中学受験の学校選び

鴎友、広尾、頌栄、都立、行ってみた説明会レビュー【偏差値60編】

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私のごくごく主観的な感想もどこかの誰かに役に立つのではと思いアップすることにした説明会14選。今回は、偏差値60編です。鴎友、広尾学園、頌栄女子、小石川、桜修館の5校になります。

偏差値50編偏差値70編もあります。なお、吉祥女子についてはこちら

ポジティブな情報もネガティブな情報も話半分、あなたが実際に学校訪問する際に何かの足しにするくらいの気持ちで、読んでいただければと。(※2019年3月)

【鴎友学園女子の校風】ムカデ競争に涙する

最寄駅は経堂。

学校説明会に行って、唯一泣きそうになったのがココです。

運動会のビデオをやおら流され「知らない子が映っている運動会ビデオほどつまらんものはないよな」と思っていたのですが、鴎友名物“ムカデ競争”に差し掛かるあたりには目頭が熱くなっていました。隣にいたどこかのお父さんも同じ様子でした。

たかが運動会、けれど、そこに映っている生徒全員がおそろしいまでに「本気で真剣」だったのです。

体育祭や文化祭というもの、活動的もしくはお祭り好きの子にはいいのですが「こんなこと、やってらんねー(特に運動)」という子には地獄です。

みなが盛り上がっているシーンで、自分だけが盛り上がれない、これほどの人生の孤独はないでしょう。

しかし、鴎友の運動会ビデオを見る限り、「場に入り込めない」隙は皆無。運動が不得手であっても、盛り上がれば盛り上がるほど入り込めなくなるようなタイプであっても、いつしか真剣勝負に出てしまう、そんな気がいたしました。

生徒をいかにその気にさせるかーー、説明会で印象に残ったのは学校側の仕掛けづくりでした。

人間関係が固まらないよう、新入生は3日に一度は席替えをする」に始まり、続々と成果を出している「教科書を一切使わない英語授業」も鴎友ならの仕掛け。しょっぱなの時点で「へぇ」とか「ほう?」とか関心を持たせるのが上手いのです。

受験生の立場から言えば入試問題もしかり。鴎友はカラーページがあり、時に漫画を使用したりしていますね(見た目の引きほど、楽しいわけでも簡単なわけでもないのが難ですが……)。

鴎友の過去問は学校で入手すべし!

この過去問、有料で販売していますが、ちょっと見たことがないくらい詳細な解説書が付属します。受験生に向け、ここまで自校の過去問分析をしている学校を私はほかに知りません。

ちなみに、国語の解説書は鴎友志望者以外も有用のよう。「どの国語参考書よりも鴎友の解説が役立った!」とは共学を受けたママ友の談。鴎友の国語過去問は記述ばっかりですが、他の学校の記述対策にも重宝することでしょう。

ともあれ、私が鴎友を心の第一志望にしていた時期もありました。それが立ち消えたのは娘の反応がイマイチだったからです。

5年生の時、文化祭に連れて行きました。鴎友は横長の普通の校舎(ほどほどに綺麗でこれといった特徴はない)ですが何故かそれが好みではないというのです。

前週に行った渋渋の文化祭が華やかだったたけに、展示物だらけの文化祭が地味に思えたせいもあるかもしれません。

鴎友の文化祭、けっこうテキトーです。在校生ラクかも

もともと女子校の文化祭は展示物が多いですが、鴎友の文化祭は控えめにいってテキトーでした。

アイスクリーム屋さんのクラスなのに机はむき出し、テーブルクロスもなし。壁の飾りつけに至っては昨日の午後に仕込んだでしょ、といわんばかりのテキトーさ。

部活ごとの出し物などもありましたが、来場者そっちのけで生徒だけで盛り上がっているようなところもあり、呼び込みのオブジェ人形もはっきり言ってへたくそでした。

体育祭の「本気で真剣」な感じとはえらい違いですが、文化祭と体育祭はかなり近い日程です。

これをメリハリと考えることもできますし、「テーブルクロスくらいかけろ!」「このへたくそなオブジェをなんとかしろ!!」と口うるさく言う先生もいなさそう、生徒の自主性に任せているとも解釈できるわけです。

ちなみに家庭科の提出物など個人の展示発表もありましたが、このレベルの学校にして「なんじゃこりゃ!?」みたいなものも数点見かけました。

難関校とはいえ、入った後の学力差、勤勉差が少なからずありそうだ、と感じました。

もちろん、もとの能力ではなくマジメに取り組んだか、不マジメに取り組んだかだけの違いでしょうがね。なお、鴎友は渋渋に負けず劣らず可愛い子が多かったです。

ネガティブキャンペーンに寄ったものの、管理型ではない自由な校風が伺え、やっぱり今でも好きな学校のひとつだったりします。

↓ こちらは鴎友の校長先生が書かれた本です。

↓以下の本にも桜修館のレポートがありました。
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燃えるハンドレッド先生の友
「志望校の合格可能性20%」でも偏差値60校に全勝した体験記です。 ※本ブログをkindle書籍化した「足りなくても勝てます」が子育てジャンルで1位を獲得