた模様。

しまいにはカードまで作って逆算のしくみを説明したのに(5回くらいはやった気が……)子どもは一向にマスターしなかった。

ハンドレッド先生
ハンドレッド先生
そもそも11か月も何やってんだよ。ムダな執念め!

まったくもって、おっしゃる通りのハンドレッド。

同じ時間を費やすながら、漢字でも覚えた方がよほどマシでした。

結果的に親がさじを投げてまもなく自然に子どもはマスターしましたし。

詳細は「二度間違えた問題を永遠に間違える現象について」に譲りますが、子どもの習得タイミングはコントロールできないってこと。ムリにしようとすれば、親のイライラは永遠に続くということです。

しかしながら、今回はそうした教訓じみた話ではなく、親のイライラにフォーカスしたいので話を続けますよ。

勉強したのに最悪の成績だった!?その時、母は?

さて、パソコンの前のあなた、スマホの前のあなた。

私のように「妙な執念、稼働させて、イライラするなんてもってのほか」、ならば、勉強は見ないと決めたとします。

そうして、子はテスト前なのに勉強をしない。きっと最悪の成績だろう、あなたは思い、予想通りに最悪の成績だった。「ほら、見なさい」「だから、言ったでしょーが」。

予想通りだったのに、あなたは怒り狂うことでしょう。

その後、子は反省し勉強をやるようになりました。子の自主的な行動にあなたは目を細めましょう。

けれど、しかし、そうは問屋が卸さない。やっていたはずなのに次のテスト。子の成績はまったく変わらず最悪だった。

けれど、子は自主的にやった。お母さんは誉めてあげましょう、よくある教育本にはそうあります。

さりとて、悪すぎる成績。やらなかった時とまったく変わらないこの成績。

いやいや、それでも誉めるのです、お母さんの誉め言葉こそお子さんを伸ばすのです、本にはそう書いてあります。「何で?何で?何で?」心拍数は徐々に上がることでしょう。

落ち着いて。頑張ったお子さんを誉めてあげましょう。

「こんなに悪くて誉めるべき???」あなたは大きく深呼吸します。落ち着こうと努力します。

そうして吐き出した呼吸とともに出てきた言葉は「あんた、いったい何やってんの!!」

結局、あなたは怒り狂うことでしょう。

かように、母は勉強を見ていても、見ていなくても、同じようにイライラするのです。

ハンドレッド先生
ハンドレッド先生
要するに、子は怒られ続けるってわけなんだな。

中学受験期は親子関係が密になる人生で最後のシーズン

見ても見なくても、ムカムカは変わらない、けれど、回数は減るのでは? そんな意見もありましょう。

ただし、それはムカムカの先送り、もっと言えばバカを先送りするだけです。見て見ぬ振りを続けたのち、大爆発もありうるでしょう。

ハンドレッド先生
ハンドレッド先生
中学受験をやめちゃえばいいんじゃね?

ここでそれを推奨しますと、ブログのタイトルから変えなくてはなりませんし、ハンドレッド先生の存在意義も自動的に消滅しましょう。

それでも真面目にお答えしますと、中学受験をやらないことと母のイライラ指数は相関関係はありません。

現に私がそうでしょう。

受験が終わってから向こう何年も約束のお風呂掃除をしない、制服のスカートを洗濯機に入れて回す、学校の宿泊研修にビッグボトルのシャンプーを持っていく。

「もう今日は見ない」と約束した15分後にスマホを見る、自転車を三日間置きっぱなしで撤去され、その4000円を親が払う羽目になる等々、怒りのメニューは日々途切れることはありません。

母というもの、勉強を見ても見なくても、受験前でも受験後でも等しくムカムカしているものなのです。

わかりましたか?

ですから、私の答えを一言で言うなら、それについてはあきらめましょう。

ハンドレッド先生
ハンドレッド先生
乗り越える方法の話ではなかったか
ハンドレッド先生
ハンドレッド先生
タイトルに偽りありじゃけんねん

子へのイライラを乗り越える方法? そんなのありませんよ。あるわけないじゃないですか。

ハンドレッド先生
ハンドレッド先生
3000字以上、読ませた後に開き直ったな!

ある年の夏、桜蔭出身の豊田真由子という政治家が全国の中学受験母の心を激しく揺さぶりました。

ワイドショーで繰り返し流れるヒステリックに「ママそっくり!!」と声を挙げた子は決してうちだけではなかったはず。

一方で、中学受験の三年間ほど親子関係が密な時期もないのです。意図せずして豊田議員口調になろうとも、つかみ合い状態の大喧嘩に発展しようとも、私と娘の関係は愛と信頼に満ちていました。

なんてチンケなフレーズでしょうか。しかし、ほかに言いようはないのですよ。本当にそうだったのですから。

中学生になった今を1とするならば、中学受験時代、母は10のパワーで子を見ていました。悲しいかな、子と母を入れ替えても同じことが言えるのです。

あなたが80歳くらいまでしなないとして、お子さんとの親子関係がおよそ50年間続くとして、小学校高学年とはその関係が友達や恋人以上に密である最後のシーズンなのです。

イライライライラしながらもエアコンつけて、子どもの勉強見ていて良かったと、心から思います。それは合不合に関係なく思う、数少ないことのような気がしています。

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「志望校の合格可能性20%」でも偏差値60校に全勝した体験記です。管理人の本職はライターで朝日新聞出版「アエラキッズ」など教育系の寄稿も多数。※本ブログをkindle書籍化した「足りなくても勝てます」が子育てジャンルで1位を取りました!