私は「がまんして」説明会に行ったクチです。何しろ予約とか面倒くさい。行くのも面倒くさい。きちんとした格好しなきゃいけない圧とか。先生のはなし、途中で飽きるし。
それでも3年間で30校を回りました。
「中学受験 学校見学 いつから」の答えをいえば、小3くらいからでもいい。とにかくたくさん回ること。なおかつ、第一志望は毎年行くこと。
学校情報の多い、少ないはそのまま中学受験の保険の多さにつながります。
おっしゃる通りのハンドレッド。学校訪問の数は保護者のメンタルを救います。
4年時に「合う」と思った学校が6年生で「合う」とは限らない
さて、6年秋。
以下のようなことが、まま起こります。
「過去問が解けない!」「合不合が夏前より下がった!」「滑り止めなのに合格率40%!!」
もちろん、少数ながら第一志望が滑り止めに変わり、チャレンジ校が本命に変わるご家庭もあることでしょう。
後者の人たちはどうでもよいのですが、メンタル崩壊者たる前者には繰り返し、お伝えいたします。
おっしゃる通りのハンドレッド。
私自身、説明会にはよく行った方だと思うものの、6年秋に片手落ち感は否めませんでした。
というのも。
4年生から6年生の間に子どもの雰囲気はずいぶんと変わります。
特に女子。
例えば、うちの娘は「ベイブレード」が大好きで「妖怪ウォッチ・スタンプラリー」に喜々として並ぶような4年生でした。「コロコロコミック」は好きだけど「ちゃお」は読まない。女子が好む「恋バナ」をイヤがったりね。
「共学のヒエラルキーの中では浮くであろう」と踏んだからこそ「女子校」ばかりを見て歩いたわけです。
が。
そんな娘は6年時にはすっかり「女子」っぽくなっておりました。「恋バナ」に浮かれたりね、「レピピアルマリオ」だかなんだか舌かみそうなお洋服を欲しがるようになったりね。「コロコロコミック」なんて二度と読まないことでしょう。
そう。よくよく考えれば、変化は小学生から始まっていたのです。正直、6年の時点では「女子校が合いそうか」「共学が合いそうか」は娘の場合、ほとんど意味はなさなくなりました。別にどちらでもよいような。
思いましたよ。併願を考える意味でもね。
もっと言えば、4年時に「合わなさそう」と思ったような学校が6年時に「合いそう」になっている可能性もある。
その逆もしかりで、だからこそ、子どもの学校選びは難しいのですが。
折れそうなメンタルを救うのは学校情報量の多さです
もう一つ、うちの失敗談を。
早々に第一志望を「吉祥女子」と決めてしまったわけです。よって、説明会に行くのは併願校を探すためでした。具体的には「それより上のチャレンジ校」か「5~10くらい下の滑り止め」か。
第一志望を早く決めるのは過去問の戦略としては悪くないのですね。
しかし同時に、
同偏差値帯の学校訪問がおろそかになると、過去問時期に困る可能性も出てくるのです!
私は何を言いたいのか?
「過去問との相性が合わない!!」
みたいなことが起こりえるからです。「合格可能性は80%なのに取れない」とかね。たまにありますね。
吉祥女子に関しては合格可能性も低く、過去問も取れなかったため、相性問題にすり替えてよいのかは悩ましいところですが。
それは、ともあれ。
第一志望と同レベルの学校情報が少なかったため、過去問シーズンで焦ったことは確か。情報があるのは「10くらい下のゾーン」か「最難関」かってところではね。
滑り止めやチャレンジ校はあっても
「当の第一志望が空席状態!!」
なんてことは絶対に避けたいわけで。
ですので、「第一志望」が決まっても、それと同偏差値帯の学校も出来るだけいくようにすると、後々安心ですよ。
おっしゃる通りのハンドレッド。
たまにいます。
「第一志望:鴎友学園」「第二志望:吉祥女子」「第三志望:頌栄女子学院」とかね。
いずれも似た偏差値帯ですし、校風も真逆というほどではない。「なるほどね。この路線ね」とわかる程度にはその姿勢にブレがない。小4、小5、小6前半までならアリだとは思います。
ただ、本番受験全線でこの3校全てを受けるとしたら怖いです。どの学校も押さえにはなりません。どの学校の過去問も格闘が予測されます。「常に偏差値65以上がデフォルト!」みたいなお子さんなら別ですがね。
おっしゃる通りのハンドレッド。
縁起でもないですから、今のうちに書いておきますよ。6年2月、「第一志望校」を落として冷静でいられる親は皆無です。
そのような緊急事態においては「受かっても行かない」学校の合格でさえ、涙が出るほど嬉しいものです。子どもにしても「全落ちして公立……」と「併願受かったけど公立!」では天と地ほどの違いがございましょう。
学校選びに「抜かり」がなければ「全落ちの恐怖」は間違いなく避けられるはず。「受かっても行かないから」とか言わずにね。併願もしっかり見ておきましょうね。
というわけで、まとめ。
繰り返しますが、折れそうなメンタルを救うのは「学校情報量の多さ」です。
「過去問との相性の悪さに打ちひしがれた時」「志望校の変更を塾から言い渡された時」「予期せぬ不合格で急遽、別の学校に出願することになった時」
最後のは恐ろしすぎる想像ですが、「まったく知らない学校」と「行ったことのある学校」とではその際の苦痛は異なるってものです。
というわけで、4年、5年生は特に、凝り固まらずにたくさん行くとよいですよ。
説明会は面倒、けれど、情報量を蓄えた暁には中学受験時の最強のお守りとなります。
忙しいあなたに中高一貫校説明会レビュー
しかしながら。
われわれ母は中学受験のためだけに生きているわけではありません。
まだ下に乳飲み子がいるかもしれませんし、土日出勤当たり前の会社環境にいるかもしれません。
予約だけはしたけれど面倒くさくなって行かずに終わった、そういうこともあるでしょう。「すでに6年12月です」、という人もいるかもしれません。
というわけで、どこかの誰かに役に立つのではと思い、個人的な「学校訪問における感想」や参考になりそうな「学校案内サイト」を当ブログでも紹介しています。前述の通り、共学は少ないですがね。
ポジティブな情報もネガティブな情報も話半分で。または、実際に学校訪問する際の参考何かの足しにするくらいの気持ちで、読んでいただければと。
わが子に似合う学校を探せ! チャレンジ70編(女子学院、豊島岡、渋渋、お茶の水)
わが子に似合う学校を探せ! 本命60編(鴎友学園、頌栄女子学院、広尾学園、都立小石川、都立桜修館)
わが子に似合う学校を探せ! 偏差値50編(大妻、品川女子、國學院久我山、普連土、恵泉)
おまけ:タダでもらえる中学受験教材一覧
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手作り感たっぷりの小冊子「中学受験Q&A」が意外にいい。模試や併願校の選び方にも触れられています。