このブログの文面が国際的な詐欺集団に不正利用された!
なってませんって!最近はあやしい受験グッズを紹介したり、左手で書字したオカルトめいた題字を書いてみたりもしましたけどね。基本的には常識人です。
一昨日、『中学受験100%ウカルログ』をエゴサーチしましてね。以下はグーグルではなくBingでの検索画面です。1番目と2番目は当ブログです。

3番目は「サマンサタバサプチチョイス 携帯ミニショルダーバッグ デニム」、4番目は「ウィークデイ レディース カジュアルパンツ ボトムス Weekday」となっていますね。
扱ってませんよ!
見出しはサマンサタバサのバッグなのに、その解説は
「中学受験100%ウカルログ スポンサーリンク 【中学受験】塾の勉強合宿は行くべきか?効果を最大限に上げるには? 【中学受験】勉強一日8時間なんてできるのか?Y60を目指す学年別勉強時間 にほんブログ村 最近の投稿 勉強嫌いは」云々。
わけがわかりません。
で、クリックしたらば・・・。
見知らぬ物販サイトでした。商品レイアウトといい、値引き具合といい、既視感がございました。
ええ、私は知っていますよ。見知らぬサイトながら、これが何であるのかは、よくよく知っていますとも。
Contents
あやしいとわかっていて、詐欺サイトでなぜ買ってしまったのか?
遡ること、2か月前の話です。
私は楽天で見かけたあるPCリュックを欲しておりました。しかしながら、欲しかった色は売り切れ。楽天の他ショップを探しても、Amazonを探しても、該当色は見つかりません。
こういう時、何をやるか?
グーグル検索でしょう。欲しい情報、欲しい商品を得るために1ページ目と言わず、2ページ目と言わず、3ページ目、4ページ目・・・見つかるまで深掘りは厭いません。
6、7ページ、検索を続けた後でしょうか、それを見つけたのは。
あるショップに欲していたバッグ、欲していた色がありました。なおかつ楽天よりも安い!
9000円程度のPCリュックでしたがそこでは7000円ちょっとでした。

一方で、少しばかりの胸騒ぎを覚えました。そのサイトは全商品が25%引きだったのです。
実はもっとずっと昔、デジカメを買おうとして他店舗よりもずっと安いショップに行きつきました。その店は全てが相場よりも2割ほど安い。サイトデザイン的にも何かあやしい。検索しまくったところ「詐欺サイト」と判明しました。
そうした経験から「全商品が安い=あやしい」くらいの認識はあったわけです。
先を急がないように。
まず、そのサイト、作りそのものがこなれていたのですね。以前のデジカメサイトはデザインが見るからに・・・という具合でしたが、こちらは普通によくあるショッピングサイトに見えました。

この偽サイトはもうありません。アップしたものかどうか悩みましたが、現物があるのとないのとでは、注意喚起も変わりましょうからね。今後、何かありましたら削除するかもしれませんが(以下にある画像も同様)。
店舗情報やお問い合わせ情報もぱっと見、きちんとしているように見えました。当たり前です。コピーサイトですからね。
次にショップ名を検索しました。しかし、ヒットしません。これはあやしい。
会社概要を見ますと住所と代表者の名前がありました。そこでその会社を調べ、公式HPを探しました。輸入販売会社がヒットしました。住所も代表者名も同じです。

大丈夫そう、大丈夫そうだと自分に言い聞かせました。何より詐欺サイトがバッコしているなら「当社の偽サイトにご注意ください!」の但し書きくらいはありそうなものです。しかし、注意書きはありません。
一週間ほど迷ったのち、リュックを注文しました。すぐにメールが届き、カードOKのはずが個人名の口座を提示されました。
これはあやしい。あやしい。あやしすぎる。
もう一度、会社の公式HPを見に行きました。けれど、「偽サイトに注意!」の但し書きはありません。
なんとでもおっしゃる通りのハンドレッド。
皆さんもおそらくお思いでしょう。「なんとバカな!」と。わたくしだってそう思います。
結婚詐欺でも商品詐欺でも、途中で気がつきそうなものなのに、なぜ、騙される人がいるのかと。
しかしながら、騙された人たちの半数以上はきっと途中で気づいたわけです。おかしいぞ、あやしいぞとね。けれど、騙されてしまうわけです。

いいですか? 大切なことを言いますよ。
結局、人は自分の信じたいものを信じるのですね。
私の場合、あのPCリュックが欲しかったわけです。どうしても欲しかったのですよ。だから、あのサイトが偽ではないと信じたかったわけです。
手に入る可能性があるなら詐欺でも何でも7000円は惜しくない、くらいの気持ちすらあったのです。
おっしゃる通りのハンドレッド。かくして、入金いたしました。

注文した日は即効で返信があったのに今度はない。翌日になっても来ない。
いかんともしがたい気分です。再び会社の公式サイトを見に行きました。
したらば、なんと!
ありました!
「当社の偽サイトにご注意ください」の但し書きが!!
誰も見てないですけどね。震える声でその会社に電話しましたよ。
担当者「お気の毒ですが、商品は送られてこないでしょう。警察にも言っていますが、もう20年くらいイタチごっこです。潰しても、潰しても出てきます。当社の偽サイトはお客さんが被害に遭われたサイトだけではなく、他にもあります。会社としては対策がない状態なんです」

20年くらいイタチごっこ、とは?
今日、昨日で偽サイトを発見したわけではなさそうでした。
ならば、何故、但し書きを今日出した! 私が入金した昨日ではなく、よりによって何故に今日!
もっと早く出しなさい!!
ムカムカしましたが、担当者を責めたところでどうにもなりません。その口ぶりは「われわれも被害者」然としていましたが、百歩譲って確かにそうでしょう。悪いのは詐欺集団です。
7000円の勉強料、そう思うほかはありませんでした。
この後の人生において、その手の詐欺サイトに騙されることは二度とないでしょう。
この先を読めば、あなたも一生騙されません!騙されるはずはない、そう思っているあなたこそ、どうぞ。どうぞどうそ、ご一緒に。
日本語がヘン、カード可のはずが銀行振込…偽サイトの見分け方
さて、一見、きちんとしてそうな偽サイトを今一度眺めました。
よくよく見ると、文章が変なところで切れていたり、改行されていたり。


不自然な改行が多すぎです。
誰もチェックせず、いきなりアップした感じ。これが正当なサイトだったとしたら企業姿勢としてどうなのか?「商品欲しい欲」の前に立ち還ることが大切だったのでしょう。
よくある質問ではこんな返答もありました。


なんかもう行間ぐちゃぐちゃです。「クレジットカードの承認がおりないと連絡がありましたが?」からして雑すぎる日本語ですが、下から二行目にはやおら「楽天会員登録」の文字が!
このサイトと楽天市場は無関係です。コピペ疑惑濃厚。
おっしゃる通りのハンドレッド。
胸騒ぎがしたなら「自分の信じたさ」を信じないように。
結局、ネット販売はいつも使っている楽天やAmazon、信頼の足る大手ショッピングサイトで購入するのが一番ですが、それ以外で買い物をする場合。見知らぬサイトで商品購入の際、以下に当てはまるものがあれば「自分の信じたさ」を疑うように。
1、 全商品が値引き。しかも、相場より安い。
2、 他では在庫切れなのに、その店にだけある。
3、 総合販売ショップすぎる。高級ブランドを扱いつつ、工具や仏壇まで売っている。
4、 日本語が時々おかしい。聞いたことのない言い回しがある。
5、 改行が雑だ。全体に上司チェックが入っていない感じ。
6、会社所在地、電話番号、代表者などの記載がない。
7、記載はあるけど、所在地をグーグルマップで検索したら存在しない住所だった。
8、クレジットカード可と書いてあるのに実際の取引は銀行振込み。
9、口座振り込み先が中国人名。最近は日本人名の場合も。
10、ショップ名が検索画面からヒットしない。
1~3あたりは、まともなショップの場合もあり得ますがね。複合要素が重なると危険です。
なお、わたくしを騙したサイトは実在する住所でした。実在する社名と代表者名をコピペしていたので当然ですがね。
本当にそうすべきでした。
メンドくさがらずに、少しでもあやしいと思えば確かめた方がよいでしょう。
もう一つ、口座振り込み先ですが、わたくしを騙したサイトは日本人名でした。ですが、法人であるはずが個人の口座というのが既にあやしいわけです。
振り返るまでもなく、詐欺のトリガーポイントはいくつもありましたね。
それなのに判断を曇らせたわたくしの「信じたい」病ときたら。

あなたがもし、「あやしいかもしれないが、そうでないと信じたい。しかし、あやしい」。
そう思うサイトでの購入を考えている場合。どうしても自己判断が出来ない場合。
なんなりとご相談ください。私が一緒に判断いたしますよ。
今度は自分のブログが詐欺に利用された?
さて、ここでようやっと現時点です。
詐欺サイト受難は続きます。ブログのエゴサーチをして身に覚えのない商品名を発見した先日。クリックすると、もはや見まがうはずのない偽サイト。
リュックを買った店とは別のサイトですが、私の目はもう誰にも騙せません。

詐欺サイトでリュック注文→ブログを詐欺サイトに不正利用、となると「狙われてる?」妄想も走りますが、これは偶然のようですね。
ショッピングの際に漏れたアドレスは殆ど使用してませんが、被害があるとすれば迷惑メール程度でしょう。住所もバレましたが、引っ越すからいいのです。もういいのです。
とにもかくにも、感情的にはここで会ったが100年目。

ことわざが出てきますと、このサイトが実は中学受験ブログであったことを思い出しますね。
しかし、仇を討とうにも異なる派閥のようでした。作風が違い過ぎるのです。前回の方が洗練されていました。というか、そのまんまコピーでしょうからね。
「サマンサタバサプチチョイス 携帯ミニショルダーバッグ デニム」をクリックして現れた偽サイトは、書体の選び方から現代日本人の感性と異なります。
稼働中なだけに、スクリーンショットまるまるは怖いので自粛しますが、トップページの一部はこちら。

偽とはいえ、全商品セールを打ち出しているだけはあり、生活応援価格帯な雰囲気がよく出ていますね。しかし、毎回大好評ですか。

メニューバーには「新品通販」の文字も。
そうかと思えば、公益社団法人のどこかで見たことあるような、ないようなマーク。一瞬気を緩めそうになりますが、その上のコピーに脱力しそうになります。

偽サイトながら、少しウキウキしてきました。公然とアラ探しができるのは楽しいものです。
と、思いたいのですが、騙された私の立場からは何も言えませんよ。
わざわざ『中学受験100%ウカルログ』で検索し、本物ブログが一番上に表示されているにも関わらず、「あっ!サマンサタバサの。欲しかったやつ!」と下方にある偽サイトに飛び込む人は少ないと思いたいのですがね。
そういう向きの中学受験は難航しそうで、そちらの方も心配ですが、私の立場からはやはり何も言えません。

ただ、後述しますが偽サイトは巷に溢れています。洗練されたデザインも多いです。日々それなりの数を検索する者は、偽サイトが連なる画面にも相当数出会っているはず。
もちろん、サイトの多くは開くだけでは何も起こりません。会員登録したり、買いさえしなければ大丈夫ですよ。
不正サイトの中には、スマホでブラウジング中、クリックしたらば「iPhoneが攻撃されました!」「ウィルスに感染しています!」みたいな警告画面が出るものもありますが、これも慌てなくて大丈夫です。

何らかのアプリを買わせようという魂胆に過ぎません。ブラウザ(画面)を閉じれば終了しますからね。
不正使用された際にブロガーがやるべきことは?
一方で、ブログ運営側ができることはそう多くはないようでした。
アドレスからサーバーを調べて削除申請という手段もあるようですが、AGUSEというサイトで先の偽サイトを検索したところホスト名は出てきませんでした。

AGUSEは偽サイト発掘の参考にもなります。あやしいサイトはたいていホストが出てきません。
ほかに運営者が出来ることは、グーグルに申し入れて削除依頼をするとか。←やりました。
グーグルサーチコンソールでおかしな被リンクがついていないか調べるとか。←やりました。特になし。
ブログの読者に注意喚起するとか。←今、ココ。
なお、ブロガーの方で同じようなトラブルに遭われた場合、以下のサイトがより詳しいです。
品番まで検索すると、表示は偽サイトだらけに
思うに、検索数の少ないブログ名はその分、上位表示をされやすいですね。ちょっと不正な小細工すればトップページ表示も楽々。だからこそ、狙われたのではないかと想像します。

『中学受験100%ウカルログ』なんて検索結果は2ページほどしかありません。
あとは「そのほかの重複するページ」みたいな扱いです。
「そのほかの重複するページ」は正当な過去記事の宝庫なのに、無関係の詐欺サイトのが上にくるわけです。なんとまぁ、イヤな気分でしょう。
さらりと皮肉をいうハンドレッド。
グーグルサーチコンソールで調べた結果、『中学受験100%ウカルログ』で検索した者は数名足らず。
全部私かもしれません。その私すら、その名でめったに検索しません。スマホの場合、%表示をどう打つものか、時々わからなくなるわけです。

同じグーグルサーチコンソールで見たところ、『100 ウカルログ』や『中学受験 ウカルログ』での検索が多いですね。あとは『中学受験 ハンドレッド』とかね。
意味がよくわかりませんが、その名で検索しても何ページ目かには不審サイトが登場しますね。以下の5番目はあやしいサイトでした。

本ブログに関係なく、「エーカーディープハンドレッド」が、「ハンドレッド」に対応して検索されたようですがね。商品名のようですが内容説明は中学受験絡みのようです。こちらは私が書いたものではありませんね。
文面をコピペ検索いたしますと、中学受験の家庭教師サイトにたどり着きました。
中学受験だけではございません。
考えてみれば、今まで何かの検索の折り、検索画面の内容と中身が異なるサイトに何度も遭遇してきました。外国のサイトに飛ぶやら、商品販売サイトに飛ぶやら、「Not found」だったりやら。
ああ、そうか。そういうことか。何某かの不正系サイトだったのね、と今更ながらに思い至るITリテラシーの低さが問題だったのでしょう。

例えば。
このブログがしてやられた「サマンサタバサプチチョイス 携帯ミニショルダーバッグ デニム」。この見出しままで検索しますと。

一番上の楽天広告以外、トップページは不正サイトだらけでした。おかしな海外サイトに飛んだり、あやしい販売サイトに飛んだり、エラーになったりですね。
しかも、何画面もあります。3ページ目くらいには内容説明が「埼玉県のどこかの組合サイト」らしいものも出てきましょう。
さみしそうな物言いが気になりますが、出てこない方がいいのです。
品番であるとかカラーであるとか細かい商品指定で検索しますと高確率で偽サイトに出会います。ニッチにモノを探す人ほど偽サイトに出会いやすくなるわけですね。
というわけで。
お財布が緩みがちなシーズンが続きますが、今更ながら、本当は怖い日本のインターネット。私同様、「信じたさ」の病には、どうかお気をつけください。
まったくの番外ブログながら長々とお付き合い、ありがとうございました。




